2003年4月

2003-2005

そしてそれはまだまだ続く

さて。
今度は新居が荷物の山となり。

もう決して
何も先の事は考えず
ただ目の前だけを見て
この瞬間だけを
生きることにする。

つい気を許してしまい
少しでも全体に目を向けてしまうと
突然途方に暮れてしまい
手も止まり
ぼぅ…っとしてしまうので。

荷物をほどき整理し
荷物をほどき整理し
単純作業をくり返す。

まぁ、いつか終わるだろう。
苦しみなんて
そんなもの。
長くは続かない。

はやく普通の暮らしに戻りたい。
のんびり本も読みたいし
作品のことも考えたいし
ゆっくり料理もしたいし
友だちとも遊びたいし
散歩もしたい。

毎日、毎日片付けてるのに
うまく進まない。
うー…。

師匠はロケで泊まり。
いない。だれも。
ひとり、もくもくと片付ける新しい部屋。

そんななかでたのしみをみつけた。
ここはお江戸日本橋。
三越がすぐ近くなので
片付けの合い間に食べるお弁当を
デパ地下で買ってくることを思いついた。
ふふふふ。
お昼少し前にいそいそと出かける。
ランチに選んだのは
たいめいけんの限定30食ランチボックスというやつ。

おーいしい!
くいしんぼうの私はぐーんと調子があがってきて
午後の作業がぐいぐいっとはかどった。

そして夕方。
またいそいそと三越へ。
今度は帝国ホテルのサンドウィッチを買った。
夜、カシスビールを飲みながら食べた。
おーいしいっっっ!
酔いもまわって
ぐぐぐぐん、と調子がでるでる。

よし。このやり方は最高。
ひとつ明日からはこの方法で
一気に乗り切ろうと思う。
三越デパ地下大作戦だ。

ラストスパート

アシスタントのかっちゃんが来てくれたおかげで
片付け作業が一気に進む。
最後、部屋の中央に
引き延ばし機を入れる棚を設置して
色を塗ったら終わり。
あと少しだ。
先が見えてきた。

生活を変えるってエネルギーがいるけど
どうやら私は
ひとつの所にじっといつまでもは
いられないタイプなので
仕方ない。

自由に流れ続けよう。

引っ越し祝い

なんだかもうみんな疲れすぎて
よくわかんない感じになってきて
いいや、ここらで一回引っ越しを祝おう
ということになり
さて。
ふふふ。
ドンペリ、あけちまいました。

いやぁー…。
うまかったです。

まだ部屋は85%くらいしか完成してないけど
(そう、けっこうここは作り込んでるので)
あとちょっとがんばるぞ、という気にも
なるというものです。

アシスタントのかっちゃんも一緒に
幸せな夜を過ごしました。

気になる人

ある人がいて
ある時ある場所で
私はその人の中心を見た。
それはちらりとほんの一瞬見えただけ、だけど。
何百分の一秒でシャッターをきる人間として
その瞬間を見逃すはずはない。

その人は普段誰からも「いい人」と言われる人で
私もずっとそう思っていたけど。
違った。
間違いない。
あれは「悪」だった。
私にはわかる。

二流三流の「ワル」とはわけが違う。
真実にもとづいた「アク」だ。
ゲーテのファウストに出てくる悪魔のような。

それはほんの一瞬で消えてしまったものだから
もう見ることはできない。
でもまた見たい。
あの「悪」な感じ。
できればその部分で自分に接してほしいくらいだ。
だけど、あれは親しい人の前でしか見せないんだろうな、きっと。
(だって、その時一緒にいた人とは仲良しそうだったから)

今、どんどんその人の心に近付いていって
もっと仲良くなろうとしているところ。
なんとかしてあの「悪」を
もう一度見るために。

ゆうべ、強く思ったこと

大切なこと

大切なこと

物事が重なって起こる時。
どちらを優先するかで
実はその人が本当に大切に思っているのは何なのか
ということがわかる。
普段口にしている思いが一番強いのかと
そういう目でみていても
いざという時の行動が違ってしまうなら
結局その人は
自分の目標からは逸れたままの人生で終わるだろう。

この次からは、とか
今度からは、とか。
そういうこと言う人って不思議。
どうして「今度」がやってくると思えるんだろう?
「今度」なんてこないかもしれないのに。

そっちじゃないよ、こっちだよって、
手をひっぱりたくなるけど。
人の人生に口出しはできない。
だって私が今歩いてる道だけが正しいわけじゃないだろう。
だからせつなく感じても
見ていることしかできない。
なんとか自分で気付いてほしいと
その人のために、こころから願うことしかできない。

ゆうべ、強く思ったこと。

自然のなかで

ひさしぶり。
自然のなか。

私はいつも自然のなかってこわい。
どうしてだろう。
心地よさの前にこわさを感じる。
たぶん、変、そんなの。
人として、どこか間違ってる。
だからそこを追求しながら
生きていきたい。
自分の魂の秘密がそこにあるかも。

いつか、
自然の懷に抱かれて
心地良さを感じられるようになりたい。
自分は地球の一部なんだということを
頭で理解するんじゃなく
細胞レベルで実感できたら…。

発見

そうか。
わかった。
あの人は変わったんだ。
たぶんあの時に。
あの瞬間。
変化したんだ。

どうして、こんなこと…。

ずっと不思議に思ってた。
でも、あぁ、そうなんだ。
今わかったよ。
よかった。謎が解けて。

自分の心が動いたのかと思ってたけど
そうじゃない。

変わったのは私じゃない。
あの人の方だ。

再び、あの人のこと

見た、また。
あの「悪」ぐうぜん。

やっぱりすごいすき。
どきどきするくらい。

あれはいったい
どういう加減ででてくるものなのか。

まったく目が離せない。

撮りたい人

どうしても撮りたくなる人
っていうのがいる。

そんな人に出逢ったらもうどうしようもない。
撮らないままでいると先へ進めない。
たぶん病気になって
そこで死んでしまうだろうな。
だから撮らないわけにはいかない。

被写体の心を、
捕らえて、
必ず。

そして
ファインダーのなかで恋をする。

そのしあわせといったら、もう
かなしく
胸が痛むほど。

ライブ撮影

音楽は言葉より心に近い。

きらきら光る被写体たち。

ライヴ撮影は魂を切り取る作業。

自分もメンバーに加わって叫んでる感じ。

だめだよ、こんなの。
楽しすぎる。

airplainsの詳しい情報を知りたい方は
ここへアクセスしてね。

http://sound.jp/airplains/

キネマ旬報 撮影

スタジオ。
宮崎あおいちゃんの撮影。
はじめてお茶のCFに出てるのを見た時から
ずっと撮ってみたいと思ってた。

不思議。
こうして会える。
私はけっこう被写体運がいい。
心の一番深いところで
本気で願うからかな?

願うというより
祈りに近いかも。

写真の神様、ありがとう
と思いながら
心をこめてシャッターをきる。

仕事は楽しい。

世界が変わる時

一瞬で変わる。世界なんて。

あんなに悲しい事があって
心の中心に力が入らなくなって
もう二度と
けして二度と
ここには戻って来れない、と思ってた。
この場所を忘れちゃってた。
この力強い感じ。
わくわくする感じ。
幸せな感じ。
楽しい感じ。
何かを心から好きと思う感じ。
みんな忘れちゃって。
こわかった。

何度か思い出しそうなタイミングがやってきて
「もうすぐ」な予感はしてた、このところ。

だけど「確かな約束」はどこにもなくて
不安定な毎日。
今日大丈夫と思っても
明日には変わってる。
2日平気と思っても
次の3日間はもうだめだと思ったりする。

思い出せない。

もしも自分の家がどこだか忘れたら
帰る道もわからないし、戻ることができない。
そんな感じだった。ずっと。
悲しみで全部吹き飛んで
みんな忘れちゃって
もう思い出せないんだって、思ってた。

やり方が、わからない。

こうやって、とうとう終わりがくるんだなぁって。
本当にこわかった。
自分がどこにいるか、わからないなんて。
こわいところにいたよ。ひとりで。

だけど、不思議。
生きるって。
進むって。
宇宙の仕組みって。
不思議。
どうなってるかなんて、私はちっとも知らない。
だって、こんなふうに、突然。
戻れる日がやってくるなんて。

戻ったんだよ。突然。
私は帰れた。
この場所に。
あぁ、この道は!?
私の知ってる道!!
と思った。
この道なら知ってる。歩ける。また。進める。
走りたい気分!

どうやって戻ったかって?

そう、それがほんとに単純なことだった。
1枚のCDを聴いたんだよ。
たったそれだけ。

イントロが私の中に飛び込んできた時
体中の細胞が反応した。
そして、進んだんだ。
魂がね、ぱぁーっと
いきたい位置まで戻ったんだよ。
勝手に。一瞬で。

目が覚めた私は
気が付くとまた、この道のまんなかに立っていた
というわけ。
「この道」とは、私の進みたい道。
私の人生。
この先に私の目的がある、みち。

悲しみが眠りの魔法をかけて
私は動けなくなって
どこか道から逸れた深い暗いところに落ちて
ひとりでじっとしていたんだけど
どうしてあのCDに出会ったりできたんだろう?
さがしていたわけでもないのに。
いきなりやってきて、助けてくれた。

ある日友だちがCDをたくさん貸してくれて
出かける時その中からデタラメに一枚ひいて
ウォークマンにセットして
PLAYボタン押して、ドアを開けた。

イントロが流れてきて。
10Fから1Fへ。
エレベーターがぐんぐん下がるスピードと心が
曲と重なって。
変化。変化。変化。
エントランスのドアを開けて外へ出たその瞬間。
気付いたんだよ。
あぁ、あの悲しみから、ずっと自分は眠ったままだったのか
ていうことに。
突然の目覚めの衝撃で、歩き出せない。
その場にしゃがみこんで、意識をしっかりさせておくのが
精一杯だった。

人生のなかで眠りのなかにいる人。
いつ、誰に、何に、起こされるか、
人それぞれでわからないけど。
それはやってくる。
突然に。

これは本当の話。

(過去に一度だけ、同じくらいショックをうけた曲があって
あとで調べたらそのCDをつくったのは
同じプロデューサーだった。
私は二度も同じ人にやられた。
脳天をがつん、と。
殴られて、起こされた)

かっちゃんへのメール

『CDありがとう。貸してくれて。
あのCDは
事実上、私の心の目覚まし時計に
なったんだ。
この前撮影に出かける時
でたらめに一枚ひいて
ウォークマンで聴いたら
いきなり脳天にきた。
がつんと。
衝撃で歩けなくなったほど。
その瞬間自分は
みーが死んでから
ずっと眠ってたんだって
気付いたよ。』

リスタート

目覚めた途端
いろんな事が同時にたくさん起こって
日常が混乱している。
でもそのひとつひとつを
心を込めて片付けていく作業が、楽しい。
今まで眠っていた分、たくさん動きたい。
働きたい。

今は一日二時間ほどしか眠らなくても平気。
エネルギーが有り余っていて
使いたくて仕方ない。
食事もとらなくて平気。
余分なものを取り入れたくない感じ。
とにかく今は吐き出したい。
次から次へと。

毎日心が叫んでる。
気持ちいい、元気良く生きるって!

私は今、ここにいる。

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