2005年8月

2003-2005

いま気づいたことは

作品をつくろう。

タイムリミットまで、まだ長いとか短いとか。
生きていくのに大切なのはそこじゃなかった。

もし、もう時間が残されていないのだとして。
だったらなおさら。

どうして、落ち込んで泣いたりしたんだろう。
100まで生きるとしたって、こんな生き方、

間違ってる!

            あの鳩は、最期までにもう一度
                      飛ぶだろうか。

発想の転換

 

ちょっと待てよ

いま起ってるこの最悪な事態
でも、これが
「わるいこと」だなんて、いったい誰が決めたんだ?

………………………………………………………………………………..
………………………………………………………………………………..
………………………………………………………………………………..
……………………………………………………………………自分だ。

         ……..。

なぜ「わるいこと」だと、そんなふうに、わかった気になるんだろう?

わかるわけもない
この事態の裏には、もっと壮大な計画が隠されてるかもしれないじゃないか

いつだって、自分はちっぽけ   でも、宇宙はひろい

この肝心な時に限って、一番大切なこと、忘れたりして

意識を拡大しよう
今まで日常のいろんな場面で、意識の拡大は試みてきた
けど
あれらは今にして思えば、どれもこれも練習くらいなもんだった
ああ
本番がやってきたんだ  とうとう
ほんの少しでも、ムズカシイなんて思ったらきっとできやしない

意識を拡大しよう
もうこの先、ドクターにどんなこと言われてもけして驚かないようにしよう
ちっぽけな判断で「わるいこと」が起ってるなんて思い込んで
自分を追い込むのはもうやめよう

生まれてきたことに感謝しよう 信じなくっちゃ 信じなくちゃ!

          自分の運命を!

ほんとうに信じてること

 

ずっと感じてることがありました。

人は、自分がほんとうに信じてることしか
自分の人生に引き寄せないということです。

いいこともわるいことも。
自分がほんとうに信じてることが起きているにすぎません。

もし、わるいことが起きたら。
自分の信念を試すチャンスです。
目に見えるカタチでそれがやってきたのだから
自分のどこかがそれを引き寄せたのです。
いま、必要だったのです。 いま、です。

ある日、どんな困難も回避できる方法を手にしました。
実際にそれを使ってみたい私がいました。
そんな方法、見るまでは
本当は信じられなかったんでしょう。
だから、信じるためにわるいことがやってきたのです。
こんな事態になって初めて気がつきました。
びっくりです。
信じていなかった自分を発見するなんて!
いざわるいことを目の前にしたらびくびくしてる私。
それって、そうとう信じていない…せっかくのチカラ。
信念を試すチャンスが与えられてるだけなのに
怖がったりして、まったく私はやっぱりバカ人間です。
それが本当の自分の姿でした。

ひとたび、
心の大地の、地中深くもぐることができたなら。
自分の一番奥深くの思いに出会うことができます。

実際には「わるいこと」は、起きてないと思います。
いいとかわるいとかじゃなくて必要なことが、たぶん
起きているだけだと思います。
いつだって宇宙のタイミングは完璧です。
あまりのことに一瞬パニックになって、一番大切なそのことを
つい忘れてしまいました。

やっとそれを思い出したところです。

私は今、
生きながらにして生まれ変わったような気分です。

必ず扉は開くと、信じたい自分がいます。
信じ抜かなければ、今度ばかりはうまくいかないのです。

新しいものが見えてきました。

世界は輝いています。 こんなにもまぶしく。 なにもかもが。

この先のことを考える時、まったく予測不可能な感じですが、
それでも、
楽しみに思う心がやってきました!
自分の人生ではありますが、神様のつくった作品を観劇しているような気分です。

        “つぎはどうなるの?”

カエルのデュエット

 

今朝のカエルカード。 メッセージは、ふたつ。
       ↓

「熱心さ」
たとえ一人であっても熱い思いはまわりを動かす。
ひたすら熱心に求め続けるあなたに怖いものなし。

あなたが今しようとしている課題は、結果的にうまくいくでしょう。
それを疑わないでください。
これまでの生き方のパターンや枠から抜け出し、
起ることを信じて起るままに任せてみましょう。
新しいエネルギーとまわりからのサポートは目の前にきています。
あなたに気負いがなくなった時、
これまで熱心に求めていたことが実を結びます。

「希望」
今のままの自分に自信を持って!
希望に満ちた発想をし続ける時
あなたの全細胞に前向きな力強さがみなぎる。

このカードは、
どんな嵐の時にも必ず安全な港があるということを伝えています。
あなたは、
なにがあっても必要な体験しかしていないことを知ってください。
希望に満ちたあなたの発想に“疑い”を忍び込ませないようにする必要があります。
今は、自分に対する自信をより一層強く持って行動する時です。

あなどれないぞ、カエルたちよ。  ….うーむ。(唸)
昨日エッセイに書いたことが….。   まるで後押しされてるようで嬉しい。
キーワードは「気負いを無くせ」だな。 よし、わかった。
それと「疑うな」

実は、一枚パッとひいた時、もう一枚がぱらりと床に落ちたのだ。
ひいた方が「熱心さ」で落ちた方が「希望」
どちらも同時にやってきた大切なメッセージだと思ったけど
「疑うな」はどちらのカードにも書いてある。
メッセージがダブルできた、ってわけだ……..。
カエルが強調して伝えたかったのは、今このことが一番だな、と。

          直感した。

アタラシイ トビラ ハ   カナラズ  ヒラク   ハズ

My Way

 

苺さんはどうしてそんなに急ぐのかなあ
急ぐことないのに

と言った人がいた。

なぜ
急ぐことないのに
と思うのか、その方が私には不思議だった。

急ぐことは悪いこと?

焦る  とか  慌てる  とか
それとは違うよ。  急ぐって。  もっと違う感じ。

私の人生の事情は、私にしかわからない。
私の目的地は、その人の目的地とは違う。

私はなるべくはやく「そこ」へ着きたい。
気づくのが遅くてもう、少し遅れをとっているのだ。
だから急ぐ。 急ぐから時々道を間違えたり転んだりする。
あ。 それをよくないと思うのかな?人は。
でも。
この独特なアップダウンのある生き方が、好き。
はらはらどきどき生きていきたい。 あちゃー、とか言いながら。(笑)

のんびりずっと同じテンポでゆるやかに歩いていく人生も
きっと素敵なんだろう。
でも、それは私じゃない。 そこに心地よさを、私の魂は感じない。

急ぐ時があっても、ふと立ち止まる時もある。
その「時」を間違わないでゆけるなら。 これでいいんだと、言い切れる。

今は、また  ぐっと、   静止の時だ。
止まってる時には止まってる時にしかできないことがある。
それを、今しよう。(気負うなかれのテーマをカエルからもらったばかり)
走れ!という声が聞こえてきた時に、張り切って猛ダッシュ!するために。

不思議と今、仕事もぱたん、と暇です。
どういったらいいかわからないけど、「うまくできてるなあ」と感じます。
仕事以外の大切な何かを学びなさい、と言われてるような気がしてますが、
それこそが実は、結局一番仕事に役立つ結果を招くのでは、と思うのです。
仕事…というか。 まあ、私の場合は、写真を撮ったりするのが仕事なので
ライフスタイルがそのまま直接関係してしまうような感じだから。
こんなふうに思うのかも。

学びたいのは、自然から。
広い大地や、海へ。 でかけて行きたいなあ。 いま、行きたい。
そこで自由に撮ろうか。

ヴェロニカに任せましょう。 きっと導いてくれるはず。 きっと。

アイランド

 

びっくり。
今このタイミングで観たことを。

この作品の一番深い場所に
私が今直面している問題が隠されていた。
というか。
たぶん、観る人によって
様々なテーマが浮上するような仕掛けが。

すごい映画だった。

何気なく生きてる人には関係ないかもしれないけど
この世に生まれてきたことや
生きることの意味そのものを
問うてる人には大きな叫び声が聞こえるかもです。
作品から。

Xデー

 

実は。 なんだか落ち着かないんです。

いよいよ、明日。 なので。

今夜はどきどきしています。

今、
たくさんの皆さんからいただいた
励ましのメールやカエルのプレゼント達を見て
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と
自分におまじないをかけているところ。

みなさま。 ありがとう。
感謝しています、とても。

このエッセイを読んでくださってる皆様へ

ご心配おかけして申し訳ありませんでした。
結論から報告しますと、
私が一瞬覚悟した結果には、ならないようです。
死亡率第1位の病名を聞いた時には正直ビビりましたが、
今、私のなかにそんな病気はないと思います。
内容はごく個人的なことなので、ここには詳しく書きませんが
最終的に医者は首をかしげていました。
1回目にとったデータより2回目のデータが良くなっていたので。
私が位置していたのはグレイゾーンだったんですが、
もうその疑いもなくなってしまったということです。

いったい…   なんだったんでしょうか?  怖い体験でした。

でも。
なあんだ、なんでもないんだったらそんな体験して損したなあ、
とは思いません。
過ぎてしまえば、宝となります。

ここで今終わるとしたら、という場所に立って物事を見つめると
それまでとは違った世界が見えてきたことは、貴重な体験でした。
ほんとうに大切なこと。 人。 が、見えましたよ。

リアルに今の私を支えてくれている仲間の助けは素晴らしいものでした。
公私ともにあらゆる角度から常に見守っていてくださる北條氏に。
冷静な判断のもと、たくさんの具体的なアドバイスをしてくれたjunnyとakkonに。
ハワイの大地に祈りを捧げ、
パワーストーンのペンジュラムをお守りにくれたソラさんに。
地中深く潜って毎日一言も発さなくなってしまった私を
最後まで放っておいてくれた師匠に。
ご自分も大変な状況のなか、何度もメールをくださった悦子さんに。
「苺さんは必ず切り抜けるはず」と強い信念のパワーをくれたA.Tちゃんに。
きらっきらのカエルをプレゼントしてくれた島田万貴子に。
この場を借りて、心から感謝の意を表します。
そして
ことあるたびごとに、いつもいつも感謝し続けてきたつもりでしたが
今回は更に深い感謝を捧げたい…ファンの皆様へ! 本当にありがとう!
うまくいえないけど、実感したのは
「ああ、みんなこのバカ苺をわかってくれてるなあ」ということでした。
ほんの数行のメールでも、その行間に隠されてるメッセージが
ちゃんと私まで届きましたよ!
みなさんに支えられてること。 深く深く感じました。
私のファンはみんな頼りになるんだよぉ~ なあんて世界中に自慢したいくらいだよ!(笑)
みんな、私を助けてくれてありがとう。
そして
目に見えないものたちよ。
ヴェロニカに。  大天使ガブリエルとラファエルに。 ガーディアンエンジェルに。
カエルのスピリットに。 すべてのものに宿る精霊たちに。 感謝します。

嵐は過ぎ去りました。
けれど私は知ってしまいました。

嵐のなかの、あの恐怖と不安を。
それはまた、きっといつかまた、やってくるかもしれないということも。
やってきた時には、覚悟を持って立ち向かう以外道はないということも。

知る前には二度と戻れません。
以前と同じ目で世界を見ることは、もうできない。
だからこそ!
扉を開ける鍵を手にすることができたわけですが。

恐怖に縛られると、真実は曇って見えなくなってしまいます。
恐怖の鎖が解けた時に、光りがさします。
たくさんのパワーに助けられた私でしたが、
鎖が切れた瞬間のことは今でもよく覚えています。
公園にいた、偶然会った、あの、  …鳩です。
一本足になってしまったことは気の毒なことかもしれないけど、
そのことであの鳩は私を助けました。 決定的な気づきを与えてくれたのです。
あの鳩の運命はけしてわるいものではなかったと思います。
立派に使命を果たしたはずです。 素晴らしいメッセンジャーに!感謝します。

こうしてぐるりと、世界はまあるく繋がっていますね。

なんだか、いま、長い眠りから覚めたような気分です。

Special Thanks to…

 

最後に。
この方々に。
スペシャルな愛を贈ります。

久しぶりにふたりで呑んだ席で。
中山俊。
タイからロケ帰り。
「いや~、たのしかったぜー。タイ。
 …え? なに? びょーき? え?
 死んじゃう?
 ………………………………………………….。
 
 ……あ- っそ。  じゃ、ま。呑めよ。
 このあとドクターストップかかったら
 呑めなくなっちゃうぜ? あー呑め呑め。
 じゃさ、つぎいこ。 死んだらもーいけないからさ。
 おい、そーしきどーすんのか遺言書いとけよ。
 え? やんない? 散骨? どこにだよ?
 アフリカ? サハラ砂漠?
 オレ行ってやってもいーけどな、旅費残して逝けよ。
 書いとけよ、それもちゃんと」

………。 どーでしょーか? みなさん。 こんなひと。
シビれませんか?(笑)
ムカつきすぎて、元気になっちゃった私でした。

そして。
マネージャーの染谷祐子氏。
電話口でびーびー泣き出した私に
「ちょっと、あーた、ふざけんじゃないわよ。
 ここで終わりって、そんな、…もったいない。
 才能あるんだから、じょーだん言わないでよ。
 あなたとわたしはまだまだこれからいっぱい
 仕事しなきゃなんないのよ。
 だいじょーぶにきまってんでしょ!
 じゃねっ」 ぶちっ…ぷーぷーぷー(切れた電話の音)

……..どーでしょうか? みなさん、これも。
さらにシビれませんか?(笑)
こんな強い人がマネージャーでいてくれて、
ホント、心からよかったと思いました。(笑)

       だけど。

最後にハートマークをつけて
「アイシテルヨ」と深夜にメールをくれた染谷さん。
「きっとファンのみんなもね」って。 その心と。

「結果はどうなったんだ?」って
電話くれた時の…俊くんの。 声の深さは。

     一生忘れない。

一番最後になりましたが、片岡礼子に。
すべて事後報告でごめんなさい。
ひとことでも言ったら、自分がぺしゃんこになりそうで
怖くて言えなかった。
礼子を見てると、自分の弱さが見えてきます。
いつもいつも
克服するチャンスを与えてくれてありがとう。感謝します。

急発進

 

ホント今いったい何が起っているのか。

自分で何かコントロールしようとすることは
不可能なことのように思われます。
流れのままにするする行くしかないようです。
気負わずに。(笑 カエルとの約束は守るつもり)

ヴェロニカから新たな指令がやってきました。
「わかった」と言ったら次なる課題がきた、という感じです。
それにしても、ちょっとこれは突然です。 急発進です。
しかし、リンクしています。
物語はすべて続いているように思えます。

鳩の次にメッセンジャーとしてやって来るのは… 馬、です!
サラブレッドです!
ディ-プインパクトという名前を持つ競走馬の撮影なんです。
しかも、ロケ地はなんと…  北海道!(驚)

というわけで、みなさん。 突然ですが、明日から札幌に行って来ます。
で、
撮影後、知床をまわって来ようと閃いたので、
スタッフと別れたあと、ひとり旅がまたしても始まることに…

ぶははははははー(笑)  こわーい。こわいよ。なんでこんなことに?
確かに。 自然から学びたい、とはこの前このエッセイにも書きましたが。
意志決定と体験との、タイムラグが短くなってる気がする…。
なるほど。
これが、まったく差が無くなり一瞬で実現できることを「魔法」と呼ぶんだな。
はっはぁ…(頷)

競馬のことはまったくわかりませんが、その舞台裏は閉ざされた世界で
めったに部外者が入ることはできないそうです。
貴重な体験となりそうです。

ディープインパクト。
その瞳の深さから、この名前をもらったというサラブレッド。
私はきっと、話ができると思います。
大切なメッセージが待っていそうな予感です。

この馬は、スタートがダメなのが特徴で、
ビリから二番目とかで走ってるらしい、いつも。(いつも! 笑)
誰もが「あー今日こそダメだろうなあ」って思うらしい、必ず。(笑)
でも、途中からぐんぐん追い抜いて、絶対1位になるんだって。
それが彼のやり方。
へえ…。

速く走るためだけに生まれてきた命。
この前観た「アイランド」はクローンが描かれていたけど、シンクロするな…。
「その目的」のためだけに作られた命、という点で。
それに、自分の人生とダブるな、なんだか。 スタート遅いってあたり。(笑)

      私は、なにを見るだろう。 今度は。

            なにを。

    みなさん。  それでは、  行ってきます。

ハプニング

 

出発直前、同時にいろんなことが起って
私の目の前をびゅんびゅん飛んでいきます。

なかでも最大級にムカつくことがあったので、
それをここに今から書きます。
北海道から帰ってきたあとわざわざ思い出して書くのはさらにムカつくから。
じゃ、書かなきゃいいじゃん、と突っ込まれそうですが、
いいこともわるいことも私の心に強く食い込んでいったことは書きたいので。

オームラ ユーイチローというバカ男の話です。
今回アシスタントを頼もうと思っていたわけです。
土曜日に連絡した時に交わした
「月曜日に予定がはっきりするから昼頃電話します」
という約束を信じてずっと待っていたら
今頃ノコノコ電話してきて「いけませーん」…だって。

おまえ、そーとーバカだな。  今、もう…       夜中なんだよ。

編集部にも無理言って、飛行機のチケット手配待ってもらって、
出発は明日だというのに…。 とにかくぎりぎりまで待った。

…なんでそこまでしたかって、まあ私は彼を信じていたんだろう。
他の人を頼むより、オームラを、って。
オームラはそこまで自分を待ってもらってることを
まったく信じてなかった。  考えもしなかったんだろーな。
気づかないっていうか…

そんなひと、いいしゃしんなんて。 とれるだろうか。

彼はきっと成功しないだろう。
なぜって。  宇宙に誓って心から、私がそれを信じるから。
心底、信じるから。
人の想念は恐ろしく偉大だ。 宇宙の針を、かちっと動かす。

そんなバカを信じた私はもっとバカだと思うけど、
こうして比較的早い時期に気づけるのはありがたいことだな。
(このバカとはまだ一回しか仕事してないから)

あれ。…書いてて、ついでに今すごいことに気づいた。
私は今まで、
人の悪いところをたったひとつ見ただけで嫌になる
心の狭い人間だと自分のことを思っていた。 けど。
それは、ひょっとして違うかも。
腐った中身を持ってる奴が、一生懸命ニセの皮かぶって
いい人のふりして…そういう奴がぽろっとボロでちゃったのを見て
「あ。」と思って急激にイヤになるんだ。

何度、ダメなところ見せつけられても、嫌いにならない人がいる。
それは、その人の深いところは素晴らしいからだ…
1個みたって、2個みたって、 …. 平気だ。

よかった! そこがわかるなら、感じられるなら、いいや。
こいつはヤだ-  っと思ったら、遠慮なく叫ぼう。
そんな人とは、こんな風に問題が起きて、どんどん離れていきたい。
そっか。 これでいーんだ。

もうひとつわかったこと、それは。
バカがディープインパクトに会える運命なはずないだろ、
ということ。

魔法の言葉

 

12時発の飛行機で札幌へ向かいます。

出発前に、メールをチェックしようとPCを開けたら
こんなの発見。
  ↓

大変でしたね。出発間際まで。
けれど。
こうして、怒ったり泣いたり笑ったり、
そのまんまのいちごさんが、またこうして、呼吸して生きている。

それが、じんわり伝わって、ファンはそれだけでなんだか嬉しいです。

「なーにノーテンキなこと言ってるの!!」って、怒らないでくださいね~(笑)

だって、本当に嬉しいのですから。 「新生・いちご」の作品楽しみです!

行ってらっしゃいませ!

ああ…。(感)    ナンテスバラシイ…。    こんな心…。

いっぺんでヤな気持ちなんて吹き飛んじゃったね。 勇気100倍だよ!

急に機嫌よくなる簡単な私。(笑)

昨日のムカつきも無駄じゃなかったな、と朝からしみじみした。
まるでこの言葉をもらうために、あれは起きたことなんだ、くらいの勢いで。(笑)

だって、これはすごいこと書いてあるよ。

ゆうべのエッセイで、暴言吐いてる私が、
こんなもったいないほどのありがたい言葉をいただけるなんて。

                     ….宝メールと名付けよう。

何度も何度も  なんどもなんども ナンドモナンドモナンドモナンドモ   読んだ。

プリントアウトしてデスクに貼っておきたいくらいだ。 私を元気にさせる言葉たちよ。

この人はいったいどんな人だろう?      こんな魔法、使える人…。

まもなく札幌

 

なんでこんなライブエッセイ書いてるのか?
わかんない私ですが、(笑)今、快速エアポートに乗って札幌に向かってます。
「なんで、電車?」と不思議な私。
「つか、おまえ今朝のエッセイ、『12時発の飛行機で札幌』
 ってなんだよ(笑) ないだろ、空港。 札幌には」と呆れる師匠。

………………………………。  ぇええええええええーっ?(驚)

あーそ。 ないのー。  しらなかったー。
じゃあ、私はどこに着いたの?
って、千歳空港でした。   ぶははははー(笑)

さあ、どうして師匠がいるんでしょーか?

そーです。
ディープインパクトから選ばれたのはバカ男ではなく
師匠だったのでした…

みなさま、ただいま

 

さっき、北海道の標津町から戻って来ました。

羽田からモノレール、浜松町からタクシーで日本橋まで。

いやー、  どー考えても東京の空気はくさってるなー。

今朝はまだ、深い森のなかにいました。
神の子池
という名の泉をずっと眺めていました。

それは蒼くて鏡のよう

氷のように冷たい水が

透明な泉のまんなかから砂を静かにゆっくりまき散らしながら

呼吸していました

静かな 静かな  森のなか

呼吸する  ちいさな泉

私が今回の旅で見たものは    いのち、でした。

あー…

 

帰って来たらいつの間にか仕事がたまってて
自分の予定なのに今びっくりしているところ。

昨日帰って来て、そのまま夜打ち合わせして
その撮影が今朝の明け方からあって、
明日も撮影してあさっても撮影して、
合間ぬって暗室にこもってプリントしなきゃ。

なんとか日曜までに終わらせたい。
だって
北からの伝言をみんなに伝えたい。

旅の途中で、またルーシーのネックレスが切れた。
なにも乱暴に扱ったりしてないのに。
あの時とおなじ。 神戸の時と。

これでひとつ、厄が落ちたな

           と思った。

この山越えたら、秋まではまた静かに暮らすつもり。

ただいま暗室中

 

まるで写真屋のおっさんみたいなことになっています…

やいて やいて やいて やいて

だけど仕事はたのしい

最近、仕事の依頼のされ方に変化がでてきた
それはとても微妙なものなので、
忙しさに流されると気づかないほどだけど

技術的なことを問われるよりも
精神面でのオーダーが入るようになってきた

「ひとりで、ぽつーん  としてる感じの写真をください」
とか、まあ、そんなようなこと

ちょっとこれはたいへんうれしいかも

私の目指すところだ

私のような技術がない者でも
必要とされてることが嬉しい
こんなの、たったちっぽけなものだと思ってることを
「それが欲しい」と言ってもらえることのありがたさ

私はほんの少しのものしか持っていないので
その一点を大切に握りしめて勝負していくしかない
できることといったら、たったひとつだけ、なのだ

 “感じたところでシャッターをきる”

仕事の合間に、ちらっと北海道のフィルムを見た

写ってた あの泉
たくさんシャッターきってるな
はやくプリントしてみたい
仕事が終わったらゆっくりやろう

ひとりぽっちの心になって わくわくしながら
一番深くの、あの場所までいって

2005 8.20 満月

 

最近、満月の晩は
遠く東の空にその姿を目撃すると
「ああ、きたきた」という感じで
毎度おなじみの友達がやってきた
そんな感覚になる。

今日私のもとに新しくやってきたものたち。

イビサ島 カフェデルマ-のCD

テディベア チ-キーのエンジェル

これは笑った。 だって熊なのに天使。
羽が毛でできてる(笑)
私はこんなふうなデタラメな発想のものが大好き。

藤井路以さんの個展の初日、会場にお邪魔した。
銀座のエンジェルド-ルズ。
そういえば去年、
ここで初めて路以さんにお会いしたんだった。
もう一年か。 早いなあ。
しかもここは
「エンジェル」ド-ルズという名前だった。
天使なんてまだ、
私の人生には見えてなかったあのころ。
だから意識してなかったけど、
やっぱりずっと天使はそばにいたんだな、こうして
と思う。しみじみ。

今日、
路以さんからいただいた言葉が忘れられない。

「私は、いつになるかわからないけど
 とにかく最高のものを目指すわ。
 最高の作品ができたらそれに『苺』と名付ける。
 そして、それをあなたにプレゼントするわ」

…こんなことって あるだろうか。

びっくりしてしまった。
ものを創ってる人からこんなお言葉…
帰り道、思い出して、歩きながら泣いてしまった。
もうこの言葉だけで充分だ、と思った。
でも路以さんには
「さいこうのもの」をぜひ創って欲しい!
ということでやっぱり
よし、かならずもらおうと思うことにしよう
というふうに考え直した。

路以さんの今回の作品達。
和のテイストも加わってとてもよかった。
でも欲しいと思ったのは、
猫が鳥かごに月を入れて持ってる作品。
高くて買えない。
猫の作品は去年買ったばかりだし。
もっと働かなくちゃ。(笑)
というわけで
エンジェルド-ルズから飛んで来て
今ここにいるのは、チ-キーちゃんだけです。
おかしすぎる。(笑) かわいすぎる。
ほんとバカみたいで。 だいすきだー。

瞑想のあとCDを聴きながらずっと眺めた。
                ずっとずっと。

北の話を、そろそろ

 

とは思ってるんですが。

今日カレンダー見て驚いた。
もう北海道から帰ってきて10日も経ってる…
いつのまに…

暗室はひと段落しましたが、
まだ北の写真は焼いてない。

なんだかぼんやりしてしまって。
写真できてからエッセイ書こうかな?
でもどんどん時間が経って、
来年とかになっちゃいそう。(笑)

ぼちぼち、ゆっくり書いていきます。
少しづつ。
あたまに浮かんだことから。

今、勢いがないの。
ゆらゆら ゆらゆら してる感じ。
今はこれが気持ちいいので。
もすこしこのまま…

新しい季節

 

今朝、
秋のいちばんさいしょをつかまえたかも。

ドアを開けてベランダへ出た瞬間に あ、って。

もうきてる。 そこにいた。 次の季節。
夏の隣りに座って、お茶飲んでる感じだった。
業務引き継ぎ、みたいなふうに。

夏はもうゆくけど。 寂しくはない。 次の出逢い、だ。

私は夏生まれだし、名前に「夏」のひと文字がつくから
夏は嫌いじゃないけど、「夏が一番好きだ」とか言ってる人には
一生恋はしないだろうな、と思う。 だって、なんか単純すぎる。(笑)
「雪山が好きです」なんて(笑)難しい感じの人が好き。
カンジキはいて雪の撮影とか行っちゃうような、「なんでー?」みたいな
(笑)変わり者が好き。

誰もが馴染みの、わかりやすい事をわかってる人より、
あまり知られてないかもしれないわかりにくい事をわかってる人に、
強く惹かれるんです。

              …え?(突然ですが)

                台風11号?

        ……….。

                    なら、上陸、
                           してほしい。

たいせつなおまじないを!
ああ
だってほら、ここにそう書いたら今、ラジオからあの曲!
つながってる。 すべては。
この世界は暗号に満ちていて、解ける力を持つ者だけに
与えられる光があることを、私は知ったよ、かみさま。

中心がぐらぐらな人

 

時々見かける。 まんなかがぐらぐらな人。
私が何かちょっと言っただけで
いとも簡単に訂正しちゃう、あれは…
いったい?
そこを言ってるのにな、ずっと。
まあ、一生伝わりそうにないな。
だから離れたのだ。
通じあえない私達。

夏が、とか 冬が、とか
そういうことじゃなく、ホントのところをいえば
春夏秋冬 すべてのなかに楽しみと喜びをみつけられる人が好き。
夏は最高で、冬は嫌い、とか
晴れは気持ち良くて、雨は天気悪いとか言っちゃうような人は
ちょっと… まあ、それはそれで全然いいと思うけど、ただ私は
そういう人には恋しない。 と、たったそれだけのことです。

屋久島で雨に濡れながら歩いた時、細胞が何かを思い出した。
それはとても気持ち良い体験だった。
太古、傘なんてささなかったのに、いつのまにこんな…って。
ああ、私達はたいせつな何かを忘れてきちゃったなあと実感。
雨=悪い という発想の人のことはわからない。
私達の身体のほとんどは何でできてると思ってんだーっ!?
と言ってやりたい。
そういう人は、からっからの砂漠のまんなかで死んだらいいのに。
遠のく意識のなかで、水からの伝言が聞こえるだろう。
真実の声が。

暑い日も寒い日も雨の日でも晴れの日でも
そのなかにある良さを見ることができる人。
「無理」や「ふり」をしないで。 自然なままで、そうできる人。

シゼン ナ ママデ ソウ デキル ヒト  が、私は好きです。

それはアナタじゃナイ。

          アナタじゃナイ。

だからアナタはアナタのままでいいと思います。 そのままで。

               だって、ゼッタイ違うんだから。

アナタヲスキニナッタリハシナイカラ。 カンケイ ナイ カラ。

北海道へ 出発前のこと

 

出発の2日前。
魔女三人組の面白い会を計画していて
楽しみにしていたんだけど、朝
急なキャンセルが入ってがっくり。
しょぼーんと、盛り下がっていたら
入れ違いにメール。
熊野で知り合ったTちゃんから。
「今、北海道からで、これから大阪に帰る前に
 一度東京に寄るから会えないか。北からの伝言がある」
というような内容の。

おおー(驚) なんてタイムリーな!

夜、上野駅で再会。 約1年半?ぶりくらい。
Tちゃんの魂はたくましくなっていて、ちょっと眩しかった。
北からの伝言は、
オンネトーという湖へ行ったらいいよ
ということと、それから
海岸で拾ったメノウや貝殻やカラスの羽など…
それらを受け取った。
もう旅は始まってる感じがしてどきどきした。

列車でこちらに向かう途中、馬のイメージがずっときてたよ
と言われてびっくり。
「そう。北海道へは馬を撮りに行くのよ」と伝えたら
今度はTちゃんが驚く。(笑)
「謎が解けてよかった」と笑っていた。

Tちゃんは。  魔女だと思う。
最初会った時は気づかなかったけど、今ならそうとわかる。
世の中には「なんちゃってスピリチュアル」や
「自称魔女」の偽者がほとんどウヨウヨしてるけど、
たまに本物を発見すると嬉しくなる。
そんな人に限って、なにも言わなかったりする、自分では。
見習おう。

今、私の近くには「知識の人」がいて、
それはそれで私にとってはとても重要な存在なんだけど
Tちゃんを見てると、やっぱり「実践の人」は素晴らしい!
と思う。 Tちゃんは、ひとりで夜中じゅう森にこもるような人。
全国いろいろテント持って旅をして、歩きまわって、
風とも空とも植物とも動物とも、話をする。

彼女に、魔女のお守りのトチの実を渡した。 お礼に。
私からできることは今、そんなことくらい。
あ、それと
ずっと長い間大切に持っていたフランスのアンティークの
万華鏡も渡した。
急に、それが自分でTちゃんのところに行きたいと言い出したので。
アフリカの石とエンジェルのコインも一緒に。

北の旅1 札幌入り

 

えっ?
…なんだー、ここ!
こんなとこぜんぜんほっかいどーじゃねー
と思った。 びっくり。 (笑)
ふつーの都会だった。

生まれて初めての北海道が標津でよかったー
と、しみじみ思ったねー。
最初に来たのが札幌だったら
また北海道に行きたいとは思わなかったかも。

だけど冬になったらこの街はまっしろになるのかー
と思ったら、
ちょっとその時だけは、もう一回来てもいいかな。

でも空気は東京と全然違うなー。
木陰に入るとカラっと涼しい。 湿気がないのか?
それに、街を歩いてる女の子達がみんな可愛い。
顔が、というより、なんかもっと中身の話。
いや、だけどそれもまた
「心が」ということじゃなく、うーん、なんだろ?
うまくいえないや。
東京にいる人ってみんなドロドロしてるんだけど
もっとスッとしてるんだなー、ここの人。
きれい。 みんな。
クリーンな空気吸ってるせいかな?わかんないや。

北の旅2 サイン

 

撮影が明け方からあるため、
前乗りした我々スタッフ。
ライターのS氏から
いろいろ競馬界の話を教えていただく。
この仕事を引き受けた時には、
まだどこかきょとんとしていた私。
それが話を聞くうち、
これはひょっとして
ものすごいことになっちゃってるんだな
ということを実感。

ヴェロニカに祈る。

サインはすぐに表れた。

今年のラッキーカラー、
特に仕事運を上げるのはブルー。
わーい☆タクシーが青いぞー。
縁起いいや!(喜)
それに乗って撮影場所までロケハンへ。

滞在ホテルのロビーには、
ペガサスの大きな絵画が。

同じくロビーにあるショップには
カエルのブローチ!

だいじょうぶ だいじょうぶ と自己暗示。
応援軍団がやってきている感じがするよー。

おいしい夕食をいただきながら最終打ち合わせ。
部屋に戻って、牛乳をルームサービスで頼んで、
(笑 だってここは北海道ー! やっぱ牛乳)
ディープインパクトのDVD資料をチェックして
早めに休む。

北の旅3 ディープインパクト

 

明け方起床。
シャワーあびて瞑想。
撮影本番の朝。

今、時のサラブレッド。
負け知らずの、三冠王狙いの競走馬。

会ってみて、わかりました。
ディープインパクトは…
彼こそがペガサスでした。
専門的なことはわかりません。
競馬解説者のコメントと私の個人的な感想は
まったく違うかもしれないけれど
私の感じことは…
確かに背中に羽が生えてるのが見えたよ!
走ってる時。
何か、スイッチが入るんです。 完全に。
その瞬間、「飛ぶ」んですよ。
他の馬よりストライドが長いことは
もう立証済みらしいんだけど、
まさに飛んでるんです。

神の馬だと思う。

でもその姿を見せるのは、走ってる時だけ。
育てた人に聞いても、
担当の調教師に聞いても、
ディープインパクトは「普通」の馬らしい。
いつでもどこでも平静でなにも変わらない。
「いつも自分」でいる馬ということらしい。

あの、スイッチが入る瞬間…
人でもいる。 そういう人って。
役者なんかまさにそうじゃなかろうか?
いや、プロだったらなんだってそうなるのかも。
だけど、正確にいうと、私は
いわゆる「オフ中」に取材に行ってるわけだから
こうなってくるとやっぱり見たい、レース中の彼。
どんなだろう?
写真なんて撮れないかもな。 ちっぽけなわたし。
もっとなにかをどうにかしなくちゃ。
あんな神業、記録できるわけないよ。

ヴェロニカ様。
チャンスを与えてくださいますか?

真実のなかを走り抜ける
ペガサスを撮らせてください。

撮らせてください。
撮らせてください。
撮らせて… どうか。

今の、このままの私では撮れないのであれば
変わります。 変えます。
奇跡のワンシャッターへの願いのために。
なんだって捨てられる。 変えられる。
そう、運命だって。 そのためなら。

(どこの媒体で発表するか、ということ。
 今回撮影した写真はどんなものかということ。
 来月になってから公表します。お楽しみに)

北の旅4 ちょっと休憩

 

撮影後、札幌の夜の街へ。
知り合いのライタ-さんも合流して
スタッフみんなでジンギスカンへ。
「だるま」というお店へ行く。
カウンターだけの小さなお店で、
雰囲気はホルモン焼き屋みたい。
煙りモクモク。
お店のおばちゃんに「野菜のオカワリもどーぞ!」
と言われるけれど、
野菜ったって、タマネギだけじゃねーか
と、ひとり心のなかでツッコみ、ウケる。(笑)
でも、すごーいおいしかった!
ひとりで食べに来てる女の子とかいた。
夕食?
ここに住んでいたら、私もきっと来てそう。
ひとりで。

そのあと、軽く呑もうという話になって
タクシーで移動中、車の中からある広告発見。
ビールでふわふわしてるアタマのなかで確信。

そっか。 あたしは好きなんだ、きっと。
木村さんのこと。

はじめてしっかりそう思った。

知らなかった、今まで。(笑)
そういえば、と思い当たることはいくつか…
でも認識したのは初めて。

びっくり。

遠くで、赤い三日月。

北の旅5 標津へ移動

 

ディープインパクトの生まれ故郷
ノーザンファームへも足をのばし
たくさん写真を撮った。
牧場なんて初めて行ったから楽しかった。

2日間の仕事をすべて無事終えて
スタッフと別れたあと、
いよいよ私はひとり標津へ、夜行バスで。
朝、電話で問い合わせた時
「ちょうどひとつだけ、お席が空いてます」
と言われてびっくりして予約したチケット。
ぎりぎりセーフだあ。(笑) こわすぎる。

発車までに時間がたくさんあったので
札幌ラーメンを食べることに。
S氏は札幌出身者で
「札幌ラーメンは東京で食べても同じだよー」
と笑ってたけど、どうしても確かめたかった。
まあ言われた通りだったけどこれで気が済んだ。
(笑)
そのあと、ちょっと街をウロウロ。
素敵な喫茶店を発見したので
ゆっくりアイスカフェオレ飲みながら
これからの旅のことを思う。
地図ひろげて。 さて。 どうしよう。
決めてるのはTちゃんに言われたオンネトー。
ゆうべ買ったガイドブックに偶然載ってた。
よかったー。 丸印をつけてチェック。
知床にも行きたい。
あとは成り行きで、ゆっくりまわろう。

ひいたカエルカードは「夢」
『夢を夢で終わらせないように目を覚まして
 あなたの想像力を全開にしてください。
 あなたの夢の数々を現実のものとする時が
 来ました。
 実現することを100%信じて疑わない
 純粋な心が大切です』

そんなことしてたらいつのまにか時間が迫ってて
あわてて店を出たんだけど
バス乗り場がわからなくてドキドキした。
交番もみつからないし、仕方ないから
地下鉄の駅員さんに聞いたら
みんなもよくわからないらしく
伝言ゲームのように次から次へと
他の駅員さんがたくさんやってきて、
自分、迷惑かけてるなー
と思って恥ずかしかった。
ううっ(泣)大人なのに。
だけどニューヨーク行った時のことを
ちょっと懐かしく思い出した。
あの時、知らない人にたくさん助けてもらった。
ああ、こんな感じだったなーって。

ひとり旅はたのしい。

北の旅6 バスで8時間 標津へ到着

 

朝6時頃バス到着。

今回、またまたお世話になりました。
標津の漁師、西山さん。(通称アニキ)

車で迎えに来てくれたので
そのまま野付半島までドライブして
ちょうど船が漁に出るところを見せてもらった。

わあ…

かっこいーなあ。 海の男だー。(惚)
寝不足のぼやけたアタマでうっとり眺める。

今回も西山さんは色々とてもよくしてくださって
もーホントあたしはお礼をどーしたらいーか
一生懸命考えたんだけど。
なんかモノ贈るとか、
言葉で何度もうるさくアリガトウ言うとか
どれもいやだと思い、
結局どうせ私は写真しか撮れない人間なんだから
そういう自分にふさわしいお礼を
させていただこうとそう思ったので、
北海道で撮った作品を贈ろうと思う。

夜、バーベキュースタイルで
ジンギスカンをごちそうになった。
西山邸のテラスで。
月がきれいだった。
札幌の夜より太ってた。

北の旅7 オンネト-

 

おとぎの世界に登場するような森の中に
その湖はありました。
蒼い、です。
標津から車で、阿寒湖まで約2時間。
そこからさらに30分ほど走った所。

初日に朝の漁を見せてもらったあと、
軽く昼寝してお昼過ぎにでかけました。
アニキの車借りて。 けど、
地図とか実は全然よめないし、知らない土地だし。
なんでひとりで無事着いたか、自分でも謎。(笑)
わりと勘だけでデタラメに走りましたが
目的地に着きました。 よかった。

湖畔をぐるりと一周できるらしいけど、
今日はちょっと湖を見るだけで、また来よう
と思いつつ… 水のなかに魔法の杖と水晶を浸す。
夕日が反射して、光りがキラキラきれい。
とっても静か。

滞在3日目にまた行った。
今度は朝早く。 湖は碧に姿を変えていた。
だあーれもいない。 私だけ。
植物たちや森の精霊に「おはよう」と
声に出して挨拶しながら森のなかへ入って行った。

そこでちょっと秘密の、私だけの儀式をした。

もうここの森はずっと私を守ってくれるはず。
ふふふ。(笑)

いいなあ。 森のなか。

そっかー。 なんで魔女は人里離れた森のなかに
たったひとりで住むのか。
なんかちょっとわかっちゃったぞー。

ここはいい。森はいい。 いい匂い。

北の旅8 ヴェロニカ発見

 

びっくりしちゃったよー。(愕)
だって、これはヴェロニカでしょう。
なんだってまたこんなアイヌの村に?

阿寒湖にも寄ったのです。せっかくだから。
ここはけっこう観光地化されてて、
ホテルや温泉がたくさんありますが、
木彫り作品を売るお土産屋さんが道沿いに
ずらり~並んでいて、そのうちの一軒にあった。
木彫りのヴェロニカ。

私がひとりですごい驚いてたら
それを見た店員さんはもっと驚いてた。(笑)
「どうかしましたか」と聞かれたので
私は自分のヴェロニカの指輪をはずして
「ほら、だってこれ見てくださいよ。
 そっくりじゃないですか?」と手渡したら
それ見てさらに驚く店員さん。

ふたりして、驚きに驚く。(笑)

買いたかったけど、とても高かったので
一度帰って考える、ということにした。
あー。
でもあれは欲しいなー。
これを読んでる読者の方。
阿寒へ行ってみつけたら。
ぜひプレゼントしてくださらないかしら?(笑)
それか…
お金持ちの王子様がやって来て
「苺姫、これを」
なんつって(笑)くれたりしないかなー。

…いや、 自分で買おう。 働いて。(素)

ぶははははー . . . . . ……. 、   しかし。

北の果てに来てまで、  …ヴェロニカとは…

北の旅9 朝日のなかで

 

2日目。朝3時半に起床。
宿の露天風呂に入ってから早々に出発。
朝日が昇ってくるのを見たかったので。

いい感じの浜をみつけて、車を降りた。
杖と水晶持って。
砂浜に座る。
寒い。

雲間から太陽が顔を出す。
顔に光が当たるのを感じる。
深く瞑想。
光ってどうしてこんなに気持ちいいんだろう?
少しづつあったかくなってきた。

あー きもちいー

そうだ! と裸足になる。
海のなかへ。 つめたい。
足の裏に砂の感触。
私にとっては、新しい、感覚。チクチク痛い。

いろんな思いが交差する。
今までのこと少しと。
これからのことたくさんと。
この、瞬間の。

ふと目を開けたら、いつのまにか漁師がいた。
おじいさんふたり組だ。
ひとつの網を一緒に持って、
ソロソロと海の中を歩いてる。
ずっとここでもう何年も、
そうしてきたのだろうな、と思った。
生活があって、人生があって、祈りがあって、
呼吸があった。

ひとつの場所に居続けること。
たくさんの場所へ旅すること。

なあんにも変わらない、と思った。
同じことだ。

大切なのは、
その中からいったい自分はなにを見るだろう、
ということ。

振り返ったら、スモーキークォーツに羽が。

天使を思い出した。

北の旅10 知床

 

欲張っても仕方ないので、今回は
クルーザーで知床半島を海から一望する
というのは諦めて
知床五湖を歩いてまわることにした。

うすうす気づいてはいたけど
どうやら今回の旅のテーマは
森と湖らしいのだ。
私はいつも、自分の旅なのに
自分でテーマを決められない。
なんか、誰かが勝手に決めるのだ。(笑)
(たぶんヴェロニカ…)
だからいつも旅が始まってから
そのテーマに気づくことになる。
ま、Tちゃんにオンネト-と言われた時点で
すでにサインはきてたわけなんだろうなあ。

着いたらあちこちに「熊注意」の看板。
ほぅ…
会ったらびっくりしちゃうだろーなあ。
熊かあ…
「ヒグマがいます!あなたは大丈夫?」って…
だいじょーぶなわけねーだろ
と思うけど、熊の立場をチラと想像してみると
こちらが侵入者なのでちょっと気の毒に感じる。
…向こうもびっくりするわけなのかしら?

熊は、
メディスンカードでは、「内省」を表すカード。
もうそれだけで充分な信号がきてると直感する。

深い森の中をひたすら歩く。

歩くこともまた、瞑想だ。  内省…

北の旅11 お土産ショップは熊だらけ

ここにも熊出没注意。

人気だ。 くま。

去年の網走刑務所の時も
その前のマンハッタンでの
9.11テログッズの時にも同じように
感じた、どこか微妙な印象を受ける。
が、そのままに
買ったのは、お菓子とラーメン。

あと、気づいたら
朝から何も食べてなくて
急にお腹が減ってきたので
じゃがいもバターと牛乳を…
そ。
私は、けっこうベタベタなところがあって
だからここではもう絶対こんなラインナップ。
北海道、ということで。

北の旅12 5つの湖

私は、どこにでも魔法の杖を持って行きます。
ちょっと面白いことがあって、
まだ自分では「そんなはずぁねーだろ」と
思ってるところもありますが、
まあ、意識を拡大して
事の成り行きを見守ってる最中です。
宇宙の広さを思い、
知らないことの方が多くて当たり前だろう
という気持ちになって物事を見ると、
どんな不思議なことも大抵は受け入れられます。

この杖は、最初お店でみつけた時は
まだ、ただの棒きれでした。
でも、たぶん屋久島あたりから
「目覚めた」ようです。

今わかってることは、
この杖が何か「しゃべってる」時、
いい香りを放つ、ということです。
なので、
何か人格を持ってると錯覚するような
感覚があります。

旅の友にはちょうどよいのです。
危険を知らせてくれたり、
ナビゲートしてくれたり、
一緒にいると心強いです。

道に迷わないのもそのおかげかもしれません。

で、私はどこでも水がある場所に行くと
この杖をその中にひたしたくなります。
数々の、いろんな場所のエネルギーを、
杖のパワーに変換するために。
実際そうすることで
ますます杖がいきいきしてくるのを感じます。

知床五湖。
ここでもまた、5つの湖の神様に挨拶をして
水の力をいただきました。
けれど、ひとつだけ、ニ湖の神様だけには
触れることができませんでした。
歩きながら
「もう少し先へ行ったら」と思っていたら
湖の淵から離れてしまい三湖に出てしまいました。
一瞬、引き返そうかと迷いましたが、思い止まり、
この流れをそのまま受け入れることにしました。

私はニ湖の神様に、大切なことを教わりました。
「手に入らないものもある」
ということを学んだのです。

欲望に捕われすぎてしまうと、
次に来ているものが曇って見えなくなります。

もし、あの時引き返していたら、
その先の予定は大幅に狂ってしまい、
この日の計画は台なしになってしまっただろうな
ということに、後から気づきました。

“諦めるべき時と、けして諦めてはいけない時。
 このふたつをどう判断するか
 その知恵を授かることができれば、宝となるはず。”

       囁いたのは?

                魔法の杖…

北の旅13 神の子池

 

ガイドブックのグラビアページ、
オンネト-のとなりに載ってた池。
確かに写真はきれいだったけど、
ちょっとの小さいスペースに書かれてるだけで
ページの印象からすると
あまりたいしたことなさそうだった。
だから、行くかどうしようか、迷った。
正直、ヴェロニカの木彫りが忘れられなくてものすごい悩んだ。
ここは、川湯温泉駅。
オーチャードグラスという素敵なカフェがあって
(古い駅舎をそのまま使ってる)
そこのビーフシチューを食べに寄ったあと、
しばらく動けなくなった。

もう一度阿寒へ戻るか。
反対方向の神の子池に行ってみるか。

もう早く決断しなきゃ。 夕刻が迫ってきてる。

今回の旅では今から両方行くのは時間的に無理。

だけど自分のなかの針はピタっと止まったまま。
時々ある、こういう時。
ええっと…どうするんだったっけな、こんな時。

決心つかぬまま、阿寒を目指すことに。
でも。
4キロくらい走ったところでブレーキを踏んだ。
心はまだ迷ったままだ。
なのに身体が勝手に動く感じ。
Uターンして、神の子池を目指す。
途中、道がわからなくなって「もういいよ」と諦めかける。
人に尋ねたくても、牛や馬しかいないよ、ここ。
…。
神の子池、って、たいそうな名前だけど、
どうせ行ってもただのちっちゃい水たまりだったりして
とか、いつのまにか私のアタマには諦めるための理由が
いくつも出てきてヤル気ゼロになっていた。
なのに、身体だけは諦めずに勝手にどんどん進む、感じ。

あの感覚は不思議だなあ。 今、思い出しても。

1時間くらいして、  着いた。
国道から細い砂利道をさらに2キロ近く進む。
駐車場があって、そこに車を止めて、歩く。
すぐに看板があって、そこから池がみえる。
「なんだ、やっぱりこんな感じか」と思った。
ふつうの池。(に見えた。そこからは)
でもよく見たら、もっと奥まで道が続いてて。
そこを行った、 その先に、

  あの時のことは、私は一生忘れない。

今こうしてここに書いてても、思い出すだけで
手が震えて涙が出てくるほどだ。

     その姿は美しすぎて。

景色に恋をする、なんてことがあるだろうか。
初めての体験だった。
私は一瞬で恋に落ちた。 神の子池に。
3拍くらい、止まったんじゃなかろうか、呼吸。
ハッと息をのむって、きっとああいうことだ。
息ができない。

ゆっくりゆっくり近づいて行った。
なんということ!
まんなかから砂が舞い上がってる。
ここは泉なんだ。
あそこから水が。
ゆっくり、
ゆっくり、
呼吸してる…     地球の命を感じた。

ねえ、どうして蒼いの? 誰か教えてください。
曇っていて、もう夕暮れだし、光はないの。
なのに、なぜあそこは蒼いのですか?
砂の色が蒼いの? え? 蒼い砂?
なにがなんだかわからない。

どうして。 あんな色。

来てみたらわかった。
ここが私を呼んでくれたんだ。
私の身体を引っ張ってくれた。

私の心はまだまだ、だ。
泉の波動をキャッチできなかった。

身体が勝手に運んでくれた。
そういうことってあるんだ。

泉の淵に座って、祈りを捧げる。
魔法の杖と水晶と
ヴェロニカの指輪を沈める。

すごい静か。

森に囲まれた小さな泉。

ここは遠い。 私が住んでる場所からは。
それでも。 何度も来たい。
朝も昼も夜も、来たい。
満月の晩に泊まりたい。
花の季節も、紅葉の季節も、雪の中も。
そう、雪の中も、来たい。
国道までは来れても、2キロの砂利道を
除雪されてない中車で進むのは無理だろう。
よし。 カンジキはいて、来よう。
泉に会いに。 来よう!
何度も来よう。 何度だって。 何度だって!

どうしてこんなきもち、 ほんと不思議!
泉に身体を沈めて
このまま死んでしまいたいくらいだ。
そうして泉の一部となって
ずっと一緒にいたいくらい
               アイシテル

北の旅  おしまいの巻き

おまえいつまで書いてんだよ、
北海道の話…
という声が天から聞こえてきて(笑)
ハッとしたので、もうやめます。

まだまだ、まだまだまだ書いてないこと、
たくさんありますが、まあね、
旅に行ったら誰だってそんなもんでしょう。
そのうち本でも出した方が早いぞ、と思い、
今はここらでおしまいにします。

今回は、仕事で札幌へ入って、
そのあと標津までバスで移動して、
滞在中は車で移動。
標津→阿寒→オンネト-
→摩周湖→網走→知床→北浜
途中、釧網線(1,2両しかない単線電車)に乗り
釧路まで足をのばし川湯温泉に立ち寄りったりと
計画なしのいきあたりばったりな感じのわりには、
けっこういろいろな所に行けて
なかなか充実した楽しい旅でした。

屋久島の時のような厳しいワークもなく、
いろいろやってるようでいても、実は
毎日ぼーっとしているだけでした。
北海道の道は、ひたすら果てしなく、
まっすぐ伸びてるし、信号もなければ、
行き交う車も少なく、運転中も景色を眺めながら
ぼーっとしてられたのでした。(笑)
目的地に着いても、ただ歩いたり、眺めたり、
じっと座ってたり、頭も心もたいして使わず、
静かな旅でした。

最終日、飛行機に乗る前に、
もう一度、あの泉に会いに行きました。
前日に「いろんな神の子池に会いたい」と
願ったばかりで、さっそく雨の神の子池に
会うことができて嬉しかったです。
今度は、光りあふれる神の子池に会いたいです。
この場所に行った時、こどもの頃読んだ絵本や
おとぎの世界のイメージが一気に溢れ出ました。
確かに精霊たちの存在を感じることができました。
不思議な場所です。
さっそく西の魔女Tちゃんにメールで報告したら
「私はオンネト-にしか巡り会わなかった。
 その泉は苺さんの『約束の場所』よ、きっと」
と言われました。

やくそくの ばしょ …

そうかもしれません。
どんな約束で、いつ交わされたものか。
それをこれからの生活のなかで、
少しづつ思い出していくのかもしれないです。
今、確かにわかることは、
あの泉は自分の魂と何か深い関係があるのだ
ということだけです。自分の直感を信じます。

この人生で、ここまでは辿りつけて
ほんとうによかったと思います。

北海道は、あの雄大さのせいかわかりませんが
「いのち」を感じます。 地球を感じます。
また屋久島とは違ったメッセージを受けたような
気がします。
今回痛切に感じたのは、
今、自分は東京で生活していて
「死」というものからなんて遠い場所で
日々生きてるんだろう、ということ。
北海道の旅の途中で何度か「死」に遭遇しました。
感じるところあって、シャッターをきり、
記録しました、心のなかに。
道路に寝そべってカラスの屍体を撮ったりしたので
驚かせてしまった車が何台か…すみません。
最初遠くから見た人は、女性の変死体が道路に!
と、とってもびっくりしちゃったと思います。
でも、そうまでしても撮りたかったものはいったい
…なんだったんでしょう?
暗室に入って、プリントしてみて、
…まだみなさんに説明できるような言葉は
みつかっていませんが、ただひとつわかることは、
出来上がった写真を自分で見て「よし」と思った、
その感覚、そこに間違いはない、ということ。
確信しています。
もっと先にいったらわかることかもしれないです。
旅先での発見って、そういうものかも、…ですね。

けれど、あの朝日のなかで漁師を見た時。
日常を大切にできない人が、
旅先で宝物をみつけることなど、できようものか
と思いました。
しっかり「自分の場所」を持っていない人は、
きっとダメだと思いました。
そういう人がいくら旅をしても、
それは単なる現実逃避でしかなく、
何かを発見したような気になっても、
すぐに忘れ去られてしまうだろう、
と思います。
どんな奇異なる旅も、それを続けたら結局は
それが日常になっていくしかないでしょう。
生きていく以上、私達は自分の日常というものから
離れることはできない。 けして。
現実のなかを生きていくしかありません。
魔法の杖も、天使の声もいいけれど、
それらを実際の生活にフィードバックできないなら
どんな奇跡も意味がないと思うのです。
リアルな日常に生かせてこそ初めて、その人生は
イマジネーション溢れるファンタジーワールドに
なるのでしょうね。
根をはって生きるとはそういうことかもしれない。

静かな時間のなかで、そういうことを感じました。
内省…  熊のメディスンからのメッセージです。

私はいつか、神の子池の本を出したいと思います。
自分が景色を撮ろうと真剣に思うなんて、
びっくりです。
できれば泉の淵に住みたいくらいです。

ヴェロニカに、祈ります。

北のおまけ

そういえば、変なおばさんがいた。
もうニ度と会いたくないけど、どうだろう?
縁ができちゃったかな?
できることなら
そこだけ断ち切りたい。
田舎と呼ばれる場所で見たのは2回目、こんなふうなへんてこりんなおばさん。

そのおばさんは、私とふたりきりになったとたん、
いろいろ失礼なことをズケズケと言ってきた。
顔は笑ってるから、最初それが嫌味だとは気づかなかった。
でも、あまりにも発言内容が失礼すぎるのだ。
それで、途中から
ああ、おばさんは私に意地悪したいんだな、とわかった。

どうしたら、おばさんは楽しい心になったのかな?
私が泣いたりしたら、心が盛り上がったのかな?

ちゃぶ台ひっくり返して、
おばさんをすっかり脅かしちゃってもよかったんだけど、
まあ、今さらそんな感じでもなかろう、私の人生(笑)と思って、
何言われてるかぜんぜんわかんないふりしてずっとニコニコ聞いてた。

どうやら、おばさんは
一般常識からすると、旦那様を放っておいてこの時期(つまりお盆てこと)に
のこのこひとり旅なんかしてる私の生き方がまったく気にくわないらしい。
まあ、そりゃそーだろう。
おばさんの常識は、正しい。 たぶん。 間違ってるのは私の方だ。
しかし。
それがいったいどうしたっていうんだろう?
この初対面の、もしかしたらもう二度と会わないかもしれない私の生き方など
気にしなければいいのに。

…気になるのだ。(笑) ふっふっふっ(笑) なぜなら、

ほんとはおばさんももっと自由に生きたいんだ。
でもそうできない自分。その生き方がいかに正しいか、どうしても信じたいのだ。
私を間違ってる、とすることによって。

そんなふうな人は絶対私に近付かない方がいいと思う。
いくら「正しい」こと言われても、私には全然響かないし、
響かない分、発言してる張本人は余計イライラがつのると思うから身体に障ると思う。

おばさん… 世の中は広くて、いろんなたくさんの生き方や考え方があるんだよ…

小さい世界、狭い社会に生きてて、それがこの世のすべてみたいに思ってる人は苦手。
小さい世界に生きてるなら、今自分がそうしてることをわかってる人が好きだ。
そういう人なら、心を開いて、旅人の姿をそのまま受け入れるだろうなと思うし、
そうして心が自由でいると、別にあちこちわざわざ出かけなくとも豊かな知識を
神様はきっとプレゼントしてくださると思う。

そのおばさんの旦那様は、とても素敵な方で、私は大好きなんだけど、
なんでまたあんな人と結婚しちゃったんだろうか?と不思議に感じた。

きっと、私にはわかんないイイところがあるんだろう、と思うことにしたけど。

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