2005年7月

2003-2005

暗黒の扉

どうして。 あの扉。
開いたりするんだろう。
それはものすごい恐怖だ。

黒い世界をちらりと見ただけで身がすくむ。

時々なんの前触れもなく突然に開くあの扉。

誰の人生にも見えるんだろうか?
同じようなことが起るんだろうか?

あ。 そういえば。
こんなことが時々起るからこそ、
あたしは進めるんだった。
イヤでも加速したり方向転換できるんだった。

じゃ、悪いことだとは限らないのか。

だけど、それにしたってこわすぎる。 黒い世界では
この先、いいことなんてなんにも、 なに ひとつも。
ないような気がするんだよ。
なんだって、いつも突然に。
しかもこんな乱暴に。
あの扉は開くのか。

振り切らなきゃならないことが山積みだ。
今度はどこまで、走って行けるだろうか? あたし。
ここを、切り抜ける、ために。

2000年くらい前に書かれた本のこと

 

心がまっくらになってしまった時に
必ず読む本がある。
それを読めばたちまち立ち直るのだ。

いつごろ手に入れたのか、それは
どうしてだろう?忘れてしまった。
買ったのは八重洲ブックセンターで。
みつけたのは偶然。
哲学書のコーナーにあった。

幸福な気分の時にこれを読んではいけない。
この世界について、あまりにも
「ほんとうのこと」しか書いてないから
夢みる甘い感じは打ち砕かれてしまう。
では。
苦しく悲しい気分の時に読むとどうなるか。
これはいい。 たいへんいい、のである。
どんな負の気持ちも、あっという間に吹っ飛ぶ。
読んだからって、
誰でも同じ気持ちになるのかどうかわからないけど
私にとっては究極これ一冊あればあとはもういいや
と思えるくらいの素晴らしい本。
これを読んで心が晴れなかった時などただの一度も
        ない。

      それがどうしたというのだ
 君は乗船した  航海に出た  港についた
        では、下船せよ

人生を航海にたとえ死を下船にたとえているくだり。
ゆうべは、この言葉に救われた。

ほんとうに、たったこれだけのことだ。
この世のすべてなんて。 みんな。

ああ。 ほっとする。

小泉今日子 撮影

 

映画「空中庭園」特集のための撮影。
(キネマ旬報)

1日目、六本木スタジオ。
師匠が撮影担当。
師匠と小泉さんは18年ぶりの再会。
げー。
ふたりとも、この世界なげー。(笑)
翌日の撮影のため、私もスタジオ入り。
初めて会う、小泉さん。 じっと見る。

2日目、フレンチレストラン。
女優 大楠道代さんと小泉さんの対談。
私が撮影担当。
朝起きて、瞑想して、機材準備して、
あとはヴェロニカにまかせて(笑)
….撮った。  …終わった。

小泉さんに会って一番実感したことは。
柔らかい印象のまま、きっちり境界線。
閉じないまま、守れる、あの技って…。
いいなあ、と。 心から憧れる。

私が一番欲しいものを、もう持ってた。

そういう人だった。 会えてよかった。

でも。
ずっと長い間好きだった人に会うって、
いろいろたいへんなこともあるんだよ。
妙に静かな心になる、自分。
ちょっと今、普通じゃない。
しばらくじっとしていよう。

それにしても大楠さんは素敵だった!
私よりずっと年上だけど、
この先の自分の人生に、女性として
あんな素敵になれる可能性があるとしたら…
って、
なんだかものすごい希望と勇気を与えてくれる
そんな感じのひとだった。

会えてよかった。 しかも、撮れて。

Uターン

少し前のエッセイのこと。
あんな書き方はちょっと違ったな、 と思ったら
眠れなくなった。

(だけど消したりするのはやめよう。
 だって、きっとあの時はあんな気持ちで書いたのだ)

夜中にベッドの上で仰向けになったまま、
目をぱっちり開けて久しぶりにゆっくり
いろ~んなこと考えた。

思い出すと苦しくなるあのことまで。

でも、パニックになったりしないで、
深く呼吸して、いやな思いも、
心に表れるものすべてをじっと観察した。

   よなかじゅう。

いつもと違う夜で、おもしろかった。

今、少し道がそれちゃったなと思う。
スピード出し過ぎのせいだ。
いっそのことカーブを曲り切れなくて大事故、とか
そんな方がわかりやすかったのに。
直線で、とても広い通りだったので、見過ごしちゃった。

どうやら戻った方がいいように思う。
どの場所あたりまで戻るべきかは、だいたいわかる。

よし。 もういっぺん。 やってみよう。

あそこの、道がふたつに分かれるところ。
標識があったはずなんだ。

やっぱりあれはたいせつだと思うから
知らないふりして通り過ぎちゃだめだ。
気づかないならまだしも、  気づいちゃったからね。

さくらんぼの季節

 

電話。
ひさしぶりー(驚)がくちゃんから。
これからうちへ来るという。
もう1年くらい会ってなかったかな。

出かける予定時間をずらして
がくちゃんが来るのを待った。

大切な仲間はいいなあ。
どんなに長い時間が過ぎていても
昨日の続きのように会話ができる。

一瞬で、つながる。

そして「早いけど誕生日おめでとう」
と言って、さくらんぼをくれた。

さくらんぼでちょっと思い出すことがあって
いっしゅん…
胸の真ん中がちくりとしたけどすごく嬉しい。

しばらく話して、それから一緒に部屋を出た。

なんだか名残り惜しくて、
並んでぶらぶら歩きながらもうちょっと話した。

思えば、がくちゃんて、
このエッセイの一番最初に登場した人だ。(笑)
あの時は少ししょんぼりキャラだったけど、
今はもう素敵な彼女もできて、仕事も人生も
「ゆっくり進んでるよ」と言っていた。

ゆっくり、かあ…。

なんで私は
この人の恋人になるような道を通らなかったのかな
と思うくらい、
やっぱりがくちゃんのことは好きだなあ
と感じた。

さくらんぼ、毎年くれるからかな?

ぶははは(笑)  なんちゃって。

今夜の夕飯はさくらんぼ。  七夕な夜。

砂曼陀羅 1

junnyからのメールにて情報キャッチ。
7/2~ 東京国際フォーラムで、
ダライラマ法王生誕70年を記念してのイベント
「砂曼陀羅 公開制作」が行われた。
私はまず初日に見学。
近所なのでテクテク散歩がてら。

チベットの修行僧が4名来日していて、
交代でふたりづつ、砂で曼陀羅を描いていく。

初日は、4、5人の見学者しか来ていなかった。

ものすごい至近距離で、じー  っと、見た。
ぐっと集中して。

一日券で、自由に出入りできるので、
途中、丸の内の本屋や、銀座のルーシーに
遊びに行ったりしながら、何度も見に行った。

声明を唱え、その日一日の制作を終了する。
お坊さんのそばに座って、聞いた。
この声…  どこかで聞いたことがあるような
…と思ったら、「ジンガロ」でした。
あの時の、だ。  そうか。 つながってるな。

いろんなことが輪になってるんだ。 やっぱり。

魔法の杖のなかに、入れた。
声明も。
今日出来たところまでの曼陀羅の絵も。

砂曼陀羅 2

 

2度目の砂曼陀羅見学は6日目に。
今度は、かなり混んでいた。

制作はだいぶ進んでいた。
8日目にほぼ完成するらしい。
でも翌日から泊まりのロケがあるので
残念、最後までは見れない。
ここまでが、今ある縁だとしよう。
見れただけでも幸せだ。
junnyからのメールに
「見た人は皆、魂が浄化されるそうです」と
書いてあった。

この日は制作終了後、
映画「地球交響曲」監督の龍村仁さんの
トークショーがあった。 そのせいか会場は
ものすごい人、人、人、…になってしまった。
龍村さんは、長屋くんの音楽を映画に起用したり
私も何度かお会いしたりと、ちょっと縁を感じる。

「ご無沙汰しています」と、ご挨拶申し上げ、
新しい名刺をお渡しする。

龍村さんは今回のこのイベントの協力者でもある。
砂曼陀羅制作は、
普通こんなふうに見ることはできないんだよ、
というようなことをトーク中におっしゃっていた。
修行僧自身も、砂曼陀羅制作に関わるには
だいたい11年くらい、
修行を積まなければならないらしい。

この砂曼陀羅は、9日目の最終日
完成と同時に一気に壊し、砂をすべて壺に入れて
川へ流してしまうそうだ。

「色即是空 空即是色」の世界だ。

今回は、隅田川へ流す予定だと聞いた。
junnyは行っただろうか。
誰か行った人がいたなら、どんなふうだったか
話を聞きたいなと思う。

砂曼陀羅  おまけの、でもスゴイ話

 

魔法の杖を持って行ったら
会場のあちらこちらで
「すごいワンドですね」と声をかけられた。

あー、あたし持って来るの忘れちゃった
とか
私の友人もすごいの持ってるんですよ
とか
それ素敵ですねー
とか、とか….

知らない人からたくさん話しかけられた。

ここは、そういう人達が集る場所なんだろうか?
(そういう人達、って? 笑)

修行僧のひとりと目が合った。
じー っと、目をそらさずにいたら
「You try」と言われた。

    なんと。
       砂曼陀羅。

体験してきました。 ちょっとだけ。

11年も修行しないと制作に関れない
と聞いたのは、この後だったので、
気楽に工作でも教わるみたいに道具に触ったけど
…よかったんだろうか? あんなことで。
今、少し不安になる。

「You try」のあと、ふたたび
私の顔をじっと見て、なんか言った。
今度はチベット語だったかな?
わからなかったけど
赤い砂を出してきて、指さしたから
まあ、これで描いてみろ、ということだと思った。

赤い砂で、十字を描いた。 ichigoXの、X。
描いてすぐ、人さし指でぐるぐる壊した。
砂曼陀羅制作の精神にのっとって。

そのあと、魔法の杖を持ってもらった。
パワーが入るかな、と思って。
だけど写真を撮る時、
彼は一瞬「ただのひと」になった。
あの時が、一番面白かったな。
写真の修行だけは、この人と同じくらい、
あたしもしてるよ、という気になって。 ふふふ。

(注)
私が持ってる長細い金属の棒。
中は空洞になっていて、太い方から砂を入れて
逆の、針の先ほどの穴が空いてる先端から
砂を落として描いていく。
どうやるかというと、
もう片方の手に持った何か固いもの…
空いてるこの棒でも、なんでも…
(私には、金属製の黄金の羽根を貸してくれた)
それでトントンと叩いたり、
ギコギコ擦って振動させたりしながら
少しづつ砂を落としていく。

今年の誕生日

日付けが変わったとたん、
たくさんの方からおめでとうメール。

ありがとう。  うれしいです。

でも今年の私の誕生日はかなり地味です。
一日中暗室です。  暗い、です。(笑)

ずっと前、私のなかで誕生日というのは
華やかで楽しいイメージでしたが、
写真家になってからは、変わりました。

お正月も夏休みもクリスマスも、
なにもなくなってしまいました。
というか、ぜんぶいっしょ。
毎日は毎日でしかなく、特別な日というんだったら
毎日が特別、一日一日が宝です。

今でも思い出します。
一番最初に
私のなかで誕生日が特別な日じゃなくなった時のこと。
その日もやっぱり暗室で。
早く終わらせて、夜、
師匠とふたりで食事に行こうかと思ってたんだけど、
ぜんぜん終わらず…
とうとう日付けが変わっちゃって、誕生日は過ぎて…
私はひどく泣いたんだっけ。(笑)
「なくなよ~」と困り顔の師匠と、とぼとぼ歩いて
夜中に近所のお好み焼き屋に行ったんだけど
食べてるうちに
「誕生日はこんなんじゃない。もっと素敵なレストランで…」
とか思ってたら、またまた泣けてきて…(笑)
あの時、私は
自分の誕生日がだいなしになった気がしていたんだけど、
今となっては何がそんなに悲しかったのかさっぱりわからない。

カタチばかりのくだらない世界に生きていたんだろう。

もう、あの日の私はいない。

誕生日は。
たくさんの人に囲まれてお祝いしてもらえるのも嬉しいし。
たったひとりで自分の心と向き合うのも大切な儀式のよう。
その年その時々の天からのプレゼントを受け取ろうと思う。

さて。 暗室に戻ります。
師匠も、泊まりのロケでいない。
こんな静かな誕生日もいいもんだな、と思う。
でもヴェロニカが一緒だ。
プリントが一枚仕上がるたび、これが私へのプレゼントだ
と感じる。

みんなからのおめでとうメールを心に、まだまだ暗室頑張ります。

神様ありがとうございます。 こんな素敵な贈り物たちを、私に。

ヴェロニカの教え

 

夜がしらじら明け始めた頃、
ようやく終わった暗室作業。
片付けが終わるころには
すっかり、朝。

さあ。
写真を始めてから10年が経とうとしています。
10年。
ひとつのことをずっとやり続けて。

やっと。

   うっすらと。

         何かが見え始めてきました。

下田ロケ 1

 

小学館発行のラピタという雑誌。
近頃バージョンアップで
リニューアルしたばかりなんだけど
仕事させてもらうことになってびっくり。
だって、なんていうか、ラピタって、
私が撮るような写真を使うとは思えない。
ま。
新しく変わった、ということで。(笑)

しかし。
今回の仕事は二重にびっくり。
なんと。
ハッセルブラッドを使って撮れ、と。

………..すごーい昔に、
師匠に教えてもらったことあるけど
仕事で使ったことなんて、ないよ。
で、一夜漬けの特訓。
やっぱり。もうぜんぜん忘れちゃってる。
とまあ、つまりこんな具合いで
とても不自由な撮影現場となりました。

ヴェロニカは次から次へと難題を持ってくる。
うう…(泣) あ、ありがとーございます…

普通、35ミリのフィルムを使う場合、
ファインダーを覗くと長方形に世界が見える。
でも、ハッセルは6×6のサイズだから
世界がスクエアに見える。

新しい世界、だ。

それに、実際の世界と逆に見える。
つまり、肉眼で右に見えるものは
ファインダーのなかでは左に見えるのだ。
アタマがおかしくなりそうだった。
だけど
シャッターきる瞬間は、よかった。
あの、ぱしゅっ…っていうシャッター音。
すごい手ごたえ。 カメラ重いし。(笑)
ちょっと好きになったかも。
今度作品撮りでも使ってみようかな?

終わってからのビールがおいしかった。
「ままま、おつかれさま」と
両方からスタッフについでもらう贅沢さ。
食事のお品書きはすごい。
食前酒に出たトマトのお酒がおいしかった。
最近は、呑むなら
こんな感じの手作り酒がいちばん好き。
うめ酒、とか。
そういうのをちょっぴり、ていうのがいい。

下田ロケ 2

 

食事が終わったあと、
プールで泳ごう
ということになった。
フロントで水着を借りる。
え? 水着なんて、何年ぶりよ?
(笑)
しかも、夜中にプールってどう?
ちょっとないシチュエーションだな。

これまた、新しい世界、だ。

ここは、実は温泉プール。
かけ流しなので、お湯がいつでも新鮮。
宿のご主人は「飲めるからね」と言ってた。
なので、飲んだ。
おいしい。

今回のロケ、女性は私だけ。
男性スタッフも皆やっぱり借りた海パンで
一緒に泳いでたけど、気づいたら私ひとり。

ぷかりとプールの真ん中に浮いたままじっとする。
耳から、水中特有の、こぽこぽという音がする。
まっくろな空。 今夜は曇り。  星も月もない。

いろんなことを考える。

ものすごい大きな変化の前、だ。 いまは。

そう感じる。

たぶんもうそう遠くない。「それ」は近付いてる。
いったいなんだろう? 私にはわからない。
でも感じる。

もうまもなくだ。

10年前。
OLからこの世界に飛び込んだのと同じくらいの
衝撃がこの先で待っているはず。

私にとって、よいこと、ならいいんだけど。

不安な心がやってきたから、少し泳いだ。

子供のころの学校のプールを思い出した。

下田ロケ 3

 

みんなどこ行ったのかな
と探したら、面白い場所で発見。

ここには「古代ローマ風呂」もある。
(笑)
すごいところだ。

昔のローマの、共同浴場っていうか、あれ。
熱いタイルの椅子に座って、中央にある
ちっちゃい噴水みたいな水の音を聞く。
カモミールとミントの香りが充満して
軽く、サウナ状態。
15分くらいで汗が吹き出すけど、
サウナほど高温じゃないから呼吸も楽。
すごーい気持ちいい。

しばし瞑想する。

ちょっと、ここは
今度ぜひ魔女チームで来ないといかんなぁ…
junnyとakkonの顔がちらちら浮かぶ。

最後に露天風呂へ行った。
とても風情がある、純日本風のお風呂。
古い感じが、すてき。
女湯は他にお客さんはいなくて、私ひとりだった。
のんびりあったまる。

仕事でこんなとこにいる自分は
みょうちくりんだな、と思う。

いや…

             感謝しよう。

翌日も、もう撮影が始まるっちゅーに
しっかり朝風呂を満喫する私…。
魔法の杖を温泉に浸したり、
junnyからプレゼントしてもらった本を読んだり。

すみません、こんなことしてるのは私だけでした。

すみません、すみません。(汗)

堕天使

 

なんだよぉ~、これ~
びっくり~ かっきい~☆☆☆
下田に行く途中、高速のサービスエリアで
黒い天使発見!
自販機の写真。
あとから師匠に見せたら
「それ、コマーシャルでやってるやつでしょ」
と言われた。

そーなの? お茶?

私はテレビを見ないから知らなかった。
どんなコマーシャルですか?
見たいなあ。

それにしても、木村さん。
こんなに羽根の似合う男がいるでしょうか?
すてきすぎるっ イメージは、ルシファー。

あれっ…………     ……..。  ?

むっかーし… まてよ、昔見たことあるぞ。

こんなふうに、黒い天使…  だれだっけ…

と思ったら、なかやましゅん でしたぁ~ん。
いやあ~ん。
そぉそぉ、すてきだった、すてきだった。
片岡礼子とやったドラマで、黒い天使役の俊くん。
そういえばその撮影現場で、私は初めて彼と会ったんだった。

そうか! 天使か!  なかやまー!(笑)

私はカエル

 

ネイティブアメリカンの教えで、
自然界の要素別ファミリーで、私は
カエルに属するということが最近判明した。

カエル…。

おかしーなあと思ってたんだよなー。
別に好きでもないのになぜか去年あたりから
急に部屋のなかにカエルものが増えてきてた。

去年の初夏のころ、八ヶ岳に行った時、
骨董屋でみつけた石のカエルからそれは始まった。
それから
風水ショップで、金の三本足のカエルのお守りを。
このふたつは我が家の玄関の番人をしている。
朝は外へ顔を向けて、夜は部屋の中へ顔を向ける。
こうすることがポイントらしい。
それから
ルーシーのアクセサリーも
カエルモチーフのものを多く持ってる。
かわいーのとかちょっとこわいのとか、いろいろ。
(写真のは、二匹のカエルが
 真ん中にハートを抱えて抱き合ってる)

そして!  今日!

みつけましたー ぐうぜん。
屋久島で出会った、Kyokoちゃんが持ってた
あの、カエルカード!

ちゃんと探そうと思ってたんだけど
忙しくてなかなか時間がとれなかった。
2~3日前にふとアタマのなかにカードがよぎり
あー、あれほしーんだよなー
と思ってたところだったから、
ホント飛び上がるほど驚いた!

うれしすぎるっ!

開けたら一枚、うすピンク色の花びらが。
…なんの花だろう?(薔薇かな?) かわいい。
このカードを作った人の心が素敵だと思う。
花びらを入れるなんて、
そんなこと思いつくなんて…

ふわ…っと優しい気持ちになった。

でもこのカードの一番気に入ってるところは
なんといってもカード一枚一枚にカエル天使の
イラストが書いてあるところ!(笑)
カエルなのに、天使。(笑)

すてきだー。 このカード。

たぶんこれは『ほんとう』のこと

 

自分に縁のあるもの、興味あるもの、必要なもの。
欲しいもの、見たいもの、学ぶべきこと。

流れにのると、向こうから自然にやってくる。

開いていないと見過ごすような、小さなことまで。
充分に意識を拡大して、なかに、入れる。
どんなことも、入れる。

善悪の判断だけで拒否したりするのは、
狭い自分のアタマの中だけの話だから、
世界はさらに、どんどん、狭くなる。
好き嫌いは必要だと思うけど、
その際、「自分が選択している」という意識は
持つべきだろう。
だけど。
もし嫌いでも、その時受け入れることができると
(それは無理に好きになる、ということとは別)
新しい世界が広がる。
清い川の流れのように、するすると。
おもしろいほどするすると、進むよ。

最近実感して一番びっくりしたのはこのことです。

激沈

 

ひどく落ち込むことがあった。
私は、どうして普通の人がちゃんとできることを
ちゃんとできないんだろう?

写真を撮ってる時だけは
「なんだってできるぞぉ~」
と元気印全開なんだけど
日常生活の一般的なことが苦手。

生命保険料を滞納して「あなたは失効中です」
というお知らせをいただいた。
「失効中」って言葉、なにか怖くないですか?
とたんに人生の落伍者になった気分…。

忙しさにかまけて、何ヶ月もほっといたのだ。
別にたいした事だとも思ってなかった。
だいたい保険制度の意味がわからない。
人生に保険をかける、という考えが…。
「万が一」起るかもしれない悪いことを
自分の人生に想定して物事を考えられない。
こんなばかちんな私のためを思って、ずいぶん前に
苺ママからひとつ書類を渡された。
「貴女は何も考えなくていいから、毎月ここに
これだけは払い込んでね、お願いだから」
と言われていたのが今回失効した保険だったのだ。
そういえばその書類もどこにいったかわからない。

報告したら、久しぶりに発狂し怒り爆発の苺ママ。

慌てた師匠。 知り合いの保険屋に相談。
「おまえも来い」と言われてノコノコついてった。
有名な外資系のP保険会社でばりばり働くMくん。
はりきって、いろんな事を説明してくださる。
が、暗い。 話題は暗い。 言葉が怖い。
「もし、ガンになったら」「もし失明したら」
(しつめーいっ? 愕 愕 愕)
「もし車椅子になったら」「もし死んだら」
etc…
私はいつしか深く暗い沼のふち。
とうとうMくんの話に相づちも打てなくなり…
どよ~ん…(闇)たったひとりぽつんと
果てしない宇宙旅行の旅に出た気分だ。

すみませんMくん。 私がバカなんです、たぶん。

結局、然るべき手続きをとれば失効は解除され
保険契約は継続されるらしいが…

世の中がよくわからない。
ちゃんとしてる部分のことが、わからない。
こんな時は、
毎日会社へ行って、決められた通りのことをやって
社会のルールをきちっと守って生きてる一般の人が
ぱあ…っと輝いた存在に見える。
えらいなあ、と思う。

自分は写真しか撮れない。
ちゃんとできることが一個しかない。

             たった一個だ。

えすみくんのことば

 

私は
興味ないことには「やる気」がでない。

ぜんぜんでない。

そのせいで落ち込んだりして。

落ち込むならだせばいーのに
とも、ちらりんと思うが、  でない。

そのでなさぶりは見事だ。(笑)

ひさしぶり、えすみくんとメール。

私『バカ化が進んできてるみたい
  みんながちゃんとできることができない』

え『社会人としては人生の落伍者でも
  多くのみんなができることができなくても
  ちゃんと生きれなくても、全然OKでーす
  ヘタにそんなことできるようになって今の魅力を失うくらいなら
  今のまま美しくも愛らしい狂気人類のままでよいです
  たとえそれが一般感覚の中では際限ないバカライフだとしても!
  狂気人類によるめくるめくバカライフが世界を面白くするのに
  一役買ってるんだもの、まちがいなく!』

なあああああああ~るほどっ!(喜)

よし。 バカにはバカの役割があるな! やっぱりこれで行こう!

あたしは、こんな仲間に支えられて、どうにかこの世を旅できるんだ。
こんなふうに言ってくれる人がそばにいるから。
今日も一日笑ってられる。

2005 7.21 満月

 

こっそりビルの屋上に忍び込む。

満月がまんまえに見えるよ。

一直線に。 その光でつながる。

月の女神様。何かメッセージをください。
今私がほんとうに気づいたほうがいいことはなんですか?

瞑想のなかで尋ねる。

カエルカードをひいたら
   『Me 自分』
    誰もが世界にたったひとりのユニークな存在!
    あなたが自分自身の応援団長。
    あなたは誰?どういう価値観の持ち主?
    どんなふうに生きたいの?
    批判的にならないでありのままのあなたを大切に。

このなかに、答えは、
               あるね。

バカライフ

 

たしか19才くらいの時。
私は車の免許取りたてで。
休日に車を洗う事にした。
妹に手伝ってもらって。
なぜか
ボンネットに水をかけちゃいけない
って思い込んでる私。
だから、
水をじゃーっと上からホースで勢いよくかけようとする妹に怒鳴る。

水が入ったら中のエンジンルームがおかしくなっちゃうかも!
こわれちゃうでしょっ! きをつけてっ!

ちょっと黙って、そのあと小さな声で、妹「…え?…だって雨の日は?」

         …………….。

そう。 …….。  そうですね。  あめのひ。

……だから、   だいじょーぶなんですよね。

なんだってあんなこと、思い込んだりするんだろう?
最近、自分がバカだということを改めて感じてるから
こんなことまで思い出した。

すごい、バカだ。 もう…惚れることにしよう。 このバカさ加減に。
このままで、
楽しく生きていこう。

やってきた試練のとき

 

さて。
ここはどこ? これはだれ?

あの晩の、
プールでぷかぷか浮いていた時。
ふと忍び寄った予感は、
いいことの前触れではありませんでした。

今、私は
とても深刻な問題を抱えています。

自分の魂の性質がカエルだということ。
天使の声。 パワーストーン。
ルーシーのアクセサリー。 魔女修行。
これらのことが
ほんの短い期間に一気に集ったのには
やはりちゃんとした訳があったのです。

生き続けるなら。
知らなければならない
とても重要な扉の前に
今、立っています。
その扉を開くために、
集めたものたちを使う時がやってきました。

もし、扉がうまく開かないとしたら。

ここで、お別れです。

 

ほんとにもうまもなく自分は死ぬ

と、生きている間に実感した人って
いったいどれくらいいるもんなんだろう?

一度そこに立ったことのある人とそうでない人とでは
ぜんぜん違うもんだよなあ、と思う。

あたしは、いま、立った。

たとえそれを、うまく回避できたとしても。
この感覚を知ってしまった。 知る前にはもうけして戻れない。
そしてそれはいつかは必ずやってくるのだ。

心のなかの、どこかなにかが、決定的に変化してしまった。
今までみたく、死を想像する…なんてのとは
全然違うからね。

孤独の海

 

    もぐる  もぐる  ふかくもぐる

もっともっとまだまだたりない ずっとずっとしずんでもっと

   こぽこぽ  って  あのおとがきこえる

ここはひとりのせかいだ  でもまだ…    まだ だめだ

  もっともぐらなきゃ        さがせない

それじゃあ   どうしてうまれてきたっていうのっ !?

         かみさま!

わたしは どうして         …どうして。

閃光のごとく

 

不忍池、一面の蓮。 すごいびっくり。
なに?これ…

一本足の鳩に出会った。
ぴょこん、ぴょこん、 …と歩いてた。

ていうか、はねてた。

あの鳩。
あんなことになって、しょげたりとか
するんだろうか……

もう生きてるのやだとか思ったり
するんだろうか……

…………..。

ぜったいしないと思う。

あのまま、ありのままで、いくんだろう。
いけるとこまで。

それしかない。   ソレシカナイ。

だけどまだ。 あの翼は?  飛べるんだろうか?

瞬間、キラリ  と。  私のなかで…

      よし。

             それでいこう。

雲のカタチ

 

帰り道 とつぜん空に 大きな天使が現れたかと思った

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