偽りの自己
私は、
自分に嘘をつくってことは絶対にできないと信じている。
人のことを上手に騙すことはできるかもしれないけれど、
自分に嘘はつけない。
うまくやったつもりでも、あとから、ヒドいことになる。
最悪の場合は、病気になったり命を落としたりするかも。
絶対に無理だ。 自分を欺くのは。
いい人が早死にして、わるものが長生きするようなことがあるけれど、
その秘密はここにある。
悪さをしろという話じゃない。
自分に正直になれという話だ。
私はつい先頃、巧妙な手口を使って私を騙し続けようとした、
もうひとりの自分(偽りの自己)をみつけた。
そのしっぽを掴んだ時「やっとつかまえたぞ!」と直感した。
逃がすものか!もう騙されんぞ!いい加減にしろ!
と心の中で叫び、人生最大の発見をした気分。
そいつは、
人を思いやりなさいという甘美な誘惑の罠に私を陥れ、
そこに縛り付け、
それが「正しい」ことだと信じ込ませ、
がんじがらめにして、
真実の自己を殺してしまうところだった。
死ぬのがイヤならここから立ち去れと私を脅して、
本当に怖かった。
エゴの正体を教えてくれたのは、虹色の声だった。
思いやるって、「ふり」じゃできないことだ。
本当に大切な人を思いやって、苦しくなるわけがない。
苦しくなるのは、
「ふり」をして、いい人を演じているだけだから。
自分を決して嫌わないように他人をコントロールしているだけだから。
そこに美しいものはひとつもない。
だから苦しいんだ。
本当の自分が輝きを失っていくから。
苦しくて仕方ない。
どんなに困難な状況でも、
いつも自分に正直に生きていたら、人生は楽しい。
心を込めて難関を突破できる。
私は、とうとう、いい人には成れないかもしれないけれど。
光っていたい。 死ぬまで、ずっと。
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