「最初に撮ったのは月の写真」
少し早く着いちゃったので、
待ち合わせ場所の前にある公園でベンチに座って、
空を見上げたら、綺麗な細い月。
ファインダーの中で見て、
お守り代わりに一度シャッターを切る。
それから撮影する場所へ。
あまり馴染みのないムードの部屋。
私にとっては、とても新しい世界。
次にファインダーの中に収めたのは、ものさし。
見た瞬間、小学校の思い出がよみがえったので。
一度目の月も、
二度目のものさしも、
別に撮らなくてもいいものだったかもしれないけれど。
三度目でやっと
ファインダーから一番撮りたいものを見つめることができたのは、
緊張してたからなのかな。
でもそれは、
感触の悪い感じじゃなくて、
核に喜びが潜んでいるような緊張感。
まるで、
本番直前の舞台袖に待機している時のような、
胸の奥で育ち始めた、
わくわくの種。
ファインダーの中で
思っていた通りのものに出会えた時の喜びは、
もう言葉になんてできないほど。
どんな言葉を使っても例えようがない。
ただ感謝するばかり。
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