言葉という魔法

言葉は魔法だと思う。
皆、日常の中で、かけたり、かけられたりしている。
言葉という魔法を使う時、一番大切なことは、
「正しい言葉を使う」ということ。
とてもシンプルで、
とてもむずかしい。
必要な人に、
必要な言葉を、
必要なタイミングで、
届けることができたら、素敵だ。
それは今言うべきことではないだろう
ということをもし口にしてしまったとしたら。
ハッと気づいたところで、急いで、心を込めて訂正するべきだ。
かけた魔法を解くのは、
かけた本人の責任だからだ。
「どんなことでもする」という言葉の魔法には、
ほとばしる勢いがある。　輝きがある。　想いの尊さがある。
覚悟を決めて心からその言葉を発したなら、
きっとそれは叶うだろう。
「どんなことも、って。それは不可能でしょ」
と突っ込まれるかもしれないし。
約束を守れなくてあとから「なんでもするといったじゃない！」
と責められるかもしれないし。
そういうこともそりゃあるかもしれないよ。
でも。
そんな先のことに伏線張るより、
たった今の気持ちはどうなの？
ということが、何よりも大切じゃないのか。
いつでも自分は「今」にしか生きられない。
「今」に立っているのに
未来や過去の言葉を使うことはない。
今は、今の、言葉を、
魔法を使って生きなさい、と思うんだよ。　あたしはね。
それが「覚悟」を決めるということなんだから。
失敗を恐れるあまり、
自分に落ち度がないか、
他人に突っ込みを入れられないか、
そればかりが気にかかり、魂に勢いを失くしている人がいる。
（過去にもひとりだけ、そういう人を見たことがある）
守ることばかりが大切で、与えることを忘れてしまっている。
たしかに、自分の「ほんとう」を守ることは、重要なことだ。
もし、あの気持ちが、あの人の「ほんとう」だとしたら。
まあ、いろんな辻褄は合うな。
だからうまく事が運ばないんだ。
「覚悟」が無さすぎる。
どうりで私とは、魂が抱き合えないはず。