ローマの休日
はじめてのイタリア。
どろぼうの国だと、いろんな人から散々言われて怖かった。
どろぼうなんて。よく考えたらどこの国にでもいるだろ、と思うけど。
多い、ということか?(笑)
職業として成立しているということか?
だとしたら、
それはプロとして、尊敬に価するような鮮やかな技を持っているはず。
「やられる方が悪い」という言い方もある。
これは勝負だな、と思った。
だから私はイギリスに入った時から毎朝おまじないをかかさなかった。
暇だからとか、遊びでウィッチクラフト学んでるわけじゃないんだよ。
実践の場では使ってみなきゃね。
旅はいいチャンスでもある。
道中危ない目には一度も合わなかった。
私はこれを単なる偶然とは思っていない。
おまじないのおかげだと思う。
なのにその朝、私はそれをやらなかった。
前の晩、イラつくことがあって。
心が乱れていたのだ。 うっかりおまじないをかけることを忘れてしまった。
だから最後の最後でちょっと負けてしまったのだ、と思う。どろぼうに。(笑)
空港に着いた時、
同行していた彼女が、支払いの時に自分の財布の中身を見せてしまった。
タクシーのドライバーは、「それをよこせ」と言って、
(イタリア語でまくしたてるからわからないけど、たぶん)
一歩も譲らない。
これはもう、払うしかないだろう。
全部取られたわけではないんだから。 勉強代だと思って諦めなよと思ったけど、
彼女はムカついているらしい。
「だからタクシーはダメなんですよ。電車がよかった」
というようなことを言い始めて、
お!自分の落ち度は振り返らず人のせいにばかりするのか!とムカつきが伝染してきて
もう口もききたくなくなって、帰りのフライトは押し黙ったままのふたりになったけど。
過ぎてしまえば、こんなことも旅のいい想い出になる。
どろぼうが教えてくれたことは大きいし、旅の仲間には、やっぱり感謝の心を捧げたい。
ローマは道が複雑で、全然わからない。 言葉もわからない。 英語を使う人も少ない。
私は、ヴェロニカのあと、ヴァチカン美術館にも行けて、フォロロマーノや真実の口や、
コロッセォとかトレヴィの泉!(笑)など、これらへみんな行けたのは、彼女のおかげ。
一生懸命地図を見ながら付き合ってくれた。
そうだ。パンテオンにも行ったし、スペイン広場でジェラートも食べたんだよ!(笑)
ガイドブックに丸印をつけておいたショップへも全部行けたし、
今回の旅は、ひとつも「もっとこうすればよかった」と思うことがなく、
すべて自分の思い通りになった。 ということは、同行者がよっぽど我慢していた、
ということではなかろうか…
だってこんなにも、何もかもが違うふたりなのに。(そう!今回、違いをたくさん発見)
ああ、感謝します。
きっと私と旅をするのは、二度とイヤだと思っているだろう。
私みたいな人間は、たったひとりか、もしくは私と同じくらいの変人としか
一緒に旅を楽しめないのかもしれない。
これ以上
人に迷惑をかけないためにも、もううかつに人を誘ったりするのはやめようと思う。
いつか私のファンを集めて、変人ツアーを企画するとかはやってみたいけど。(笑)
自分勝手な者ばかりが集って、
どひゃーん、とめちゃくちゃなことになって、ゲラゲラ笑えるかも。ぷぷぷっ
帰国してから、いろんな人に「イタリアは美味しいものがたくさんあったでしょう」
と聞かれたけれど「この程度なら東京でも食べれる」というくらいのものにしか
出逢わなかった。 旅の目的がそこになかったので、今回は仕方ないと思う。
「イギリスの方が美味しかったかも…」と言うと、
「そんなはずはないでしょう」と真顔で言われる。
「やっぱりそれは間違いですかね?」と言ったら「ですね」だって!ぶははは(爆)
とにかく、急いでローマへは戻らなきゃ。 もう一度。
ひとりか… 師匠に「行く?」と聞いたら「いいよ」と言っていたけど、
どうだろう。 苺ママも誘えば、いつもの直感ツアーのメンバーだなあ。
いつ行けるか。
どきどきする。
毎晩ガイドブックを見ています。(笑)
用があれば、すぐに呼び戻してくれるだろう。ヴェロニカが。
次なる指令を待とう。
次回はさらに、行ってみたい場所、してみたいこと、がたくさんある。
できればフィレンツェへも足をのばしたい。
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