テイトギャラリー

大阪で、一枚の絵にあった。　本の中だけど。
それは３年前マンハッタンの本屋で
偶然みつけた画集のなかにあった絵。
あの時も、じっと見入ってしまった。
何が描かれてるのか、わからなかったけど、
人が死んでる絵、ってことは、わかる。
普通、そんな絵、好きじゃないだろう。
でも私はこの絵に強く惹かれた。
また会えるなんて。　とても嬉しい。
古本屋のおじさんに尋ねたら、この絵の本物は
テイトギャラリーにあるとのこと。
テイトギャラリーは、….ロンドン。
その前の晩、イギリスへの仕事の連絡を受けたばかりの私は
不思議な気持ちがした。
うまくすれば、この絵を見ることができるじゃないか…
そして、この絵はどうやら「魔女狩り」の絵らしい。
魔女の絵。
マンハッタンにいた頃は、魔女なんて。　
私にしてみればお伽の国の話。
けれど今は違う。
もう
架空の世界のことでは、ない。
呼ばれるか？　この絵に。　　どうだろう。まだわからない。
（この絵が載っている本、買ってきました。毎晩じっと眺めています）
来週、修行増の取材をします。
写経している風景などを撮影するらしい。
その後、しばらく北海道へロケに行きます。
はじめてお仕事する雑誌なので、緊張する。（２本とも！）
北海道の方は、とても大きな仕事でページ数も多い。
今年は、カメラマンとしてのスタートが非常に遅い私。
年明けに親知らずを続けて２本抜いて、
顔が腫れて家から出ない生活を送って、
…かと思ったら、ハワイへ行って、
…よく考えたら、あまり仕事してなかった。
ものすごく写真が撮りたくなって、ヴェロニカに祈ったら、
続けて大きな仕事に恵まれた。
やっぱり私は、写真を撮ろう。
人形を創る時間ももっと増やしたい。
創り終わったら、作品撮りをしたい。
パソコンに向かってる時間を減らして、
バーチャルな活動からリアルな活動へシフトしようと思う。
あれとこれをやめて、これをもっと…、とか
さっきお風呂のなかでいろいろ思いを巡らせていたら、
わくわくしてきた。
八方ふさがりな忙しさに、一筋の希望の光が。
もう写真のこと以外で、自分を忙しくするのはやめよう！
やりたいことは、あのことだけ。　いつだって。　忘れちゃだめだ。
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