エアロン
役者は凄いな、と思う。
最初は、
台本の中に、文字として存在する、エアロン。
その文字を、役者が、
繰り返し、繰り返し、 読む。
読んでいたはずのものは、やがて、真実の言葉となり、
役者自身の言葉となり、
とうとう、この世に、本当に、エアロンが、生まれる。
シャッターをきったのは、 エアロン、 彼がそこにいたから。
今回の私の仕事は、「エアロンを撮りに行く」ということでした。
俳優 小栗旬を撮っていくなか、一瞬ファインダーのなかにエアロンをみつけた時、
「きたっ!」と思いました。
舞台の上ではもちろんだけど、舞台を降りている時にそれを見せてくれた小栗旬に、
心から、感謝と敬意を表します。
神経質に考え込み、落ち込む私を見て、
さらに不安になったかもしれないのに、とうとう最後までそっとしておいてくれた、
全スタッフにも、この場を借りてお礼を申し上げたい。
皆さんに、深く感謝いたします。
こうして私は、いつだって、
たくさんの力に支えられながら、
ようやく自分の欲しいものを手に入れることができる。
私ひとりの力では、
なんにもできやしない。
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