Hawaii　～マウナケア

標高４２００mの、マウナケアという山へ登る計画を立てました。
出発直前、日本で。
山頂では、世界一の星空が見えるとのこと。
サンセットを見てそれから夜空を眺めて下山する、という
ツアーに参加することに。
けれど、当日ホテルのフロントにガイドがやってきて、
低気圧が近づいてきて、今夜はまず星空は見えない、
でも自然相手なので、１００％不可能とも言えない、
行くかどうするかはお客さんで決めてください、と言われました。
うーん、なんじゃそりゃー、と思う。（笑）
どうしたらいいか。
師匠も苺ママも「あなたにまかせる」と…　でも、
気のせいか苺ママは首を微かに横に振っているような…（笑）
どうやら行きたくないらしい。はっきりしてる。諦めが早い。
師匠は「どちらでも」という感じ。
ガイドは黙ったまま。
うーん。　うーん。　うーん。（唸）
ペンジュラムにきいて、「行く」と決めました。
行けば何か学べるような気がして。　もし星空は見えなくても。
「行きます」ときっぱり、ガイドに告げてバスの中へ。
そこでびっくり。
すでに４人の人が乗ってる！（笑）
みんな知らない人なのに、私は思わず
「あの、みなさん、ダメでもともとにかけた人達ですね」
と声をかけてしまいました。
車内、不安な空気が漂っていたなか、ちょっとだけ笑いが。
そうーかー。みんなここまで来て諦められないか。（笑）
その後、
もうひと組だけ別のホテルに迎えに行きました。
「行くかどうか聞いてきますから、ちょっと待っててください」と言い残し、
ガイドがバスを降りて行った後、
今、さっき私が受けたような説明をされてるんだろうな、
さて、どうなるか？来るだろうか？などど思っていたら、　　…来た。（笑）
諦めない人口増加。
さて。これでいよいよ出発。
途中うすらぼんやり雲の中に太陽が見えるけど…　どう見ても今日は曇り。
太陽も星も月も、雲の上。　私は雲の下。
ペレにお願いする。　だってどんなだろう。　世界一の星空、見てみたい。
けれど結果は、標高２８００m地点で「Road Closed」の看板。
これ以上は今日は登れないらしい。　山頂で雪が降り始めたとの情報あり。
ゆき…..。　　　　　…….ゆき。（愕）
一同、一瞬しょんぼりしたあと、一気に気持ちを切り返し、
Road Closedの前で記念写真など撮リ始めました。（笑）
ハワイ島まで来るような人達はみんなたくましい。
私はといえば、　　　…？　な気持ち。
ここまでやってきて、いったい何が起ったかわからない自分。
人生で、めったにこういうことがないので、驚いていました。
何か計画したり希望したりしたことを
断念しなければならないことなど、あまりないのに。　
だから、とても新しい気持ち。
ペレに祈ったのに。　どうしてダメだったんだろう。
山を降り始めてすぐ、濃い霧に包まれました。
すぐ前を走る車のテールランプも見えなくなるほど。
ねぇ。どうしてこんな？　ここは、ハワイ。　
ハワイでこの景色は、凄すぎるだろう。（写真参照）
ますます、ますます、屋久島なハワイ。
けれどこの翌日、オアフ島へ行ってから、
どうしてマウナケアであんなことになったのかが、わかりました…..。
あの時。　ペレの力はたしかに、働いていたのです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ～Hawaii　次へ続く
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