「着物でアメリカを旅したこと」

2014-2023


とても深い旅でした。

心の旅。

今回私は、途中から一人旅をしていたような感覚で、
帰国しました。

とても個人的な理由で、
深い闇の淵に立ち、何度も落ちそうになりながら、
その都度、天使に手を取ってもらい、
なんとか無事に毎日を過ごすことができました。

アリゾナは、
10年前も同じだったけれど、
人間の核を浮き彫りにする厳しい土地の磁場があると感じます。

他人も、自分自身も、
心の真ん中にあるものがあぶり出されます。

都会で見ていた風景とは、全く違うものが見えてくるのです。

他人のそれを見る時の衝撃もさることながら、
自分のそれを目撃することのショックはかなり大きいものです。

見たくないものが見えた時、
もしも他人のせいにするならば、
相当な「揺れ返し」が後からやってくるだろうと思います。

人のせいや何かのせいにしたほうが、
その場を楽に通り過ぎることができるけど、

未来に出逢う苦しみは耐え難いものになるはず。

だから、

どんなことも自分の内側を整えることで乗り越えていくしかないのです。

今回の旅は、
そういうことを、はっきりとわからせてくれた、尊い旅でした。


大自然の中では、私など、ほとんど、点(笑)にしか見えない。

そう、私たちはとても小さい。 小さいのです。


でも、都会の中にいて、
なんでも手が届く、手に入る、コントロール可能な世界に生きていると、
そういうことを忘れてしまいます。


大自然の前では、何もできない、為す術もない、
ただ風に吹かれるままの小さな自分。

だからこそ、

祈りのチカラを思い出すことができるのです。


流れに乗る。

どんな出来事にも、乗る。 覚悟と勇気を持って。


いつでも、光が励ましてくれる。


モニュメントバレーでは、
宿泊したお部屋のベランダから朝陽が昇ってくるのを見ることができました。

今回は、
帰国してから編集者に写真を届ける約束をしていたので、
アリゾナに入ってからの私は特にナーバスになりました。

通常の仕事なら、
プロのスタッフのサポートのもとロケを行うのですが、
今回そうではない中で仕事をしてみて、
プロ集団に支えられて写真を撮れるということは、
なんと素晴らしくありがたいことなのか、
それが痛いほどによくわかり、
当たり前だと思っていたことに、
改めて深い感謝の思いが沸き起こりました。

私は恵まれている。

素晴らしい人生を生きている!

セドナでのある日、
本心さんに聖なる山へ連れて行ってもらいました。
たぶん、10年前に
「次にセドナへ来たら連れて行きたい」と言っていた場所だろうと思います。
その山のてっぺんで、一人瞑想をしていた時のこと、
終わって立ち上がる瞬間にカメラを岩にぶつけ、
レンズに付けていた保護フィルターが粉々に割れたのですが、
あの時の映像はまるでスローモーションのように私の瞳に焼きついています。

太陽の光を受けて、キラキラと砕け散る、小さなガラスの欠片たち。

とても静かで美しい破壊の時間。

レンズがむき出しになった時、私は悟りました。

「ああ、苦しかったけど、これで抜けた!」

あの瞬間は、
私の心の瞳の曇りが消え去る、聖なる儀式だったのだと思います。

私は英語がわからないので、
旅の間、一人だけみんなの会話に入れませんでした。
でも、それもまた良しと思いました。
例えばこうして、
セドナのスピリットたちと会話する静かな一人の時間をたくさん持てたからです。

人間の言葉だけじゃないんですよね、この世界は。


言葉だけ(聞こえるものだけ)や、
目の前のことだけ(見えるものだけ)に頼りすぎると、
本当に大切なものを取り逃がしてしまうこともあるはず。

時間をかけて築き上げてきた信頼が崩れてしまうのは、
とても簡単な、一瞬の出来事。

それはこの世で生きているうちに取り返すことができるようで。

もうできないかもしれないようでもあり。

なんて儚いことだろうと思います。

だからこそ、世界は面白い。


アリゾナへ行く前に寄ったニューヨークでは、
MoMAのミュージアムが一番面白かったです。

それとなんといっても、今回は、
着物がたくさんの人々の注目を浴びて、
いろんな人たちから一緒に写真を撮ってと言われたり、
着物をとても褒めてもらえたことが嬉しかったです。

フォアナを着ていた時も思いましたが、
着物は改めて凄すぎる!と思いました。

すべての写真は載せきれないけど、

多くの人たちと写真を撮ってきました。

とてもいい思い出!

家族旅行をしていた可愛らしい少女まで。^^


ピータールーガーという一流の老舗ステーキハウスの店員さんたち。
仕事中なのに!(笑)入れ替わり立ち替わり、
「一緒に写真を」と何人からも声をかけられました。


なんと!あっという間に、そのうちの一人のインスタに写真がアップされました!

ウケるー☆ 着物パワー、すごい!


マンハッタンのマルシェでも着物は大人気。

セドナでも、お店に入るとまず褒められるのは着物。

どうして着物はこんなにも人々の心を惹きつけるのか。

モデルになった気分です。(笑)
みなさん!写真をたくさん撮っていただき、ありがとうございます!

着物との関係はどんどん深くなってゆくよう。

旅の帰りは、ロサンジェルスでトランジットでしたが、
朝食をとりながら、ある一通のメールを受け取りました。

ああ、

そのことを考えると胸がときめきます!

どこまで記録できるかわからないけれど、

撮って、

撮って、

撮って。

いけるところまで。

なるべく一緒に遠くまで。

なるべく一緒に深くまで。

もしかしたら着物は、
私の人生で写真と並ぶくらいの、
大きく重要なサインなのかもしれません。

追伸)
実は、
どこで失くしたか謎なのですが、
旅の途中でルーンがひとつ消えてしまいました。
失くしたのは「成長」や「祈り」という意味を持つルーン。
(きっとこれが今回の旅のテーマだったんだろう!)
天使にアドバイスを求めたところ、
『失くしたのではなく捧げたのです、これは交換です』
というガイダンスを受けたので、ピン!ときて、
本心さんにすぐ相談して、庭から木の枝を拾ってきて、
作ってもらうことに!
これがまたちょうどいい大きさのものがあったのです。

このルーンは、イギリスのグラストンベリーで買ってきたもの。
25個のうち、ひとつだけ、セドナ製になった。(笑)
素晴らしい!これまたいい思い出。
(一緒に写ってる金貨は10年前に本心さんにもらったもの。何かの記念金貨らしい)

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