「暗闇に降りていく勇気」
2014-2023
『闇の役割』
かみさまは
私達に暗闇を教えるために
困難を与えるのではなくて
本当の光りの出口は どちらの方向か
ただそれを伝えるためだけに
時々人生を真っ暗にするのだ
暗闇では、
小さな光さえ明るく輝くから
ああ、あの方角か、と
たとえ出口が 遠くにあったとしても
それがよく見える
ーーーーー
私は、
2008年に自分で書いたこのエッセイが大好きで、
時々読み返してしまう。
ここに書いた「暗闇」とは、
たとえば気分が落ち込むようなことがあって、
絶望感を味わっているような時のことでもあるけれど、
静かに心の奥深くに降りてゆき、
自分自身と対話する時間のことでもある。
きっと誰にでも心の中に暗く静かな場所があるはず。
そこに降りてゆく勇気を持てる人は、
すべての答えを自分の中に見つけ出すことができるのだと思う。
真っ暗なところへひとりで降りてゆくのはちょっと怖いけど、
明るい場所ばかり求めて歩いていたのでは、
見えないこともあるから。
もっとお金があったら幸せになれるはずとか、
もっとあの人が優しかったらうまくいくはずなのにとか、
もっと、もっと、、、と、外側にチカラを求め続けていると、
お金があるうちは幸せだけど、
なくなったら幸せもまた消えてしまう。
あの人が優しいうちはうまくいくけど、
優しくなくなったらダメになってしまう。
結局いつも外側に支配されてしまうことの繰り返しになる。
環境の変化が幸せを運んで来るように見えることもあるけれど、
それは外側の変化によるものではなく、
内面に生まれる光のチカラが作用した場合のこと。
いちばん暗いあの場所で確かな光を見つけた瞬間に、
ようやく初めて私たちは、
「よし。これでいい。だいじょうぶだ」
そう心から決意することができるのだろうと思います。
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