「強い風と濃い霧と光の朝」
どうして出雲では今の時期が「神存月」と呼ばれるのか。
こうして来てみてなんだか少しわかったような気がする。
昨日はまるで嵐のよう。
「こんなに強い風が吹くのは珍しい」と
バスの運転手さんが言ってたけれど。
魔法使いの弟子が関東から飛んできたからね
と心の中でふふと笑っちゃった。
この風は、ドイツのヴェルニゲローデを思い出す。
ブッロケン山に登るため訪れた小さな村。
あの時も嵐とともに辿り着いたから。
風は、魔法使いに付きものだよね。
いや、ちがう。
誰もが皆そうなんだ。
風が運ぶんだ、いろんなことを。
運命が変化する時、そこには風が起こる。
出雲市駅からバスで40分ほど、山のなかへ。
いつもの宿に到着。
まず、神社でお祓い。
ここはいい。
いつも私たったひとりだもの。
いつ来ても誰もいないよ。
素晴らしい神社なのにね!
アミュレットを抱えて、
神妙にお祓いを受けて、気分すっきり。
ふとポケットの中の石を見てみたら、
きゃー☆なにこれ。ぴかぴか!
こういうのって理屈じゃないよね。
もう、そういうこと、なんだって。
宿に戻って温泉。
ご飯食べて、早めに就寝。
今朝は暗いうちから起き出して、
また温泉。
それから神社へもう一度。
歩いてすぐだから。ほとんど隣。
暗いなか、霧が立ちこめて、すごい神秘的。
白くほの暗い中にぼうっと浮かび上がる鳥居が、
異界への入り口に見える。
あそこをくぐったら、もう戻れないよ、みたいな。
ぱんぱん!と私が打つ柏手が誰もいない境内に響き渡って
とても気持ちいい。
昇ってきた太陽に、これまたすごくて感激。
なにもかもが幻想的な、ここは神在月の、出雲。
朝ご飯を食べて、松江へ出発。
もうひとつの大好きな神社。
クシナダヒメがいます☆
ここでもアミュレットをご祈祷いただいた。
ありがたい。
これで、今回の個展の作品は完成!
その後、高速バスで大阪入り。
今日からしばらく西の魔女のおうちにお世話になります。
明日はいよいよ搬入。
楽しみです!いろんなこと。^^
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