ロザリオ
その時だけ、
良くしようと思ってもダメなんだろう。
人生いざという時、
いつも通り、普段通りのことが、
いちばんモノをいうはずだから。
毎朝掃除して、
朝陽にパンパン!と手を合わせ、(たとえ曇りや雨でも)
ご飯を炊いて。美味しく食べて。
さあ!やるぞと
その日の仕事に向かいあい、
疲れたら散歩に出て。 のんびり歩いて。
いつも元気でいられるようカラダを労る。
好きなカフェでスイーツ&ティータイム。
本だっていっぱい読みたいし。
こうしてココロも労る。
その時だけ特別にしようと思ったってそうはいかない。
自分の毎日をちゃんと生きるからこそ、
ある時ある瞬間ひょっこり、特別は生まれる。
お守りを創ること自体は特別なことじゃない。
普通の毎日の中から、普通に生まれるものだ。
息吹こそが最大のパワー。
創る瞬間だけ何かを取り繕ってみたところで、
チカラなんて宿らないだろう。
食べては創り、眠っては創り、お喋りしては創り、
泣いては創り、笑っては創り、怒っても創り…..。
私は、生活の中で作品を創る。
はじめてロザリオを創ってみました。
お祈りをするための道具です。
アトリエで金時豆を煮ながら創りました。
豆が、鍋の中でコトコト歌うのを聴きながら、
鎖もひと目ずつ、すべてこの手で編みました。
このロザリオを手にする人が祈る時
その声が虹色に輝きますように
私の作品は、
いつも最後におまじないをかけます。
もしもそのおまじないが、
特別なパワーを発揮するとしたら、
どれだけ私が自分の毎日を大切にしているか
またこれを持つ人も
どれだけ自分の日常を大切に生きているのか
大切にしていればいるほどチカラは溢れる。
もうそういうことでしかないと思うのです。
特別な世界は、
特別な中にあるものじゃない。
それはごくありふれた日常の中に潜んでいるもの。
だから、
実は普通に暮らしている人ほど遭遇しやすいのだと思います。
奇跡と呼ばれる瞬間に。
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