サーモン　あるいは　泳ぐ者

あなたはどこで気を取られ、流れを読み間違えたのか、
胸に手を当てて考えてみよう。
確実に正しい流れの中で泳いでいた地点まで、
記憶を辿って戻るのだ。
あなたは今、見たくない現実があるのだろうか？
だとしたら、そこには内なる智恵が働いてない。
内なる智恵は理屈ではなく、心で感じるものだ。
私達はしばしば人生の源流から逸れて、
曲がりくねった支流へと迷い込んでしまう。
「あらかじめ知っていたこと」から遠ざかってしまう。
サーモンは、あらかじめ正しい道筋を知っている。
「本能」という智恵が迷いのない決断を下すので、
どんな障害物に出遇っても、
最後まで目的を失わずにやり遂げる。
ひとつの輪が閉じようとしているのを感じると、
終了に向けて動き始める。
やりかけのこと、やり残したことにきちんと始末をつける。
あなたは知っている。
本能的に正しい選択ができることを。
理屈ではなく、ふと心に感じて引っかかること（もの）を
信頼せよ。
これは満ち潮なのか。引き潮なのか。
潮の流れはあなたの成長を助けているか、見極めよ。
すでに知っていることを思い出すための、
どんなチャンスも逃さないようにしよう。
　　　　　　　　　　　　　　（メディスンカードより）
今日私は、ひとつ、失敗をした。
人を甘やかすということと、
愛を持って接するということは、
全く別のことだ。
たとえその人の心に痛いことであっても、
言うべき時に言うべきことを伝えないと、
あとで取り返しのつかないことになる場合もある。
言いづらいことを、言わなければならない時にも、
いえ、そういう時にこそ、
私の言葉のひとつひとつに、愛が宿りますように。
これまでの人生で、ただの一度も
やってみたことがないことに挑戦してみようと思っています。
どうなるか全然想像がつかないんですが。
「ふと心に感じて引っかかること」をそのままにしていては
いけないような気がするので。