小栗旬と永島浩之と忘れんぼのバナナケーキ
ずっと昔は、
撮影があるという日は、
もう三日くらい前から目の前のことは見えなくなり、
心だけ遥か遠くに飛んじゃって、
普通の日常生活は全部ストップして、
撮影が終わるその時まで極度に緊張して苦しかった。
気がつけば今はそんなことはなく、
余裕あるスタンバイができるようになった。
昨日は二本ある撮影の合間に一度自宅に戻りケーキを焼く余裕!(笑)
朝も焼いた。
それを持って旬くんの撮影現場へ。
スタッフに味見してもらう予定で。
昨日はキネマ旬報社の会議室でインタビュー撮影だったので、
始まる前にちーさく切り分けたバナナケーキを出してみんなに渡した。
編集長にも食べてもらったよ。
みんな美味しいと言ってくれたけど、
特にライターさんの反応が私のツボにハマった。
「お~いしぃ~っ」と目をまんまるにして、
両手を顔の横でひらひらさせて喜んでいた。ぷぷぷーっ
私はその時悟ったね。
世界でたったひとりでもこんな人がいてくれるなら、
私の忘れんぼのバナナケーキは成功だ。
もし食べた瞬間「好きじゃない」と顔をしかめるような人がいても、
それは人の好みにすぎない。
自分の他にも同じように美味しいと思ってくれる人がいた、
それだけでいい。
幸せな気分で撮影開始。
旬王子、髪が金色になっていた….. キリストカラー。
私が感じる彼のオーラの色。
そういえば、ぱっと一番目についたのは、
彼の首元に光る小さなクロスのネックレス。
素敵だったなあ!
似合ってた。
彼は彼の道を進んでる。
去年の暮れあたりに、広島の、映画の撮影現場に行った時、
もうすぐ旬くん誕生日だなと思って、
出来立てのほやほやの「魔法使いの弟子」をプレゼントにしようと
持って行ったんだけど、渡せなかった。
そこに小栗旬はいなくて、TAJOMARU(たじょうまる)しかいなかったので。
(小栗くんの役名 小栗旬主演映画 今秋公開予定)
「というわけでもう今は四月。
うすらとぼけた誕生日プレゼントになっちゃったけど、ごめんね」
と言いながら渡したら、笑ってた。
「開けていい?」とすぐ言うあたり。さすが礼儀を知ってる人だなと思う。
あげた方だって嬉しいもの、そうされたら。
(でもごめんよ、私の本で。ぶはははは笑)
「だけどさ~、いちごさんのエッセイってさあ、
あれ読むと『不思議な世界に住んでる人だな~』って思うよねえ」
と旬くん。
「えっ?」
と驚く私。
そうしたら隣りにいた編集者やライターさんもうんうんと頷いていた。
…………そっかー。 みんなそう思うのか。
ふふふ^^
次回の撮影の時には、忘れんぼのバナナケーキでお茶会しながら
撮影するかな~
怒られるかな? 仕事なのに。(笑)
一度帰宅して、
もう一度バナナケーキを焼く。
夜の撮影の、スタッフのための差し入れ用に。
先日「あるミュージシャンとのコラボ」と書きましたが、
「永島浩之」さんのことでした。
以前、いんぐりもんぐりというグループで活動してらした音楽家さんです。
実は、私の妹が彼の大ファンで、それで彼の存在を知りました。
このたび写真集を作ることが決定しました。
とても楽しみ。
ゆうべは、彼が毎週木曜日にパーソナリティをつとめている、
インターネットラジオの生放送の収録現場にお邪魔して撮影してきました。
オンエア中も自由にバンバン撮らせてもらいました。
ながちゃん、
本番中にバナナケーキを食べて「あれ~?あれ~?忘れちゃったよ?」
なんつってボケてた。(笑)
そのうち私もゲストトークで出演させていただくかもしれないので、
いちらーの皆様、ぜひ聴いてくださいね。
(ただし、携帯では聴けません。デスクトップパソコンのみ)
ながちゃんのことは、6月の彼のライブまでを追って、
密着ルポルタージュをテーマにバシバシ撮っていきますよ。
ながちゃんファンは、昨日のラジオ宛にもたくさんメールをくださり、
写真集への反応も良く、私もとても嬉しい。
私の中では、
「よし、この一点でいこう」と思うものがみつかり、
彼を撮る瞬間はいつでも心をその場所に移動させて撮ろうと思います。
そう、あの一点。
彼の、一番深い、あの場所。
追記)
そういえば、
収録スタジオの入り口に、天使がふたりいて、驚く。
またなんで、こんなところに?
ロビースペースには、ダビンチの「最後の晩餐」の絵が。
どうして?
その瞬間、私の心は銀河系を飛び出し、宇宙を舞い踊る。
暗号だ。
指令が出てる。
どこからか。
ほら、また、
天上の旋律が聴こえる…….
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