あるプロファイル
彼女は、
エルクのスピリットを持つ「長い雪の月」の生まれ。
自分の内面を相手に見せる力は、充分にあるけれど、
本人が「ここまで」と望む以上は誰も知ることができない。
この月の守り石でもある細工の難しい黒曜石同様、
彼女には「固さ」がある。
新しい考え方や環境などに自分を合わせて形を変えるのは得意ではない。
エルクの習性を理解せよ。
一番困るのは、
せっかく束ねて積み上げた干し草をバラバラに散らかしてしまう習性だ。
一番底に一番良い物があるに違いないと、
干し草を突いて探るので、束がほどけてしまう。
エルク生まれは、
煩わしい現実世界での交渉から逃げたくて、
思考の「高地」にこもってしまうことがある。
心の奥は大事にしまっておきたいので、
心の奥までさらけ出さなくてはならない種類の人間関係には恐れを感じる。
この場合、
その人間関係から物理的に遠ざかるか、心を閉じるかする。
深い感情を他人に見せない傾向があるが、
浅い付き合いではとても暖かく心の広いところを見せる。
この二重性が時には本人と本人を愛する人を深く傷つける。
今日、暖かく愛情深く、心から支えてくれる人が、
次の日にはすべてに別れを告げる決意をしている。
心変わりしやすいわけではない。
ただ、不満をどう表現していいかわからず、
そのうち不満は限界点に達してしまい、
そうなると後戻りがきかないので、
他人からは突飛と見える行動に出てしまう。
彼女の色は黒。
黒は、昼の活動が夜の内省へとその場をゆずる時の色。
黒は自我を捨て、任せることのパワーを教える。
任せることを知った時、直感、
つまり内なる知識が流れ、人生のガイドとなる。
すべてがわかる瞬間へと時を進める黒の神秘。
人生があなたのために用意した質問の答えを、
外にではなく内に求めるのが夜なのだ。
また彼女はサンダーバードのスピリットもあわせ持つ。
インディアンの世界に伝わるサンダーバードの神話は、
堕天使ルシファーを連想させる。
昔、とてもパワーのある大きな鷲がいた。
鷲は雷を引き寄せるチカラを持っていた。
大いなるものはこの鷲に告げた。
「自分のパワーに感謝を捧げる祈りを毎朝唱えよ」
鷲はこの約束を守ることにした。
しかし、
ある時から忘れてしまった。
慢心した大鷲は、
パワーに感謝することを忘れてしまったのだ。
やがて大いなるものはこう告げた。
「大鷲よ、おまえは傲慢になりすぎた。
おまえは今後雷を呼ぶことはできない。
これからは雷の方でおまえを呼ぶことになる」
こうしてサンダーバードは火の鳥となったのである。
自分のスピリットがどういう性質を持つのか、
探求することは大切なことである。
自分の内面から目を逸らさず直視することで、
あらゆる矯正や克服や修正を試みることができるからだ。
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