2008.2.21 満月
どことなく変わった日だった。
時空間がねじれているような。
壊れた瞬間をふたつ目撃した。
ひとつは家の中で。
掃除してたら、師匠のデスクのペン立てをひっくり返した…
見事に床に散らばったものたちをしばらくじっと見る。
構築と解体
という言葉が浮かんで消える。
写真を撮って、掃除を続けた。
終わって、
パソコンに向かっていたら、
ぱん!と大きな音。
あ、と思って窓に駆け寄り外を見たら…
やっぱり。事故だ。
大型トラックと、バイクの衝突。
あと30分で月の出という時間。
夕暮れ時、
バイクの運転手は倒れたまま。
上半身を何度か起こそうとしたけれど、
うまくいかないらしい。
どこかに激痛が走るらしく、顔をひどくゆがめている。
下半身が、
人間の足って普通そんなふうに生えてないでしょ
というようなあり得ない方向にそれぞれ曲がっている。
あれ、いったいどうなっているのか。
じっと見る。
解体…
と
構築…
10分以上経って、救急車とパトカー到着。
あり得ない身体のバイクくんは、
あり得ない身体のまま運ばれていった。
それからお風呂に入って、
ラファエルに祈り、
もう一度外を見たら、
あたりは暗く、
月は昇り、
その中でトラックの運転手と警官が実況見分の最中だった。
下半身が曲がったあの人も大変だろうけど、
こちらも大変そう。とんだ満月の夜…
しかし、
意味はあるはず。 どんなことのなかにも。
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