不思議な力
Mちゃんが日記に面白いことを書いていたのを思い出した。
いそいそと冷蔵庫に玉子を取りに行く。
生玉子をテーブルの上に立たせてみる…
…立ちました!
なんでー? できたよーMちゃん!
ひとつ立てて気をよくした私は、もうひとつに挑戦。
…立ちました! なんでー?(驚)
さらに気をよくした私は(笑)もうひとつ! 立ちましたー!
そして今度は逆さまに挑戦!
…立ちません… しょんぼり。Mちゃんは「できた」と言っていたのに。
ねばりにねばって、一時間後!(笑) たちましたー(喜)
けど、これ、なんなんでしょーね? みなさんもチャレンジしてみてください。
もっと遊びたかったけれど
「いいかげんにしなさい」
という声が聴こえてきて、慌ててやめる。(たぶんマチルダの声)
そうだった… 今日は人形制作な一日にしようと思ってたんだった…
ゆうべ、じっとデヴィ婦人をみつめて….って、いや、
ケルビムをみつめて、そう心に決めたのだった。
そういえば、こんなメールをいただいた。↓
ケルビム完成の写真を見ました。^^
苺さんは、創り上げていく。歩き続けている。尊敬しています。
デヴィ夫人の例えには笑ってしまったけれど、私には、
悪戯っ子の男の子の天使に見えました。
例えば、単館上映されるヨーロッパの映画に出てくるような。
くしゃくしゃのやわらかい赤い髪をして、
古いレンガ造りのアパルトマンとアパルトマンの間の石畳の道で、
自分が仕掛けた悪戯に、ひっかかる大人を待っている、やせっぽちの男の子。
大人にしかられてばっかりだけど、心は純粋で、優しいの。
眉は、無いままかと思っていました。
でも、その眉、トップページの写真の、苺さんの眉に似ている気がします。
……..。
どこをどうしたら、
あの人形からこんな素敵なコメントを思いついたりするんだろう。
人の心は不思議だ。
同じものを見ていても、心が違うと、なんでも違うように見える。
私はいつでもこんなふうに応援してくださる心に助けられている。
思い込みが激しいから、落ち込み方も激しいけれど、
このメールを読んだあとに、またしばらくデヴィ…じゃなくて
ケルビムを見ていたら、
なんとなく古いアパルトマンと石畳な感じがしてきた。(笑)
「よかったなー、こんな感想もらえて」と
ケルビムを手に持って、声に出してそう言ってみたら、
その瞬間からこの作品を好きになった。
ぱっと、人形の顔も輝いた感じがした。
どんなモノが生まれてこようと
「自分の作品を愛する」と
いつだったか、このエッセイに書いたことも思い出した。
このまま進もう。
いったいどこでケルビムがデヴィに変身しちゃったかは、もうわかった。
「あそこだな」という一ケ所が思い当たる。
最後の最後のあの瞬間。あんなに一瞬でまったく別のものになるなんて。
ホントびっくりだ。
仕上げは絶対に気が抜けない。
まるでシャッターチャンスを逃したような後悔が今も残る。
写真と同じだなと思う、やっぱり。
写真だって、
思い通りに撮れるようになるまでにはほとんど10年かかった。
だもの、一体目が思い通りにできるはずがなかった。
路以さんには、さんざん言われてきたことなのに、
いざとなったらこんなに衝撃を受けるなんて。
どこかで微かな希望を持っていたんだろうな。
しかしそれは、間違った希望だった。(笑) 希望ではなく、期待、か?
もうそんなもの、今度こそ綺麗さっぱり無くなったので、これで大丈夫。
私はまた少し、強くなったかも。
※人形制作は今、俄然ヤル気が出て
4体同時進行です!!!
私は、写真で学んだことを日常に置き換えるようになったら、
人生がするするとうまく進むようになったので、
人形制作も、写真で学んだことを活かして、頑張ろうと思う。
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