2009.6.21 永島浩之ライブ ~案ずるより生むが易し~
本番では、
もっと泣くかと思ってたんだけど。
楽しさの方が勝って。
大丈夫でした。
あんなに数日前から怖かったのに。
きっとずっといつまでも、私の中には、
妹のことを思い出しては涙する心の小部屋があるに違いない。
その部屋に入ればいつだって、たくさん泣ける。
でも、
今はその部屋じゃないでしょ?
とスイッチを押してくれたのが永島さんだったと思う。
(ひとことも、そうは言わなかったけれど。
彼の言葉は、もっと、自然な何かだったけれど)
私はハッとし、
プロフェッショナルという部屋の鍵が、
自分の手の中にあることを思い出した。
ひとたびその部屋から世界を眺めれば、
怖いものなどなにもない。
私は、毎朝、虹色の首飾りをつける時、短いお祈りをする。
聖なる虹色の存在、マチルダに。
「私と一体となり、私を通して活動してください。
生涯を通じて私をお導きください。
今日も私が限りなくマチルダであり続けますように」
撮影がある日は、写真の神様ヴェロニカにも祈る。
「被写体の光りと私の光りがひとつになりますように。
融合し、さらに大きな光りとなり、
たくさんの人々を照らすことができますように」
ライブ当日の朝は、妹の光りもイメージしながら。
これで大丈夫、と声に出したら、心の中に爽やかな風が吹いた。
リハーサルは、名古屋のそれとは全く違ってた。
丁寧に、足場を着実に固めていくような、リハ。
なにより、永島さんの歌い方が全然違っていたので、とても驚いた。
今日は特別なんだ、と直感。
メンバーの雰囲気もどこかが違ってた。
全員が醸し出すあの落ち着きが、とても私を安心させてくれた。
本番直前、舞台袖で、永島さんがステージに向かう時、
そっと小さく静かに、その背中に十字を切った。
心からライブの成功を祈る。
それから、
シャッターを切った。
オープニングは、
妹が「ながちゃんの歌の中で一番好き」と言っていた曲だった。
明るい曲なのに、胸の奥がキリキリ痛い。
この痛さ、忘れないでおこうと思う。
この痛みは宝物だ。
13曲目、彼の輝きは特別な色を放つ。
これはこの日のリハに初めて気づいたこと。
名古屋の時にはわからなかった。
たしかに、今日、彼は、誰かに向かって歌ってる。
それは、特定のたったひとりの、という意味とは、
また少し違うかもしれないけれど。
彼の歌は、きちんと目的を持って生まれてきているのが、よくわかる。
あの瞳は、“届けよう”とする眼差しだ。
そういう瞳をして歌っていた。
アンコールでは、妹の告別式の夜、彼がラジオの生放送で歌った歌を。
後で知ったけど、会場に居た妹の旦那さんは号泣していたらしい。
私も冒頭のMCではこらえきれずに、くっと泣いた。
イントロが始まっても涙が止まらなかったけど、
シャッターを切っていたら落ち着いてきた。
ファインダーの中の永島さんに引き込まれて。
彼は私を助けてくれる。
そう、いつでも、
被写体は私を助けてくれる。
この曲を歌う時の彼はなんて色っぽいんだろうと思う。
魂の艶が増す。
音楽の神様が降りてきて、彼を包んでいるよう。
そして私は被写体に恋をする。
恋をした人間は、どんな宝物を手に入れるのか。
そういう一枚が、写った、
と思う。
この一瞬が、
私だけではなく、
彼のファンの宝ともなり得ますように。
ライブがすべて終わって急にとても寂しくなった。
恋が終わってしまったみたいで。
そう、失恋した気分。
そういえば、あの渋い中華屋で、おのせちゃんに
失恋を慰めてもらっているような気分だったもの。
本物の恋心って、本当に「落ちる」って感覚だな。
するとか、したいとか、そんなレベルじゃないね。
そんな生易しいものと違う。
あっ と、落ちて怪我をする、って感じだ。
こういう痛みも大切に覚えておこう。
ライブ終了後、
何人かの永島ファンの人から励ましのお言葉をいただいた。
この場を借りてお礼を申し上げます。
どうもありがとう。
とても嬉しかったです。
そして、あの、私を30秒も唖然とさせた、
名古屋会場に居た永島ファンの方ともお話することができた。
可愛らしい人だった。
「写真集に載せていい?」と尋ねたら、「いい」と言うので、
ぜひ載せることにしよう。
だって、あのラブビームは凄すぎる。貴重な、愛の眼差しだ。
今日、ゆうべライブの帰りにうちに泊まった苺ママと、
近所の日本橋三越に散歩に行きました。
パジャマのような格好で。
ビーチサンダルで。
そんな人はデパートにはいません。ぶははは(笑)
あれ?と思ったら、なんか、目が変です。
何を見てもピントが合わない感じ。
世界がボヤけて見える….
もう、瞳が、
焦点を合わせたくない~疲れた~何も見たくない~
と言っているようです。
すっかり集中しすぎ、撮りすぎです。
こんなにハイテンションで撮影に臨んだのはいつ….?
と思い返してみたら、小栗旬とのイギリスロケ。
そう、
だからきっとあの時のような素晴らしい本ができると思います。
さあ!いったいどんな写真集ができるでしょうか!
とても楽しみ。
デザインはおのせちゃんが担当します!
夏野苺の写真とおのせちゃんのデザイン。
はっきりいって、ゴールデンコンビ(略してGコンビ)です!
ファンの皆様、写真集を開く際には呼吸に注意してご覧ください。
途中で止まる恐れがあります。
かっこよすぎて!
私はなぜか永島さんの背中が好き。
よく撮っていた。
後ろからシャッターを切りながら彼についていくのが好きだった。
これからもついていきたい。 でも?
ついていくって… いったい、どこへ?
わからないけれど、
カメラを置いた後も、心は彼についていこう。
ついていけば安心。
そんな気がするから。
どこへ辿り着いたとしても、一緒だったら大丈夫。
そう思うから。
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