2009.12.22
2003年にニューヨークへ行った時、
「あなたのまわりにたくさんの女性が見えます」
と、その盲目の占い師は言った。
へえ~?と思った私。
その3年後、確かに私のまわりにたくさん女の子がやってきて、
個展のお手伝い等いろいろやってくれて。
でもすぐに、ぱーっと散っていって、今はひとりも残ってない。
そう、
私のまわりの人は、みんな何年かするといなくなる。
3年もすれば全員違う人に囲まれてるって感じだ。
何をどうしてもそうなってしまう。
私は同じ人と長くいられない運命なのかな。
15年も一緒にいる師匠はすごい。
特別な存在だ。
何か理由があるのだろう。
師匠が私に教えてくれたことの中で一番心に残っているのは、
ファインダーの中を整理しろ
という言葉。
いらないものを捨てろ
欲しいものだけを残せ
と。
ほしいものだけをのこせ
そう教えてくれたのは、彼なのだ。
彼は私にとって、この世の写真の神様だ。
私は一生彼の弟子でいたい。
なかなかいい奥さんにはなれないけれど。
この師弟関係だけは守り抜きたいと思う。
今日は師匠の誕生日です。おめでとうございます。
どうか、よい一年を。
これからますますのご活躍を、お祈りいたします。
だいたい3年が一緒にいられるバロメーターなのに、
もうその時間を過ぎているにも関わらず
ますます縁深くなっていく様子の人が、もうひとり。
チーフマネージャーのゆきちゃんです。
スタッフは皆彼女のことを「ゆきマネ」と呼んでいる。
彼女は、
2006年の私の個展の時には、まだ、ただのエッセイ読者だった。
どうやら個展会場で挨拶をしたらしいんだけど、
すっかり覚えていない。(ごめんなさい)
その程度の出会いだったはずなんだけど。
翌年、ある出来事の中で、毎日吐き気がするほどの時間を過ごしている時、
「いちごさん、信じる方へ 明るい方へ」という短いメッセージとともに
ジャンヌダルクのDVDを送ってきてくれた。
私にとってあの時のことは、魂の救済というべき、尊いこと。
彼女は魂レベルでの私の命の恩人なのだ。
ゆきマネは今、出版社をいろいろまわって、
夏野苺の本を出そうと頑張ってくれている。
先日、ホリプロのスクールセクションの社長さんとランチをした時、
「素人ばかりのマネージャーってどうかしら?難しいかしら?」と
尋ねてみたら、
「いや、いちごちゃん、あのね、
『この人に心底惚れてるんだ。この人を絶対世の中に出してみせる』
いちごちゃんのことをそう思うスタッフがひとりでもいたら、
それは成功するよ。
ビジネスのノウハウより最終的にはそういう情熱が一番強いんだよ」
とおっしゃっていたけど。
私は、マネーズの三人の顔が浮かんだね~
彼女達は、やるだろう。
やるということは私が世の中に広く出ていくということだ。
広く出ていくには、わけがある。
そう。
見えない理由が。
あるのだ。
そうならなくちゃいけない理由が。
私には約束がある。
約束は、守らなくちゃな、と思う。
できないなら、私は、一生幸せになんかなれない。
でもなぜだろう。
自分が大きく成功する時のことを考えると、
中心が冷たく冷たく氷のように冷えてゆく。
普段はそれを気持ちいいと感じるのに。
誰か好きな人を思い浮かべる時、
苦しくなる。
想いが持つ熱のようなあたたかさが、
自分に相応しくないような気がして。
なにもかも壊したくなる。
だからいつまでたっても、愛がわからない。
優しい人になれないんだ。
私は時々こんなふうになります。
一番大切にしていることは「愛」なのに。
ちょっとわからなくなって。
自信がなくなって。
心細くなって。
不安になるのです。
だから、また、
探しにゆくのだけれど。
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