魔法を使うとき

これがいったいどうやったら「アリス」になるんだ?
まったくわからん
というくらい、素晴らしく恐ろしく変な顔になった。
うーむ芸術的だー
写真を撮る。
いつか個展で発表しよう。
こんなへんてこりんな顔はみんなで分ちあって笑いたい。
でも。
どうもこのあたりに秘密がありそう。
マイナスポイントから立ち上がる、大切な、なにか。
泥水から咲き誇る、ロータスの、あの…
普段からまるでうわ言のように繰り返している、ある呪文がある。
日常のふとした合間などにも、唱える。
深い場所に繰り返し、刻みつける。
宇宙に、訴え続ける。
その結果、
あわない人とは、どんどんすらすらと別れることができる。
私が直接大変な手を下さなくても、自然に思い通りになる。
さっと誰かが離れる時、心は踊る。
またひとつ、願いが叶った、と。
離れてほしくない人が離れるということは、ない。
とっととどこかへいって欲しい人だけが離れて行くのだ!
この魔法は本当に上手に使えるようになってきた。
宇宙に感謝する。
私の領域にこれ以上踏み込めない人。
それは、
私の行く手を阻む人。
なんとしてでも、そこをどいてもらわなければ。
もしもどかないなら、
私が隠れる。
私はこのままずっとずっと、一緒にいたい人とだけ、いる。
好きな人とだけいる。
そうして生きることの、どこが悪いのか。どこも悪くない。
第二の扉の中で奇跡が起き始めています。
私は今、とても感動しています。
あるチカラを極めようと心得る者は、選ばれし者。
誰が選ぶのか。
      それは、きっと…
奇妙な縁で結ばれた者達が、手を繋ぎ始めました。
まあるくなってゆきます…
誰でも彼でも「魔法」を学べるというのなら、世界は滅んでしまうだろう。
心のなかに「あるもの」を持っている者だけに資格は与えられるのだろう。
だから古来からずっと「秘密の箱」に入れられて、守られ続けてきたのだ。
暗号を解ける者だけに知らされる、チカラの使い方。
いま、私の言葉の表面しかなぞれない人は、この先行き止まりでしょう。
別の道をゆきなさい。
道はひとつではない。
ここは茨の道。
だからこそ、
瞳の濁った者が踏み入ってはならぬ道。
私は今日も呪文を唱える。
正しい者だけが集まりますように、と。
相応しき者たちが、やってきますように、と。
「第一の扉」は、こちらから
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