魔法
ある人から届いた荷物。
開けたとたん、はらりと落ちた一枚のハガキ。
あらっ
「アリスの丘」からだっ
なつかしい
なつかしい
ナオちゃんの文字。
だけど、どうして? どういうこと?
送り主の名前は違う人だよ?
ナオちゃんからのハガキの文面を読んで
事情を飲み込むまでに時間がかかっちゃった。
最近あたまがぼうっとしてるから。
ああ、そういうことかー。びっくりしたあ。
やっぱり美味しい。魔法のケーキ。
実は、少し前から、会いたい食べたい!と思ってたんだよ。
嘘じゃないよ。ほんとだよ。
大切なことを忘れかけてる自分に気づき始めていたんだよ。
すごいなあ。こんなタイミングでケーキが届くなんて!
すぐにナオちゃんとロロおじさんに電話。
なつかしい
なつかしい
ふたりの声。
雪の季節のうちに行くからねって電話したきりだったの。
ごめんなさい。
それから全然連絡してなくて。
私、ひどいことしちゃったと思う。
それなのに、
私を忘れないでいてくれてありがとう。
また行こう。軽井沢へ!
この一連の出来事の中で、
素晴らしい魔法を使った人がいます。
ありがとう。
そうだね、こうやって使うんだったね、魔法って。
そうだよ。 こうやるんだよ。
私はもう自分がダメになったかと思っていたけれど。
どこに魔法のチカラが働いてるのか見抜けるならば、
まだ大丈夫かも。
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