進む流れのなかで

流れが速い時に、じっと考えたりしちゃうと
ただ流されちゃう。
それじゃつまんないだろうと思う。
急流の中では、流れに「乗る」のが一番だ。
コツさえ掴めれば楽しめるはず。
あまりに速すぎて、怖くなって、溺れそうになったら
「助けて」と大声で言えばいい。
サッと仲間の手がのびるだろう。
それもせずに、
ひとり岸に上がってしまうなんて。
もったいない。
流れの先に何が待っているか知らない人のすることだなと思う。
今年に入ってから、
シュタイナーの本を何冊か読んでいます。
そこで最近うすうす感じていること。
私はずっと彼を魔法使いだと思っていたけれど、
どうやらそれは違うような…
彼は世界というものをよく知ってはいたけれど、
たぶん、魔法は使わなかったと思う。
(これはゆうべ確信に変わった)
シュタイナーとは、
たしか私が18歳くらいの時に、
本屋で光ってる背表紙があって、
それを手に取ったらシュタイナーの本だった、
というのが最初の出逢い。
でも、パッと開いたページに「宇宙が…」とか書いてあるのを見て。
買うのはやめた。
18歳に、「宇宙」は大きすぎた。
これは心して読まないと大変なことになる、と思ったのを覚えている。
本の中にブラックホールが見えたほど。
で、そのまま忘れてたら、5年ほど前に、
シュタイナー学校の教師になるという希望を持った人と出会い、
その人に「濡らし絵」というのを教わった。
すごい面白かった!
その時にシュタイナーの話をいろいろ聞いたけど、
話の方は全然あたまに入ってこなかった。
たくさん聞いたような気はするけれど。
ひとつも覚えてない。
それが突然、
「魔法使いの弟子」を始める時に、
自分で描いた「濡らし絵」を使おうと思ったあたりから急に
シュタイナーが気になり出した。
SooKCAFE内でも連鎖反応のようにシュタイナーがじわじわ広まっている。
シュタイナー本は…
面白過ぎる。
でもこれは、今の自分じゃなきゃわからないだろうなと思う。
ここまで進んできてやっと、という感じだ。
去年の夏、なんであんなに狂ったように毎日蓮の開花を観に行っていたか。
その謎もすっかり解けた。
シュタイナーの著作の中にその秘密が書いてあった。
これも、
先に読んでから試そうと思っても、きっとうまくいかなかったに違いない。
訳もわからず、それでも直感を信じて、蓮池に通ったという事実があって、
そのあとシュタイナーを読んだという、
このタイミングにとても大きな意味があるように感じる。
シュタイナーの言わんとする場所に到達するまでには、
いくつもの扉があると思うので、
どうしても気になる人は、
ひとつだけではなくそのいくつかを開けてみるといい。
開ける扉を間違うと、とたんに迷宮入り、
何が書いてあるのかさっぱりわからなくなるはず。
そんな時はパタンと閉じて、自分に合った扉を根気よく探すべきだと思う。
思想、哲学、教育、芸術、健康、農業、神秘…
何から入っても、到達する場所はひとつだ。
シュタイナーは、どの分野を語っても、たったひとつのことを、繰り返し、
根気よく人々に伝えようとしていたと思う。
彼の書いた本は「魔法の書」ではなく、「ガイドブック」という感じ。
魂のガイドブック。
でもこれをアンチョコとして使い、楽して知ろうとすると失敗すると思う。
予習向けというより復習向けのガイドブックだと思う。
頭で考えちゃだめだ。
まず、動かなきゃ。
道は開けない。
流れには、乗れない。
はじめに「知る」ことが大切で、
「理解」することは、一番最後でも間に合う。

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