薔薇を描いた魔術師 ルドゥーテ

行ってきました!
渋谷文化村の「薔薇空間」という展覧会。
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お目当てはもちろんルドゥーテの絵。
画集を買うかどうしようか迷っていたところに
この展覧会!
そりゃ本物観るのが一番だもの。嬉しくて。
薔薇の何かを身につけていくと割引になるということだったので、
薔薇柄のサンダルを履いて行きました。
師匠は薔薇柄のシャツ。
ふたりでいそいそ。
ミュージアム前のカフェも薔薇のテラスに変身していました。
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さて、
会場入って、一番最初の薔薇の絵。
…………。
これはいったいどうなっている…?
一瞬自分が何を観にきたのか忘れてしまいました。
3Dアートだったか?写真だったか?
薔薇が、 生きているのでした、フレームの中で。
こちらに向かって浮き出ている。
完全に。
呼吸している、薔薇。
絵画を観るといつも思うことが。
あれは、いったい、どうなっているんでしょうか……
まったく不思議。
フロアをまわって次々絵を観ていくうちに、
言葉にならない、あるひとつの「確信」がむくむくと。
魔法だ。
人間は二通りいる。
魔法を、使う人と、使わない人。
使う人は、普通の人が見えていないものが見えている。
だから、
それを描くか、書くか、撮るか、作るか、ができる人。
そういう人の作品は決定的に何かが違う。
使わない人とは全然違う。
見えない領域に鍵がある。
ずーっと観て、
ある感覚に辿り着いた。
波がある、作品に。
もしかしてこの人の黄金期は1818~1819年のおよそ二年間。
ここに大ヤマがあると直感。
一番最初に戻って、今度は制作年をすべてチェックした。
やっぱり。
一番「うわっ」とくる最もパワフルな絵を書いている時期は、
この二年間に集中していた。
こんな絵を描く人はどんな眼差しを持つ人だろう?
ミュージアムショップで「バラ図譜」の復刻版を購入。
とてもとても美しい本。
これは、言葉の書いていない魔術書だと思う。
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その本の中にルドゥーテの肖像画があった。
ああ…
そうだよなあ。こういう瞳をしているよなあ、絶対….
と感じる顔だった。
深く、深く、世界を見通す瞳。
見えない道も、通り抜ける人。
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実は、文化村。このあともすごい。
夏。8月の終わり。
どうやら、あの、オフィーリアがやってくる。
2006年、ロンドンのテイトギャラリーで観たミレーの絵。
また会えるのか!
考えただけで胸がいっぱいになる!
この前、国際バラとガーデニングショウに行った時、
ポスターをみつけて初めて知ったのだけど。
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続く、続く、薔薇が導く道….。
次々と表れる、ウィザードたちが遺していった魔法の暗号。
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ぱあっと晴れ晴れとした心で、
今朝はスペシャルな朝食を作って食べた。
メロンの中心に、
オレンジとカラス麦とドライクランベリーを入れたもの。
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ゼラニウムの花を眺めながら。
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遠くの世界を想いながら。

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