火のパワー
山小屋はまだまだ寒かったので、
火のチカラを借りて、
たくさん助けてもらった。
キャンプとかに慣れてる人だったら、
火起こしとか簡単にできるんだろうけど、
私はまだまだ下手っぴちゃん。
ない知恵を絞っていろいろ試す。
時々聴こえる虹色の声に従いながら。
火が起こった時はすごく嬉しい。
しばらくじーっとみつめる。
1/fの揺らぎだな、これが。
どんなに見ても見飽きない。
一時間なんてあっという間に過ぎ去るほど。
薪が水分を多く含んでいるとなかなか火がつかない。
なるほど、と思う。
私は、
水をたくさん飲むようになってからあまり怒らなくなった。
きっと関係があるに違いない。
火のパワーは怒りの象徴。
それとは別に、
想いの爆発力にもなる。
その場合、
今度は適度な乾きが必要になってくる。
ただし、だからといって、
ひとりで燃えようと思っても空回りするだけ。
風のチカラが必要だ。
風は、乾きを生み出し、火にチカラを与える。
勢いよく燃えながら前進したい時は、
自分のまわりに風を呼ぶことが重要なんだと実感する。
しかも、一度だけではだめだ。
すぐに消えてしまうから。
絶えず風のチカラを持続させる環境作りが大切だ。
それには「スペース」が鍵となる。
心にも、
風が吹き抜ける空間を作ることが必要。
ぎゅっと想いだけが密集してしまっては風が舞い踊れない。
風がやってくる方向を見極め、
うまく通り抜けできる道を自分のなかにつくるべきだ。
そうすれば、
願いの炎は高く燃え上がり、宇宙まで届くだろう。
自然の法則から教えてもらうことは計り知れない。
さて、
炎の向こうに、ついに立ち上がったハンプティダンプティ。
どうだ!(笑)
撮影してたら、雨が降ってきたので、慌てて小屋の中へ戻る。
いろりに薪を移す。
これ、あってるかな?と思うほど火が高く上がって怖くなる。
火事にならないかしらん。
部屋の中では、やりすぎなんじゃ?
最初、木を燃やすと部屋中に煙もくもく、
ひとりホルモン焼き屋状態になってしまって困った。
炭はガスが出るし、ひとりの時は使わないと約束してたので、
木を燃やすしか暖をとる方法はないんだけど…
そのうち「加減」というものがわかってきた。
最終日、師匠が迎えに来た時、
「いや~、あなた。マタギに見えるよ」とウケていた。(笑)
煙もくもくにならずに、火を絶やさない方法ってのがあったんだよ!
あ、ココか
とコツをみつけ出すその感じは、
ファインダーの中にシャッターチャンスをみつける一瞬にも似て…
人生の謎が解ける瞬間の感じにも似て…
面白かった。
教師は、
山の精霊たちと、
天使と、
マチルダ。
火と水と風と土のスピリット。
もうこの魔法授業はやめられない。 楽し過ぎる。
山では、簡単な食事しか取らないので、
体内が自然とクリーンになっていくのがわかる。
今回いつも食べていたのは、あの、麦デザート。
それとハーブドリンク。
あ、
らーめんも作って食べた。(笑)好きなので。
ネギとタマゴを落としたやつ。
器がなかったから鍋のまま。豪快に。山っぽい。(笑)
食事はいつも外で食べる。
食事だけじゃなく、
いつか、
小屋を出て外で眠れるようになったらいいな。
少しずつ世界と融合していきたい。
山を降りる時、辺りには霧が立ちこめていた。
サヨナラ、
また来ます。
これで、新月のおはなしは、おしまいです。
追記)
アリスも立ち上がりました…
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