海へ
電車に乗って、逢いに。
ぶらぶら歩きながら古い神社へ連れてってくれた。
「光りの神様よ。道を間違えないようにいてくれるの」
と聴いた瞬間、涙で視界が曇る。
天使でいえばチャミュエルの仕事だ。
ミチヲマチガエナイヨウニ
それからまたぶらぶら歩いて。
住宅地の向こうにとつぜん青い海が見えた時、
もう堪えきれなくて、
泣いた。
ハンカチで涙を拭っても、
黙って隣りにいてくれてありがとう。
こんなに、海、観たかったんだ。 胸がいっぱいになる。
来れてよかった。
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なつのいちご さま
今日、「魔法使いの弟子」vol3&4が届きました。
封を開けたときの、
あの香り、
あの感じ、
ちょっと言葉にはできないような
何かを感じることができました。
私ひとりだけの胸に、そっと収められたそれは、
秘密と言っていいしあわせな何か。
もう魔法は始まっていました。
思いあぐねていて、もういいかな、と
半ばあきらめていたことがあったのですが、
まるでそんな思いは最初からなかったかのように、
身体が行動を始めだしたのです。
外へ出て歩き出し、
ふと見上げた空に、大きなアゲハ蝶が舞っていました。
あ、と立ち止まると、一頭の蝶はいつのまにか二頭になり、
くっついたり離れたりしながら私の頭の上で、
くるくるとたっぷりダンスを踊ったあと、
また分かれて遠くへ飛んでいきました。
あの香りからはじまったひとときを、
きっと忘れることはないと思います。
素敵な本をありがとうございます。
あんまり小さくて最初びっくりしましたが、
読むというより、感じる本だなと思いました。
アットランダムにただページを開いて、
そこから立ちのぼる、なにか。気配。
それを感じるのがとても楽しいです。
「魔法使いの弟子 夏野苺」と書かれた背表紙、
ページのあちこちにそっと描かれたイラストが、
とっても好きです。
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