沈黙の道

今日師匠との会話の中で、
「あなたの家系って荒治療系だよねえ」みたいな話になって、
まあ、そうだねえと、ぼんやり思った。
苺パパが、
どっちかっていうと、精神的にスパルタ教育な人だったので、
自然と荒っぽい中で学ぶ癖がついちゃったのかも。
誰か人に接する時、
わあ、こいつは甘え過ぎだなと思うと、
もうその後その人とどう接していいかわからない。
もし私が、
自分の思い１００％で接したらその人は壊れてしまうだろう。
でも加減しながらなんて付き合えない。
疲れる。
私の力量でそれは無理。
考え方や感じ方、観ているものなど、
根本が違うとわかり合うのは難しい。
私はまず自分の人生を、
本当に本当に、
きちんとやっていきたいので、
あらゆる意味で、人のことにはいちいちかまっていられない。
私の言ってることを自ら理解しようとしてくれている人とか、
私自身があまり余計なチカラを使わなくてすむ人とか、
そういう人としかうまく付き合えないと思う。
そうじゃない人とはお互い何言ってるかわからないので、
もし偶然出会っても、
すぐに自然と離れていくだろう。
私は幼い頃から非常に独特な角度から世界を観てきた。
私が何を伝えようとしているのか、
さっぱりわからない人にとっては、
私って怖い存在だろう。
ただ怖いだけだと思う。
そう思われるのがいやで、
少し前まではけっこう情熱的に自分の思いを伝える努力をしていたけれど、
今はもうそんなことなどどうでもいいので、すっと引くことにしている。
自分の都合（理解してほしいというような思い）だけでいくら説明しても、
それは全く無駄だということがよぉーくわかったから。
私はこのことをいろんなことから学んだ。
たまに、
あら、と思う人に出会うと、
私の中心は、さあっと厳かな感じになってしーんと静かになる。
こういうことのおかげで、いつまでも忘れずにいられるからだ。
「人のことはわからない」
わかったような気になると失敗する。
余計な口出しはやめようと、無口を心に誓い、その場をそっと離れる。
どんな人のどんな道も尊重したい。
もちろん自分の道だって。
同じように。
だから、
私は黙る。
そしてさらにさらに、
自分を生きる。