奇妙な5日間 (4日目)
さよちゃん、夕方まで大阪で仕事。
私はひとりでどーするかなー
という感じだったけど、前の晩「水族館へ行ったら?」
というさよちゃんの提案で、海遊館という場所へ行くことに決めてた。
朝起きて女神のカードをひいたら、
「今日一日、水辺で過ごしてください」というのが出た。 なるほど。
朝ご飯食べながら
海遊館はすぐ前が海だと聞いて、すばらしーっと思う。
大阪の、
本町というところまでさよちゃんに車で送ってもらい、
そこから地下鉄に乗って行った。迷わず、すぐ着いた。
最初のカワウソで、30分くらいハマってしまった…(笑)
あまりの可愛さで動きも面白く、じっと見入ってしまったのだ。
写真を撮りたかったけど、なんとなくうまくいかなくてやめた。
時々あるけれど、
私には「どうしても撮れない」ものがある。
なぜかはわからないけれど。
そんな時の諦めは、ものすごく早い。
なので、写真は撮らずに、突っ立って、ただじっと眺めていた。
ハッと我に返り、次へ進もうとずんずん歩いていったけど、
なんとなくどこもパッとせず、つまらない…
どんよりした心で見てまわる。
さっきのカワウソの楽しさはすっかり忘れ、
どうしてこんな所に来てしまったのか、後悔し始める。
ついでに、今自分の人生はどこか間違えていないか、急に不安になる。
それくらい、水族館にいる意味がわからなくなった。
あまりの退屈さに。
この先には何ひとつよいことなど待っていないように思えてきて、
暗くうち沈んだ気持ちになり、だらだらと歩く。
が。
いやーん! クラゲっ! 発見!
すごーい。 かわいー。 きれー。
突然心が晴れやかに! ぶははははは(爆)
気がつけば、もーえーっちゅーねん!というくらいに
写真を撮りまくり。(笑)
たのしすぎるー!
今度は、先ほどのどんより気分はすっかり忘れて、
本当に今日ここへ来れてよかったーと心から思う。
私の心の動きって、だいたいいつもこんなふうだ。
だからまわりの人は疲れるんだろうな。(笑)
もう少し普通にしたら?とよく言われるけど、
これがわたしの普通なんだよ。 普通にしてるとこうなるの。
どうもすみません。
さよちゃんからメール。
仕事まもなく終わるから戻ってきて、と。
もうすっかり気が済んだので、いそいそした気分で地下鉄へ。
さよちゃんからのメールには
「クラゲお楽しみのところすみませんが戻ってきてください」
と書いてあったので
「どうしてわかったのー?」
と返信したら
「みえてます」
ときた… こいつはタダもんじゃねーなと思う。
私はこんなふうな人が好き。 大好き。
大抵の人は、私を
変わってるとかわかりづらいとか言うけれど、
たまぁ~に人生でこんなふうな人と出逢う。
私を「わかって」しまう人。
こんな人のそばには、ずっといたいと思う。
さて。戻ったら、
さよパパの仕事仲間の皆さんと一緒に
鱧料理を食べることになっていて、小さく驚く。
これまた、みょうちくりんなことになってるぞ。
どう見てもその宴会の席で私だけが浮いている。
まったく関係ない人が座ってるなんて。
あきらかにおかしい。服装もラフすぎるし。(笑)
みんな不思議そう。
でも、さよパパが紹介してくれて事情がわかると
なんだか仲良しムードが漂い、おかしいながらも
楽しい雰囲気になった。
….よくわかんないことになってんなー…
首をかしげながら、美味しい鱧をいただく。
えーっと。
だから、
あたしはいまなんでこんなところでハモたべてんだ?
不思議すぎる。
夜遅く、やっぱり虹の湯へ。(笑)
ひのき風呂につかりながら、さよちゃんといろ~んな話をした。
昔の恋人の話とか。 お互いに。
話に夢中になっているところに、掃除係の人から
「もうおしまいなので出てください」と言われて
慌てて上がる。 あっという間に時間が過ぎていた。
部屋に戻る。
また、あのCD。
今夜あたりまでくると、もう聴けないことがわかってる。
きっとなんらかの理由で。
今は聴けないんだ、あたし。
この不思議な加速と関係あるな、たぶん。 直感が働く。
今すごいスピードで移動している、次の場所へ着いたら。
そこで聴くことになるだろう。
信号を放ち続けるCD。
少し先の未来で会おうと。 …言ってるんだ。
よし。
ここまではわかった。
(5日目に続く)
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。