夏野苺 三都物語 その3 京都

妹の誕生日なので、ひょっとして雨かな。
ひどければ雷雨かも。
なんて覚悟して、
雨具も用意したけれど、なんとか大丈夫そう。
天気は曇り。
ゆうべの月みたいな太陽が顔を出してる。
満月の続きみたいだ。
朝じゃないみたい。
大阪から、ゆきぞう合流。
登山電車に乗って四人で鞍馬山を目指す。
私はとても緊張していた。
理由はわからないけれど。
なにかを見る気がして。
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天候のせいもあると思うけど、
鞍馬山はどんよりした雰囲気だった。
霊山と言われる場所は皆だいたい似たような感じ。
ぱーっと明るく軽いというよりは、
ほの暗くどんより重たい。
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登り始めてすぐお腹が空く。
まだ10時だけどランチタイム。
なんと、ゆきぞうが手作り弁当を持って来た!
朝4時に起きて作ったらしい。
カラフルな可愛いお弁当………..
またまた「こいつを幸せにできるか」とか思いながら、
ぱくぱくタコウィンナーを頬張る私。
私の好物のハンバーグも入ってました!
すごく美味しかった!
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hちゃんも手作りおむすび持参。
しょうがと紫蘇のおむすびが美味しかった。
あと100個食べれる!と思うくらい。
最近発明したらしい。
おやつにチュッパチャプスまで用意してくれて!(笑)
どうもありがとう。
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ではいよいよ本腰入れて歩くか!と全員登山モード。
そう、
ここからがちょっとキツいのでした……
あとから考えてもベストタイミングでランチできたと思う。
道は、階段道もあれば、途中からはこんなことにも….
木の根道と呼ばれているらしい(まんまですね笑)けど、
なかなか歩きづらいの。
まっすぐ歩けない。
場所によっては磁場のせいか、幹がぐるぐる巻きみたいに生えてたりする。
どうやったらこんなふうに伸びるのかさっぱりわからんというような。
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そういえば、セドナにもこんな樹が所々あった。
そう!
セドナの「気」と似てる!鞍馬山!
ボルテックスか!
ここ数日寝不足が続いたけれど、
今日は歩けば歩くほど元気になっていく…….
この点もセドナにそっくり。
途中にとても好きだと感じる場所があったので、
切り株に腰掛けて軽く瞑想。
気持ちいい~
しんと静か。
突然パッと「そっかぁ」と思う。
なんで修行や悟りって山のてっぺんだったりするんだろうって思ってたけど。
土に足を付けつつ、空に近い場所だからだな!
だから山なんだ…..
ふぅーむ!と妙に納得。
世の中にはもうそんなこととっくに知ってるよ~という人もいるだろうけど。
すみません、私は今気づきました。たった今!
腑に落ちた。
下山途中、足下に可愛いハート形の葉っぱをみつけた。
これもサインだね~
と嬉しく幸せな心になる。
この、お腹から胸のあたりにかけて、
ぽわ~んとあったかくなる感覚を大切にしよう。
幸せに感じることは大切にしよう。
どんな小さなことだって。
大事に。
守ろう。
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鞍馬山を無事降りて、今度は古い神社を目指す。
くみぽんが「ここは水の神様なんですよ」と教えてくれた。
この神社のことは知らなかった。
今回は鞍馬山だけでおしまいかと思っていたので。
本社、結社、奥の院と三カ所まわることに。
つらつらと四人で見てまわる。
本社の入り口に変わった樹を発見。
どこがどうなって?
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裏にまわって看板見てびっくり仰天。
「桂」という名前の樹だった。
これ、一本の樹なんです。
何本も群生してるわけじゃないの。
下の方で枝分かれしてる幹も全部まっすぐ天に向かって伸びてる。
すごい樹です。
この場の「気」のせいでそうなるらしい。
(看板にそう書いてある。なんだよ、山よりすげ~なと思う)
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そこから「恋の道」を通って、結社へ。
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またみつけたー こんなところに。 今度はピンクのハートだ。
私が大切にしている石と一緒。
またまた深く感謝。
溢れるほどの幸せな心で歩いていたら、
今度は緑のハートがいっぱいっ!  わあっ(喜)
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ありがとうございます
ありがとうございます
ありがとうございます
と、はしゃぐ心で歩いていたら、
またしても、
「桂」………..
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なぜか、あのことと桂さんを離すことはできない。
まるでセットのようなことになっている。
なぜでしょう。
それはまだ私にもわからない。
だからこそグイグイ進んでみたいんだけど。
必ずサインはセットでやってくる。
と、ここまではよかったんだけど。
最後の奥の院を出た時、なぜか私はとても気分が悪かった。
hちゃんに「いちごさん、大丈夫ですか」と聞かれたけれど、
「大丈夫」とだけ答えた。
この気分の悪さを正確に伝えることが不可能だったので。
ものすごく気持ち悪い。どうしよう。
歩きながら意識を集中させる。
どこかに「間違い」がある。
間違いが潜んでる。
どこだろう。
どこで私は間違えただろう?
何を間違えただろう?
なぜ間違えただろう?
これは私を怖がらせるためのサインじゃない。
気づかせるためのサインだ。
今日私は何をしにここに来ただろう?
目的を探そう。
今から探そう。
なんとなくでこんな場所に呼ばれるわけがない。
歩きながら、問う。
羽を持つもの達に。
すぐに答えはやってきた。
しまった、と思う。
私は「やり方」を間違えた。
順番が違ってる。
こんないい加減なことで、世界は結べない。
やり直しだ。
hちゃんに「出発の時間まであとどれくらい?」と尋ねたら、
まだ一時間ほどあるという答え。
それだけあれば充分だ。やり直そう。心をこめて。
これは私の仕事(私事)だ。
みんなにはお茶でもして休んでもらって、
ひとりでやってこようと決める。
「ひとりでやりたいことがあるの」と伝えた時、
「わかりました」とだけ言ってくれた、カヴンのメンバーに感謝します。
(hちゃん、くみぽん、ゆきぞう、ありがとう。
 せっかくみんなで来ているのに、理由も話さず、ごめんね)
急いで奥の院へ戻る。
さっきは居なかった神主さんを発見。
聞きたいことを尋ねて正確な情報を得て、
そのまま本社へ戻る。
再度参拝し直す。
先ほど私は祈り方の焦点を間違えているので、
今度は心して天に向かって自分の気を飛ばす。
それから結社へ。
さっき発見できなかった「桂」の樹をみつけた。
本社にあるものよりさらに大きい。
葉っぱがみんなハート形をしている………..
左手で触ったら、ばーっと体中が発火したように熱くなる。
ここでも参拝を改める。
最後にもう一度奥の院へ。
入ってびっくり。
なんか、儀式が始まっちゃってる……..
境内にある切り株に腰を下ろして、目を閉じて、瞑想。
神主の祝詞が聴こえる。
この声って、すごいな。 いつも感じる。
人間の声じゃない、これって。
天の声だ。天から降りてきてる「音」だ。
全身が痺れたようになる。
天に向かって心を飛ばす。
地に向かって心を飛ばす。
完了した、と感じるところで目を開けた。
神社の儀式もいつの間にか終了していた。
気分はすっきり爽やか。
みんなのところへ戻る。
なんかずいぶん久しぶりに会うように見えた。
そこからちょっとバスに乗って、また登山電車で市内に戻ることに。
駅のホームで振り返った時、看板が見えた。
「水の神様」って、書いてある。
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そうなんだよ、私のスピリットは、水。
だから呼ばれたんだ。
鞍馬山だけじゃない、
ここが重要だったんだよ。
私はもうすぐで間違えたまま帰ってしまうところだった。
そうしたら大変なことになっていただろう。
人の家に土足で入り込んで、
ベタベタ泥の足跡を残して帰るような真似をするなんて。
普通の人はかまわないと思う。こんなこと、どうでも。
けれど私は自分の立場を忘れてはいけない。
いつだって、自分の仕事(私事)を忘れちゃいけない。
自分が誰かを、
忘れてはならない。
☆☆☆☆☆☆
はい、三都物語。これでおしまいです。
最後のところ、よくわからなかった人、多かったかな?
ごめんね。
まだこんなふうにしか書けないんだ。
こういうふうにしか書きたくないんだ。
こういうことも、
すべての人に通用するような言葉で伝えられるようになるまで、
私は頑張ります。
どうかこれからも夏野苺を見守ってください。
よろしくお願いします。

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