四国 1
はじめて足を踏み入れた、四国と呼ばれる場所。
愛媛にやってきました。
松山空港は小さくて可愛かった。
行きのフライトでは富士山の上空を飛んだので
雪をかぶった「アタマ」が見えて面白い眺めだった。
着陸間際、海があんまり綺麗で胸がいっぱいになる。
こんな景色、見たことない。
海に、島が。 たくさんぽこぽこ浮いてる…
不思議な情景。 夢の国のよう。
空港に着いたらリムジンバスが止まっていて、
だけど私は舟が出る時間まで何して過ごすか決めていなかったから
行き先を決められなくて、停留所案内の看板を見ていたらバスは行っちゃった。
ま、次でいっか、と思って時刻表見て、 がががーん….
あと1時間半も来ない…
東京時間とは違うんだ、ここ。
仕方なく、次に来た各駅停車のバスに乗った。
時間はすごくかかるみたいだけど、とにかく道後温泉まで行こうと思って。
道後温泉は、まず「坊ちゃん列車」にびっくり。
かわいー
そして道後温泉本館の佇まいにも感激!
すごーい
中に入ってさらに驚く。
ものすごい光景が… 湯煙のなかに炸裂するお婆ちゃんパワー….(笑)
これがほーんと!すごいのであります!!!
写真に撮れないのが残念だー
ここは「神の湯」という大浴場。
うわー…..
ごめんなさい、ちょっと言葉には出来ない素晴らしさなので、
これを読んで興味持った方はぜひ自分で行ってみて!
30分ほど入浴して、また東京に帰る前にもう一度来ようと思いつつ、
やっぱ愛媛はみかんだろーと。(笑)商店街で、風呂上がりの一杯。
帰りは市電に乗って松山市駅まで。
私は最初、松山から舟が出てると思い込んでいたけど、そうじゃなかった。
(笑)
そこからまた電車を乗り継いで港まで。
舟に乗って気づいたけれど、
これ、どうやって◯◯島だということがわかるんだろう?
いくつもの島に止まって進んでいくけど、
私が行く島は?
看板が出てるわけじゃなし。 うまく降りられるか、ものすごっ緊張しました。
が、
着いてみたら、懐かしい顔が桟橋にお出迎え。 よかったー
久しぶりに見る女神は…いや、彼女は女神というより、なんかもう
シャーマンになっていた…..
やっぱりなーと心の中で思いながら桟橋へ。
一緒に歩いて、桟橋からすぐの彼女の家に。
家族皆さんで温かく迎えていただく。
「ここはどう?」と尋ねられて、
海の景色と陽の光が綺麗だったと言ったら
「あ!夕陽!急げば間に合うかも!みんなでいこっか!」
と急に彼女が言い出したので、慌てて仕度して、
みんなで軽トラックの後ろの荷台に乗っかって、
夕陽ポイントまで飛ばした。
この島に信号は、ない。
着いたら「ちょうど」のタイミング。
奇蹟のような美しさに、みんなで言葉を失ってうっとり眺めた。
「いちご、歓迎されてるよ。ここにいて毎日見てても今日のは特別」
と彼女が言ったほどの、夕陽…..
家に戻って、美味しい海の幸を堪能し、豆まきをして。
夜、彼女のパートナーと三人でいろ~んな話をした。
ふたりの魂は以前より、よりいっそうの輝きと強さを増していた。
楽しすぎて、もう眠るか?と言った時にはすでに午前3時をまわっていた…
おやすみ~と手を振って、
ひとり布団に入って、
そうだメールチェックするか、
と受信ボックス見たら。
シズカチャン サッキ ナクナッタソウデス
そのまま何分くらいじっとしてたかな? 覚えてないけど。
長い時間暗闇の中で動かずにいたと思う。
すぐに思い出したのは、はじめて会った時のこと。
ある会合で。 場所は浅草の蕎麦屋。 隣同士の席だった。
あれっ?
そういえば、次にふたりで会った時も蕎麦屋だった。
なんでだろ?(笑)
こんな時に思い出すなんて。
一緒に箱根にも行った。 富士屋ホテルでお茶したな~
そうかー。 死んだかー。
じゃ、もういないんだな。東京戻っても。
お通夜も告別式も行けないけど、旅の間ずっと冥福を祈ろうと思った。
体がどこにあっても、弔いの心はひとつだ。 変わらない。
彼女は病気で逝ってしまった。
まだ助かる道が残っている場所から、
今年になっていよいよ死への一本道に入ったことがわかって、
私はもうとっくにお別れの覚悟はできていたから、知らせを受けても
あまり驚かなかった。
彼女は自分で選んだ道を最後まで歩き、その生を全うして逝ったのだ。
涙は一度も出なかった。
悲しくはなかったので。
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