原田真二

これは、
子供の頃、私が暮らしていた部屋の写真。
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ものすごい好きだったの、原田真二という人を。
おこづかいはぜーんぶ、
コンサートやレコードやファンクラブの会費に消えていった。
(これすごいことでしょ。
 大人が自分の全財産つぎ込むようなものだよね 笑)
他には何もしないで彼の歌声だけを追いかけた。
来る日も来る日も。
中学や高校の卒業記念のサイン帳を見ると、
ほとんどのページに「真二と結婚してね」とか「真二と幸せに」とか、
クラスメートからの言葉が書いてある。(笑)
相当好きで相当騒いでいたのでしょう、ワタシ。
彼のドキュメント映画を観るために、
数十回映画館へ足を運んだこともある。
(そうです、同じ映画を何十回も観に行ったということです)
ある日、舞台挨拶があると聞いて、一番乗りしようと、
始発電車で出かけることに。
時は3月。午前5時前はまだ暗いのです。
自転車でひとり駅まで向かう途中、
おまわりさんに職務質問されて…..
15歳の私は、家出少女か何かと間違われたのでしょうか。
警官にいろいろ質問されているうちに「時間が間に合わない~」と
悲しくなり、しくしく泣き出してしまった。
「こんなに早くから映画やってないでしょう」と言われ、
必死で事情を説明し、私が原田真二をどんなに応援しているかを説明し、
………、やっとわかってもらえて。
そんな思いで到着した私。本当に一番に並ぶことができた。
でも、なんと!
無情な場内アナウンスが。
「本日の舞台挨拶はアーティストの都合により初回上映時ではなく、
 二回目の上映前に変更となりました。皆様には大変申し訳ありませんが、
 完全入れ替え制にご協力いただきますようお願い申し上げます」
一度出るの?一番に並んだのに?いま、一番前なのに?
表に並んでる人の後ろに並び直せと?
これ、できないでしょ。
私は一回出口に向かうふりしてトイレに隠れたね。
それで二回目のお客さんが入って来たと同時に勢いよくドアを開け…….
私をみつけた掃除のおばさんが「あ」と声を上げるのを突き飛ばして客席へ。
(おばさん、あの時は本当にごめんなさい。今もお元気でしょぉか?)
舞台に現れた原田真二を見て、私は全身を震わせ、興奮状態になり、
わあわあ声を出して泣き出してしまった。
あまりの感激に。
姿を見ただけで。
隣りに居た見知らぬ真二ファンの女の子に、
「大丈夫ですか?しっかり見ましょうね」と背中をさすってもらったことを覚えてる。
(あの時の女性は今でもファンでしょうか?その節はありがとうございました)
あれからたくさんの時が流れて。
私はいつの間にか彼から遠ざかり、あちこち、たくさん人生の旅をして。
去年の11月。
軽井沢の「アリスの丘」で永島くんのイベントを企画した時、
「どんな曲を歌おうか?」と永島くんに相談され、パッと浮かんだのが
「黙示録」という原田真二の曲だった。
どうしてその歌を?と尋ねられてもうまく答えられなかった。
ごめんなさい、だって「原田真二」を忘れていたんですもの。
もう何十年もずっと。
どうして急に「黙示録」が浮かんだんだろう?
「僕が人の曲をカバーするなら、理由がほしい」と言われて。
とても困ってしまった。
答えられないなら歌ってもらうのは無理だなと諦めかけたけど、
「諦めないで理由を探そう」と言ってくれたので、
正直に「直感で」と答えたら「それが理由でしょ」と納得してくれ、
永島くんは「黙示録」を歌った。
その直後、同じ軽井沢で、原田真二がチャペルコンサートをやるという情報を入手。
私は数十年ぶりに一般のファンとして参加した。
夜、少し話をする機会に恵まれ、私は原田さんに、
プロカメラマンとなった今、原田さんを撮ることで子供の頃の恩返しをしたいと伝え、
クリスマスイブ、先月のクラシックホールでのコンサート、そしてこの前のホワイトデー。
三度撮らせていただいた。
一度目と二度目は、正直、不安がいっぱいだった。
今の自分のチカラで彼を撮りきれるかどうか。
追い続ける自信がなかった。
でも、
この前の夜。
初めてファインダーの中に「ここだ!」という瞬間をみつけることができた。
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ここだ。ここでシャッターを切っていこう、という一点を。
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あの時、突破口となる新しい扉が、バン!と、開いたように思う。
私は個人的にとても苦しい事情を抱えていて、
いつも以上に集中しなければ撮れない状態だった。
呼吸が乱れていては、シャッターは切れない。
問題を抱えたままファインダーはのぞけない。
のぞいても何も見ることはできない。
見えなければ撮れない。
撮るためには意識を拡大し、
曇った部分はその瞬間全て捨ててしまわなければならない。
曇った心のままシャッターを切ると、曇った写真しか生まれないから。
全細胞、晴れ渡る必要がある。
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物事は全て繋がっている。
どんな辛いことでもプラスに変換できれば、私を助けるチカラとなる。
もしあの日、
私の心を乱す出来事がなければあんなに集中することもできなかったかも。
大切な一点を発見することもできなかったかも。
だから私は心から感謝する。
宇宙の計画に。
あの嵐は誰が呼び起こした嵐だろうか。
原田さん本人だったりして。
強い力は弱い力を支配してゆく。
もしその強さの中に愛が宿るとしたらそれにかなうものは何もないだろう。
史上最強のチカラとなる。
本番撮影中についての、なっちのコメント。
「すご~い近くで、
 お二人の(原田さんと苺さん)間に繋がる特別な光を、
 今後さらに深まるであろうアーティスト同士の熱視線を
 目撃させていただきました」
どっちが先に、とか、
そういうことではなく、
原田さんとほとんど同時に「スイッチが入った」瞬間があって。
あの体験は素晴らしかった。
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私は、撮れる。 どんな瞬間も追いかけてゆこう。
私はもう彼を見ても取り乱さないし泣かないし落ち着いてみつめることができる。
ただのファンから、写真家として、長い時間をかけて彼のもとへ戻ってきたのだ。
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原田さんのファンにお伝えしたいことは、
私は皆さんの「仲間」だということ。
ファンの中からひとり、
カメラを片手に立ち上がった人がいると認識してほしい。
それが夏野苺です。
皆さんと一緒に、原田真二さんを応援してゆきたいと思います。
どうかよろしくお願いいたします。
写真は撮り始めていますが、今後どんなカタチでファンの皆様へ向けて発表していくかは、
原田さんご本人や、スタッフのみんなと一緒に話し合って決めていきたいと思っています。
正式な発表まで、楽しみに待っていてください。
なるべくたくさんのカタチを取って発表していけたらいいなと希望しています。
各コンサート会場では、撮影のためご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、
私の姿を見かけた場合は、ご協力いただけましたら幸いです。
(3/14、会場で「どうぞここから撮ってください」と声をかけてくださった方、
 本当にありがとうございました。おかげで素晴らしい写真を撮ることができました)
また、いちらーの皆さんに向けては、
ぜひ一度、原田真二さんのコンサートに足を運んでいただきたいと思います。
なぜなら、
あなたが今好きだといって応援している夏野苺の原点が、原田真二だからです。
あの声の周波数を、あなたの細胞に響かせてください。
それであなた自身がどんな変化を体験するのか。
確かめてみてください。
一番近いコンサートは以下の通り。
私はこの日も撮影する予定です。
会場で見かけたら声をかけてくださいね。
皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!
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★Spring Live Tour 2010“Goodbye Tears”第1段 STB139 ライブ!!
◆会場 六本木STB139 スィートベイジル(東京都港区六本木6-7-11)
◆日時 4月8日(木)開場18:00 開演19:30
◆出演 原田真二 / Wornell Jones(bass)/川野直輝(Dr)
◆料金 7,500円
◆チケット販売 
1.SHINE通販 (お申込み方法はこちら→http://www.shinji-harada.com/news/index.htm)
2.ローソンチケット(Lコード78985)
3.STB予約(tel 03-5474-0139受付時間 月曜日~土曜日 11:00AM~8:00PM)2/13より受付
  ※1,2,3の整理番号順入場。全席自由席。

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