ニューカレドニア

さ、
すっかり祭り気分は抜けました。
よーく考えたら3月あたまから師匠がいないのでした。
気を引き締めてひとりでロケの準備をしなければ!
師匠もまた南半球へ。
なんとニューカレドニアのすぐ隣りって感じの、
ニュージーランドへ2週間の滞在予定でお仕事です。
夫婦揃って南へ!
師匠はオーストラリアやニュージーランドへは何度も行っていますが、
ニューカレドニアを訪れたことは一度もないそうです。
同行する編集者から「天国にいちばん近い島」のことを教わりました。
私は島のキャッチコピーかなんかだと思っていましたが、
そうではなく、1960年代に出版された本のタイトルです。
女性がひとりで海外に渡るのは難しいとされていた時代、
奇跡的な偶然を重ねて単身ニューカレドニアへ渡った女性の旅行記として、
当時大ベストセラーになったそうです。
読んでみました。
これは…
私が初めてニューヨークへひとり旅した時とそっくりではないか….
お金もない、人脈もない、初めての一人旅、ということになると、
まあだいたい誰でもこんなことになるんだろう。
にしても、この人の会社生活での無能ぶりは、昔の私のバカOL時代にそっくり。
妙な親近感を覚えてしまいました。
きっと、
四十年以上も前のニューカレドニアと現在のニューカレドニアは、
全然違っているだろうけれど、
それもまた楽しみ。
どんなところだろう?
ニューカレドニアはフランス領です。
飛行機も、エールフランスの直行便で行きます。
赤道を越えるとなると、ものすごーく遠いイメージですが、
飛行時間は8時間くらいだそうです。
「赤道を越えるのは人生で初めてです」と編集者に話したら、
「あら、では赤道を越える時、シャンパンで乾杯しましょう。
 機内アナウンスが流れるから」
と言われてびっくり。
ほぉ….
やっぱり記念すべきことなんだー
そうだよ、
これはなんか新しいことの始まりだよ。
礼拝堂で祈って、
「天国にいちばん近い島」と呼ばれる場所へ飛ばされるなんて!
さっそくガイドブックを買いました。
これから出発まで楽しみながら読むつもり。
今回は、
ハウジングという機材を使って、初の水中撮影にも挑む予定です。
滞在中、仕事の他に、
作品撮りに当てる時間もいただいているので、たくさん撮影してきます。
海….
浄化の場所。
その中でシャッターをきるなんて。
考えただけで涙が出ます。
身体ごと心ごと海に潜って、自分まるごと浄めてきます。
退院してから、
自分が入院していた病院の情報を調べたら、
とても有名な病院だったんだな~ということがわかり、驚きました。
まあ、名前くらいはなんとなく聞いたことあるようなって感じでしたが、
「医療界の『御三家』と呼ばれている」という記載をみつけた時には笑いました。
でも、ある個人ブログの記事に
「悪魔の仕業に天使が準備していたもの」という言葉をみつけた時に笑いは消えました。
なんだろう?と思ったら、
1995年に起きた地下鉄サリン事件のことでした。
事件当日「すべての患者を受け入れる」と院長が指示…
次々と搬送される救急患者…
軽度の患者は皆、礼拝堂へ…
非番のスタッフも駆けつけ、素晴らしいチームワークで聖なる場所を機能させた…
かつて院長は、
「病院のベッド数を確保できないと経営が苦しくなる」と
医師会に反発されたにも関わらず、
「有事の際の野戦病院として機能するように」との強い願いを持ち、
礼拝堂の建設に踏み切ったそうです。
(礼拝堂の壁や通路には酸素吸入できる機能が設置されている)
そのおかげで、
あの事件の時には大勢の急患を救うことができたのです。
この病院は天使に守られていると、私は事件のことを振り返り、改めて思いました。
天使に導かれている病院だと….。
ちらっと浮かぶ、
ルカおじさんの顔。
          ありがとう、私は元気になりました
           「天国にいちばん近い島」へ
           
            
              行ってきますね

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