ストップライン

私は、
相手がスッと壁を出した時点ですぐわかる。
そうなったら、
もう絶対それ以上は踏み込まない。
これは自分で決めたルール。
どんなに心配でも。
触りたくても。
手を出さない。
相手が壁を消すまで、
じっと待つ。
そのまま壁の向こうに消えてしまうなら、
関係はそこで終わる。
悲しくても、
苦しくても、
それを受け入れる。
私を必要としない人を追っても無駄だから。
それがわかるから。
追いかけたりはしない。
ずっと以前に、ある人から
「落ち込んだ時に苺には連絡できない」
と言われたことがある。
なんで?と尋ねたら、
「かっこわるいところは見せられない」
という答えが返ってきた。
なんで?と、また尋ねたら、
「嫌われたくないから。おまえに嫌われたら俺は生きていけない」
この時、私はどこか釈然としない気持ちになって、
なんとなくそれをきっかけにその人とは疎遠になってしまった。
物事の表面だけを捉えると、一見、この人は私を好きなようにみえる。
きっと本人もそういうつもりで言ったかもしれない。
でも、違う。
全然、違う。
この人は私を好きなわけじゃない。
ただ自分が好かれたいだけだ。
だいたい、かっこわるいとこ見たからといって、
すぐ人を嫌いになるような人間だと私のこと思うなんて。
私を知らな過ぎだし、私を信用してない。
この人はただ、
自分で壁を出しただけだ、私に向かって。
こんなことじゃちっともわかりあえない。
いいとこばかりを見せ合ったって……
だけど、
かっこわるいとこがどうってことでもないし、
嫌われたくないってことでもないし、
ただ、それが、
自分のコアを守っただけの話ならば、
理解できる。
たぶん、
きっと、そういう人なら、
極限状態まで自分ひとりで頑張って、頑張り抜いた結果、
どうしても辛い時、苦しい時、もうダメだとなる時こそ、
私に連絡してくれるだろうと思うし、
私自身も同じようにそうすると思うから。
もしも「助けて」と言われたら、
何を差し置いてでも駆けつける。
その時すぐに。
自分がどこにいても飛んでゆく。
それまではじっと静かに、
待ち続けることができる。
ストップラインの上に立ち、
信頼しながら。
好きなままで。

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