コンセントレーション（集中）

素潜り、という言葉がある。
物質的世界の中で、肉体的に息を止めて、潜るということ。
私は、
超感覚世界の中で、精神的に息を止めて、潜っていました。
もう何日も。
あんまり時間が経っていてびっくり。
長い間、エッセイも書かずに、人形を創っていました…
時折顔を上げて
ふと息継ぎをするたび、
自分はなんのために生まれてきたのか、
なんで粘土の粉だらけになりながら殺気立ってこんなこと続けてるのか、
ほとんど無意味に思えるほどに、
ひたすら集中していました。
人形展があと６日後に迫っています。
発表予定の人形は、新作を３体。
和歌山の天使と合わせて、合計５体、展示します。
あとは、髪をカットして、
衣装を作るのみ。
ああ…
最後まで残ってしまった…　縫い物。苦手な…
そんななか、撮影の仕事。
林剛史くんという俳優さん。
なんとなく、
初めて小栗旬くんを撮った時のことを思い出した。
あの時小栗くんもこういう瞳をしていたな、と思って。
林くんは、
来月公開になる「椿三十郎」（森田芳光監督　織田裕二主演）に
出演しているとのこと。
マスコミ試写の招待券をいただいたので、ぜひ観に行こうと思う。
福山雅治さん主演のドラマ、「ガリレオ」にも出てるというから、
ちょっと見てみたら、
いた。
白衣を着て。　芝居してた。
また撮りたいな。
あの光りを持っている魂が、私は好きだ。
シャッターをきった瞬間に走る「つかまえた！」という感覚がたまらない。
私は、
あの光りより早く移動できる心を保ちたい。
いつまでも。
いつまでも。
つかまえ続けたいから。
そしてまた、こんなことが。
「苺さんをサポートしたいんです！」と勢いよく言うので、
じゃあお願いします、と思ったら。
その人は信じられないくらい弱いのでした。
いえ、
弱いふりです。
きっと楽だからでしょう。
私はそういう人が大嫌い。
なので、
ぶっとばしました。
その人は何かというと、過去の辛い体験を引っ張り出してきて、
涙ながらに語ってみせる…
それがいったいなんの役に立つというのか、私にはさっぱりわからない。
だって、それはもう遥か、ずっと昔の出来事。
生きているのは、呼吸しているのは、
今、この地点だというのに。
なぜ今を見ずに過ぎたことばかり見ているのか。
私とは見ている場所がまったく違う。
それでサポートできるわけないだろ、
と思う。
おまえ、人のサポートはいいから、自分の人生サポートしろよ。な？
本当に、本当に、忙しいのに、
時間を作って丁寧に話をした。
彼は、「すみません」と言いながら足を組んでいたので
「謝る時に足を組んでるんじゃない。ふざけるな」と伝えた。まっすぐに。
人は、言葉じゃない。言葉なんかじゃない。
行動がすべてだ。
一カ所に止まって、身体はじっとしたまま、
口だけ動かしてああだこうだ言ってるのは、簡単だ。
そうしていつまでも動かない人を、私は信用しない。
そういう人に限って、こうだ。
謝る時に足を組んでるなんて！
生きる、ということに真剣になっていない。
だから人生の中で感謝することより不平不満にばかり目がいくんだ。
このばかものめがっ
いつか終わってしまうというのに。　この命は有限だというのに！
せっかく生まれてきたのに、おまえはなにをしとんじゃ！？
と言いたいよ。（言ったけど）
その人は泣いた。
しかし、なんで泣いたのか、わからなかった。
はっきりいってちっとも泣いてる場合じゃないので。
さて、あいつは。　これからどうするだろう？
楽しみだ。
髪が金色をしていて、それがまったく似合ってないので、
変えて、とお願いした。
彼は、一生懸命「自分以外」のなにかになろうとしている。
髪を染めるのもその表れだ。
内側から沸き上がる思いゆえ、髪を染めるならいいだろう。
でも、
内側を変える手段として外側の力を利用しようとしているのがわかるので、
やめろ、と伝えたの。
その人は一時が万事、すべてそう。
自分以外の力に頼り過ぎ。
一度なにもかもフラットに戻し、素の自分をみつめるべきだと思う。
「ほんとうのあなたの髪はなにいろ？」と尋ねたら
「まっくろです」と答えたので。
黒でいったらいいと思う。
堂々と。
人生は甘くない。
ふざけて生きてる奴には容赦ないんだよ、と思います。
今日はこれから一日、人形展のDM書き。
（欲しい方いらっしゃったら、メールください。送ります！）
たくさんの人が会場に遊びに来てくれたら嬉しいです。


ラーメンが食べたくなって、ゆうべふらふらひとりで人形町を歩いた。
まーぼーと一緒に呑みに行ったお店が、あそこにも、ここにもあって。
くすくす笑った。
いろいろ思い出して。
死んだあと、
泣いて思い出したりしないで笑って思い出せるって、
私もまーぼーも幸せ、と思った。
いい関係だ。
だけど、まーぼーを思う時、
ちくっ　って、するんだな。　心のいっちばん奥が。
それは私が、ただの人間だっていう証拠だな。
これでいい。
このままいこう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
安藤早苗人形教室展
2007.11.20（火）～25（日）
東京渋谷　ギャラリー　ル.デコ
東京都渋谷区3-16-3　TOWAビル　6F
03-5485-5188
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
アリゾナポストカード 発売中
１セット５枚（1,000円）　３ヴァージョン
「セドナ　ザイオン　アンティロープ　ヴァージョン」


「グランドキャニオン　モニュメントバレー　ホピ　ヴァージョン」


「苺セレクション　ヴァージョン」


住所　氏名　希望セット数　
以上をご記入のうえ、info@ichigo-natsuno.com
メールにて、ご応募ください。
締め切りは11/30
（すでにお申し込みいただいている方、
　ポストカードの発送が遅れています。本当にごめんなさい。
　明日あたり一斉に発送できると思います！
　皆さん、待っていてね）