はるのよかん

不安定だなと思う。いろいろと。
昔だったらもっと騒いでたかも。
でも今は、ただ、じっと、みる。
不安定になるからこそ、
安定がやってくる。
構築と解体。
絶対の法則。
宇宙の法則。
私は信じる。
箱根旅行計画。
13時に出発しようと約束したあと、
私はがくちゃんと早めのランチ。
「折り入って話が」と電話がきて、
そりゃ結婚とかだろ、と思ってたらやっぱり。
よかった。
なんだかしみじみとする。
がくちゃんは私のこのエッセイの第二回目から登場。
(その後も何度か)
あの時は、
しょんぼり運命な、がくちゃんだった。
人生にばら色がやってきた。
みんなそうして進んでいく。
結婚式に呼んでくれたので師匠と出席させていただくことに。
旅行に行く前におめでたい報告を受けて嬉しい。縁起がいい。
13時前になったのであわてて自宅に戻る。
師匠に電話したらまだ苺ママと遠くにいた。
しかもまだ昼ご飯を食べてるとな… ふざけんなよ。(笑)
で、結局1時間半遅れで箱根へ出発。
到着が夕方になっちゃったので美術館へ行くという計画は変更して
箱根湯本の土産物屋でもまわるか、ということになり、
車を降りて散歩。
変わった饅頭屋を発見。
「新月をヒントにつくったまんじゅう」らしい… ふむ。なるほど。
へんてこりんなコンセプトだな。
あやしい。
作っているのは魔女かもー ぷぷぷ(笑)
箱根に着いていきなりこんなものに出くわすから笑った。
しかも集合時間がずれなかったら会えなかった。
流れに任せて計画を変更していくとその先に必要なものが待っている。
予定がずれても受け入れるのって大切。
昔はもっとキーっとしてた。
小さい世界に住んでいたんだな。
それで結局拾えなかったものもきっと多かっただろう。
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観光センターで明日行く美術館への道を尋ねたら、係員が
「彫刻の森美術館は、残念ですねぇ…明日は雨なんです」
と気の毒そうに言った。
展示物の2/3は野外にあるとのこと。
一瞬だけがっかりする。
でも次の瞬間「逆境の使い道を考えよ」という言葉が浮かぶ。
これは警告。警告を正しく利用するレッスンだなと直感する。
夜、宿に到着。
ネットででたらめに探してパッと予約したから、
いったいどんなかと思ったら、すごく感じのいいところだった。
宿のあちこちに生けてある花がよかった。とっても。
温泉はかけ流しの湯で一日8組しか泊まれない小さな宿だから、
貸し切りみたいで静かで気持ちいい。
料理も美味しかった。
私達の部屋は離れになっているところで、さらに快適。
露天風呂に合計4回も入った私。持って行った水晶と。
温泉好きなんだよね~
夜、露天に入っていたら、
女の子ふたり組が入ってきた。
すごくうるさい。声が、大きい。なんでもっと小さな声で喋れないのか。
ひじょーにめいわく!と思ってイライラしてきた。
出てってほしい、と思い、マチルダにお願いしたら、
あるヴィジョンが見えた。
楽しく和気あいあいと温泉旅行を楽しんでいる女友達同士。
今夜は露天でいろいろ積もる話を。
そんな時、知らない女がひとり。
無言で背中を向けて、いつまでも出ていかない。
手には…水晶玉。
…………….。
これって、こわすぎだろー(爆)
いやあ、邪魔なのは私の方か?(笑)
わるいわるい、
静かにしてるので、どうか、仲間に入れてね、すみません、
と思いながらお湯につかる。
自分のなかに意識が戻ってきた。
ありがとう。いつでもマチルダ!
いろいろ見せてくれて。
と思ったとたん、
「あがろっか」と行ってしまったふたり組。
私はさらに深く、世界に感謝し、
それから1時間もひとりで露天タイムを楽しんだのでした。
見れば温泉の注ぎ口にはカエル。
私の守り神。
旅に出るとたいてい会う。
お湯をかけてあげる。
そして、
ラファエルに祈りを捧げる。
   どうか明日の雨を遅らせてください…
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翌朝、6時すぎにもう一度お風呂へ。
わーい。貸し切り!
しかも、
晴れているじゃあないかーーーっ!
朝風呂って、やめられない。
光りの中のバスタイムって、最高。
すべてのスピリットに感謝して一日を始める。
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宿を出て、まず彫刻の森美術館へ。
入ってパッと目に飛び込んできたのは、
人とペガサスが一緒に飛んでる作品。
ペガサス….
ある人を思い出す。ぷぷぷ(笑)
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いろいろ観てまわったけど、
一番好きなのは「嘆きの天使」という作品。
遠くから観て心奪われて、
近寄ったら、
恋をした。
涙を流している。
(目の端から絶えず水が流れている作品)
観れてよかった。
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「天をのぞく穴」という作品は、
暗い螺旋階段を下っていくと、ぽつんと小さい椅子があり、
そこに座って、天井の穴を見上げて光りを観るというもの。
これはアンティローブだなと思った。
作者は知っているはず。
真の芸術って、どんどん分解していくと、
土か、水か、風か、光になるはず。
それ以外なら、表現としては、
まだ到達してない、途中段階のものでしかないと思う。
自然からインスパイア受けたものだけが本物だといえると、
私は感じる。
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途中、木陰に発見、好きな作品!
これ、こういうの、また写真で撮りたいなあ。
女性の裸は本当に奇麗。
ラインが好きだ。
次の個展は、できればヌード特集でいきたい。
ただいまモデル募集中。
プロじゃなくてもいい。
いちらーで私に裸を撮られてもいいという人がいたら
メールください。ぜひっ!
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屋外を二時間ほど観てまわって、
最後に安藤先生の人形が展示してある部屋へ行った。(室内展示)
「バンパイア」というタイトルの作品。
迫力満点だった。
私は今この人からいろいろ教わっているんだなと思ったら、
とても感慨深いものを感じた。
安藤先生に教われることを誇りに思う。
その後、富士屋ホテルでランチ。
予約をしていかなかったのでメインダイニングは席が取れなかった。
カジュアルなレストランで、ミートソースパスタを食べた。
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師匠はビーフカレー。
苺ママはチキンカレー。
食後、カフェテラスでアップルパイとケーキでお茶をした。
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代々木公園は人がいっぱい。
みんな楽しそう。
地面へ座っても目の前に桜の枝がくるくらいの樹をみつけて、座る。
昨日、撮影のあと寄った本屋で偶然みつけたルソーの本を少し読む。
どきどきしてきた。
大切なことが書いてある。
シュタイナーの次はルソーか。
うーむ…
偉大な書物ほど、当たり前のことしか書いてない。
自分にもまわりにも一切嘘をつかず生きていたら、
「ほんとう」のことしか見えなくなる。
私は、
自分の「ほんとう」が、世界の「ほんとう」に繋がっているか、
確かめるために、本を読む。
新しい刺激的な何かを求めるのではなく。
2008年の春、
満開の桜の樹の下で、はじめてルソーを読んだということを、
私は一生忘れないだろう。

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