はじめてのロンドン
さて、仕事が無事に終わり、急にレジャーモードな私。(笑)
切り替えが早い。
ストラットフォードからロンドンへ戻る列車では、
旬くんの「素敵な瞬間」たちが、
まだまだ心の中でぐるぐるしていたけれど、
ロンドンに着いたらもう忘れた。(笑)
あらためて街をじっと眺める。
最初の晩にヒースローに降り立って、そこからパディントン駅に向かった時は、
あたまの中が撮影のことでいっぱいだったので、
一瞬ハリーポッターの「3/4番線ホーム」とか思い出したけど(笑)
あまり余裕なく、何も楽しめなかった。
ロンドン。 レンガなイメージ。 古くて厳つい感じがする。
残ったスタッフは、4名だと思い込んでいたら、6名だった。
(そのうち、よく仕事をして知っている人は2名だけ)
ひとり、イギリスに詳しい人がいて、その人がいろんなことを教えてくれた。
ロンドンで一番美味しい飲茶のお店があるからみんなで行こうということに
せっかくなったのに、それを断って私はひとり勝手な行動をとってしまった。
どうしても、テイトギャラリーと大英博物館に行きたかったから。
それと、
ある人から「ミステリー」というスピリチュアルショップを教えていただいていて、
どうしてもどうしても、そこを探したかったので。
ひとりだけ妙な目的を持っていたせいで、みんなと行動を共にできず、
私のことは、風変わりなわがまま人間に映ってしまっただろうと思う。
それでも一応、
「みんな一緒に行動しなければならない理由」というものを
一寸考えてはみた。でも、なにも、ひとつも、そんな理由は思い当たらなかったし、
最初からそんな約束は誰ともしていなかったはずなので、
やっぱりひとりで歩くことにしたのだ。
もしもここで、みんなから見た私という人間が
「良識ある素敵な善い人」ではなく、
「常識のない自分勝手な悪い人」になってしまったとしてもかまわない、と思って。
時間は、たった2日間しかないのだから。
思い返せば、やっぱり飲茶は諦めてよかった。
時間が、それでちょうどぴったりだったので。
1日目に、大英博物館へ行った。
場所がわからないので、天使に尋ねながら歩いた。
私は少し前に、左の耳からガイダンスを受けるようになったので、
知らない場所を歩くのも怖くなくなった。
道を、教えてもらえるので。
少し不安になると、面白いように
天使の看板や彫刻や、Angelという文字が目に飛び込んでくる。
それで「ああ、これで、だいじょうぶなんだな」と思えるのだ。
大英博物館は、まあ、面白かったけど、
まわっている途中で気がついたことが。
私は、博物館より、
どちらかというと美術館の方が好きなんだと。
それで早々に引き上げて、ミステリーへ向かった。
すぐにみつかって嬉しい! 中はとても面白いものがたくさん売っていて、
私はタロットカードをひとつ買った。 日本ではずっと品切れだったもの。
そのあと、すぐ近くのスピリチュアルショップへ。
ここでは、これまた見たことのない天使のカードを買った。美しい!!!
他にもたくさんスピリチュアルショップをみつけた。
そこで感じたこと、ひとつ。
日本のスピリチュアルショップはよく頑張っているな、ということ。
イギリスだから特にもの凄いかというと、そうでもなかったと思う。
品揃えや、店の雰囲気など。
ただ、「見たことない」ものはたくさん置いてあった。
それが欲しくなるようなものか、というと、別だけど。
スーパーのデリコーナーで、お惣菜と赤ワインを買って、
ひとり先にホテルに戻り、部屋呑みしながらガイドブックをぱらぱらめくって
翌日の予定を立ててる時間が、ものすご~く楽しかった。
もうすぐ「あの絵」に会えるのかと思ったらわくわくが止まらなくなったけど、
酔いがまわって、いつのまにか眠ってしまった。
大きな笑い声で目が覚めて、
「ああ、みんな帰ってきたのか」と思って、挨拶をしようとしたけれど
泥のように瞼が重くて声も出ないまま、また眠りの底へ引きづられ…
でもまた大きな話し声で一瞬目が覚めて。でもまたぐぅ…っと眠って…
と、その繰り返し。
もうひと部屋あるのに、「寝ている人がいるからあっちへ行こう」とか
誰も言い出さないのが不思議だった。
私だったら、小さい声で話すか、部屋を変えるだろうと思うから。
でも、みんなからしたら、
ひとり勝手な行動をとって、さっさと眠ってしまってる私の方が
わがまま野郎に映っているのだろうから、お互い様、ということなんだろうか。
だから翌日、
「ゆうべはうるさかったでしょう。眠っているところ、ごめんなさいね」と
直接謝ってきた人が数人いたことは、とても興味深いことだった。
私は「いいえ」と笑顔で答え、
こういうところできちんと謝れるような人のことは、心密かに尊敬し、
自分も見習おうと思った。
旅は、その人の本質が表れる。
私はもう、慣れない人との旅はこりごりだと思うけれど、
こんなふうに勉強になる一瞬もあることは忘れないでおこう。
状況によって、また誰かと旅しなければならなくなった時は、
即座に学びモードに変えれば、多くのことが得られるだろう。
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