「天使のダンス」番外編

結局スーとアーキューブ待ち合わせ。（笑）
スーの子供とゆうこちゃんも一緒。
師匠とまきちゃん、私のみんなで
アートキューブ前の神社にお礼参りをしに行くことに。
今年の１月に「どうか個展が無事成功しますように」と祈った場所だ。
お礼をしなくちゃ、神様に。
心をこめて「ありがとうございました」と伝える。
となりにある神社へも行き、
あの不思議な樹の根っこ….　また触って、挨拶した。


神社の敷地内にある高台へ登って、アートキューブと和歌浦の海を眺めた。
１月にここに来た時には、ちょうどアートキューブの真上に太陽があった。
私はそれを「サイン」として、
とにかく成功すると直感した。
その通りの道を歩めて、嬉しく思う。
その後、ちんたろーと、ちんの娘と合流して、加太という場所を目指した。
目的は淡島神社。
行ってびっくり。
人形、人形、人形、人形…………..　なんじゃこりゃ？
すごい神社だなあ！
所狭しと境内のあちらこちらにびっしり人形が置いてある…..
ちょっと私は興奮状態。
うーん、もう次なるサインがやってきた。
秋の人形展に向けて新作を制作しなきゃ。
天然温泉に入って、やっとはじめて、旅気分を味わう。
和歌山まで来てるのに、ずっと仕事モードだったので。
ぴーかんの和歌山。光のなかで露天風呂。　極楽じゃ。
ここは、ひいなの湯。　お湯がトロトロしていて気持ちいい。
個展開催中、ずっと祭壇に飾っていた水晶玉を、湯に浸ける。
なんの事故も事件もなく、
ひとつの滞りもなくするすると流れるようにすべてがうまくいった。
水晶や無くしたペンダントや、天使や大いなるものの働きのおかげ。
どうもありがとうございます。
温泉のあとは、和歌山の海の幸！
「かもめ」という食堂に行った。
ひなびた店で味があって、おじちゃんとおばちゃんの夫婦ふたりでやってる店。


煮付け定食と、たこの刺身を食べた。美味しかった。


それから、景色のいい高台に行った。四国が見えるよとスーに教えてもらって、
驚いた。もうそんな近くに？
春霞みで淡い色の景色が、ほんのり優しくて綺麗だった。


そこへ！やった！（笑）
サクラ登場！
仕事着のままで！（笑）　「かけつけた」感たっぷりのサクラっち。
まさか「じゃ、帰るから」とは言えずに、
このまま全員でお茶でも行こうということに。
次回は東京で遊ぼうよ！と盛り上がり、
秋にある、私が参加する人形展にみんなで観に来るという約束をした。
ホントに来るかな？
来たら嬉しいな。
その前に頑張って創らなきゃな！
さて。
いよいよ、本当にお別れ。
また泣く、みんな。びーびーと。大人なのに。（笑）
綺麗な心で。　
和歌山エンジェルズたちよ。さようなら。
和歌山インターに乗って、私が「よーし！みんな！東京へ帰るぞぉーい！」と言ったら
「いえーい！」と師匠とまきちゃんが答えた。
また始まる。新しいことが。
次へ行かなくちゃ。　とにかくどんどん、進まなくちゃ。＾＾
これで個展「天使のダンス」はおしまいです。(最後に和歌山エンジェルズのダンスを！）


ハッピーエンドになってよかったです。


ずっとエッセイを読んでくださったみなさんは、いったい「なにをみた」でしょうか。
下手な物語よりずっと面白かったのではないでしょうか？（笑）


個展「天使のダンス」
ラッキーな結果に終わることができて本当によかったと思います。
私にとって「個展をする」ということは、けして遊びではありません。
生半可な気持ちではできないし、
逆に滑り出してしまった以上、途中で簡単にやめることはできません。


人生には、止める自由も、引き返す自由もあります。
けれど、
誰に言われたわけではない、自分自身が「やる」と決めたことには
たとえどんなことがあってもやり遂げる責任が生まれてくると思います。
まずは自分に対して。　それからまわりに対して。
もしどうしてもできないというのなら、
心を込めておしまいにするべきだと思います。
前主催者である彼女とは
今後の形についてもっときちんと話し合いをしたかったのですが、
私がまだ「やめてください」とお願いしているうちから
勝手にあちこちで中止の告知を発表してしまう、
電話には出ない、メールの返信もよこさない、
それでいて最後に
「今までたくさんの学びをありがとうございました」と
表面だけのお礼メールがきたりして。
このやり方には、本当に参りました。
これを「逃げ」でなく、なんというのか？
彼女の態度、責任の無さには、ただただ驚くばかり、残念に思うばかりです。
引き際にこそ
その人の人間性は表れるな、と実感しました。
まあそのおかげで、
“前主催者の都合で私の世界をめちゃくちゃにされてたまるものか。
「天使のダンス」を中止になんてするものか。　個展は絶対にやろう！”
そう決意することができたんですが。
個展は大成功でした。
そういう意味では、彼女の選択は間違っていなかったと思います。
ギャラリーDで実際に展示してみて感じたことは
「絶対にAではなかった」ということ。
それは訪れた誰もが、
スタッフが、ゲスト参加した仲間たちが、皆口を揃えて言ったことでもありました。
Aでやるのは、私の個展ではない。
私のスピリットは納得していなかったのだと思います。
それで物事が私の行くべき方向へどんどんどんどん変化していったのだと思います。
彼女が降りたおかげでDでの個展が実現しました。
私も多くを学びました。
目に見える世界のことよりも、
目には見えない世界のことを。
なぜタイトルが「天使のダンス」だったのか、ということも。
個展初日に、雑誌を見て来たという若い女性が来場してくださいました。
とても丁寧に観てくださった後、一度帰られて、再び戻って来た時に言った言葉が、
「もう一度目によく焼きつけようと思って」
こんな嬉しいことって、あるでしょうか。
素晴らしい言葉をいただきました。


私に「会えてよかったです」と言ってくださった方も大勢いらっしゃいました。
私は会えなかったのですが、スタッフからの報告によると、
「写真のことはわからないけれど、これがすごい！ということだけはわかる」と
叫んで帰っていったおじいさんがいたらしい…..
なんて素敵なことでしょう！
理屈じゃなく、心で何かを感じてくれたのだと思います。


初日の一番目のお客さんとして来てくださったあのカメラマンの男性は
最終日、撤収作業の直前にもう一度いらしてくださいました。
「これからも頑張ってよ！応援してるよ！また和歌山でやってよ！」と
握手してくれました。
嬉しかったです。
個展、本当にやってよかったです。
自分の世界を守れてよかったです。
多くの力に感謝です。
そしていつも立ち返る思いがあります。
和歌山での個展は、最初に呼んでくれた人がいるということ。
その人はまぎれもない、前主催者だったということ。
今回の、一番の始まりの場所は、そこだったということ。
それは揺るぎないこと。
永遠に変わらぬことです。
私はその一点へ注ぐ愛を惜しみません。
一連のことを見せてくれる機会を与えてくれた彼女へ、深い感謝を捧げて
個展「天使のダンス」を終了いたします。


応援してくださったすべての皆さん、どうもありがとう。
これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします。
私の今後の活動予定ですが、
来週８日のアトリエから、新作人形の制作に入ります。
月の女神を創る予定です。（あ。そういえば今夜は満月ですね）
11/20～25まで、東京渋谷のギャラリーで安藤早苗人形教室展があり、
それに出展する予定です。
まだ未定ですが、制作が間に合えば、９月、１０月の展覧会にも参加するかも。
詳細は、またこのエッセイでお知らせいたします。
それからいよいよ、出版の準備にもとりかかりたいと思います。
本をなるべく早く皆さんのお手元にお届けすることができたら嬉しいのですが、
…どうでしょう？
クリスマスプレゼントあたりを目指しますか！（笑）
出版プロデューサーと相談して、
実現できるようなら、出版記念イベントとして、
サイン会やトークショー、個展などをしながら、
全国主要都市をまわれたらいいなと考え中。
新人演歌歌手のように（笑）全国の書店さんをまわって、
初版分くらいは自分で手売りしたいと希望しています…
さあ。
今夜は満月。東京地方、晴れで月が綺麗です。
これからまた移動、車で、福井まで行きます。
….山小屋……　見てこようか。（笑）
ちょっとのんびりして、人形創り始めます！！！！
☆「天使のダンス」ポストカード。
　誰も買わね～よと思っていたら！
　２日目で完売！予約者が出てしまいました。
　皆さん、本当にありがとうございます。
　問い合わせがたくさんきていますので、
　新たにこのエッセイで希望者を募集いたします。
　個展に行ったのに買えなかった、
　行けなくて残念だったけどポストカードは欲しい！
　買ったけど、もっと欲しい、
　という方に。
　ポストカードを販売いたします。５枚１セット　1,000円
　希望者はinfo@ichigo-natsuno.comまでメールください。
　詳細をこちらから御連絡いたします。
　なお、このセットでの販売は今後いたしませんので。
　今回限りの「天使のダンス」記念ヴァージョンです。