誘い(いざない)

私は
まだまだダメだな、と思う。
あの一点だけは。
ミクシィでマイミクしている方の日記を読んで驚く。
ペットの「ぽてぽて」が、突然亡くなったそうです。
日々、日記に掲載される写真で
愛らしい姿を拝見していたので、
一瞬深く感情移入してしまったほど。
でもよく考えたら
全然自分とは関係ないことだった。あたしが泣く話じゃない。
(一見冷たいように感じるかもだけど、ここは大切なところ)
それで落ち着いた。
冷静に何ができるかな?と考えたけど、
ロータスの写真をプレゼントすることくらいしか思いつかなかった。
そうだ!あれは絶対今朝咲くはず!と思い当たる花が浮かんだので、
蓮池に急いだ。
5:00まわったらどんどん蕾がまあるく膨らんで…
ああ、これはもう咲くからね!と息つめて待ってたら
…咲きました。 やっぱり「ぽん!」と。
池の淵で黙祷を捧げ、深く祈る。
ロータスの精に、
ぽてぽてを天国へ誘うよう、
お願いもして。
日記には、
息を引き取る前、ぽてぽてに
「もう逝きなさい」と声をかけたということが書いてあった。
それを受けてパッと逝けたぽてぽても飼い主を信じていたからこそ。
お互いが「だいじょうぶ」と思い潔く別れることができたのだろう。
このふたつの魂は、素晴らしい関係だったと思う。
“あの時”
私にはそれができなかった。
もう虫の息なのに。
「いかないで」
としか言えなかった。
さぞかし苦しめてしまったと思う。
ヒドいことをした。
あれから
いろんなことがあって。
魔法の世界を知って。
マチルダやヴェロニカも知って。
天使の働きを信じるようになって。
宇宙の広さを思うようになって。
どんな死も
無駄に悲しむことはなくなって。
泣きながらも明るい心で送ることができるようになったけれど。
そう、私はどんどん、….変わったけれど。
どうしてもあの一点だけは苦しいままだ。
振り返った時、ぽつんとそこにあるまま。
見ればいつでも
涙がこぼれる。
私は私を
許せないでいる。
でも
このままいこうと思う。
何かを無理に変えようとせずに。
どうしても無理なものは、タイミングじゃないのだ。
焦っても仕方ない。
自分の真ん中に痛みを抱えながら生きていると、
それがやがて真珠に変わる日がくるかもしれない。
昔、人から聴いたことがある。
真珠貝は自分の中の異物(痛み)に苦しみながら、
なんとかしようと、たくさん分泌物を出すらしい。
それが、真珠を作り出すのだ。
歪な異物は、いつしか、まあるくなって、
奇麗な白い粒になる。
私たちは誰でも、
真珠貝のようなものかも。
自分の真ん中にある痛みを、輝く玉に変える。
苦しい苦しいと
言いながら。
「もう逝きなさい」という言葉は、
素晴らしい誘いの言葉。
天国への道へと続く、扉を開ける。
別れるのが辛い時ほどこの言葉を自然に口にできたなら、
あなたはもう、天使。
この場を借りて、
ぽてぽて と さとさん。 
このふたつの魂に心から敬意を表するとともに、
今朝開いたばかりのロータスの写真を捧げます。
         2007.8.13 暑い夏の早朝 新月の日に  
                            夏野 苺
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