「夏至 光の日のこと」
きっと誰でも一生のうち、
「今日は特別に特別な日」というのがあるだろう。
私にとってそれが昨日だった。
ここは人生で一度も来たことのない、新しい心の場所。
やっとついた、
と言ってもいいかもしれない。
私がずっと「あの場所へ」と言ってたのは、
もしかしてここかもしれない、
というような。
今年のラッキーナンバーは1と2だから。
21日って縁起いいよな、とか思いながら、
夕方散歩してたら、
木々の向こうにビカーッとオレンジ色の丸。
丸の正体は、西の空に沈む夕陽だった。
美しいなあ。
太陽さん、いつも私たちを照らしてくれてありがとう。
今日は、長い時間、本当にありがとう。
夏至の日の最後に挨拶できてよかった。
夜、眠って、
ふと目が覚めて、
窓の外を見たら、
今度は西の空に沈みゆくお月さま。
まだ赤い。
2016年、6月。特別な満月タイムをありがとう。
さよならストロベリームーン。
あの点と、あの点と、それからあの時の点も、
ぜんぶ繋がった。
苦しいことも悲しいことも嬉しいことも楽しいことも。
みーんな一本の線となって美しい曲線を描く。
生きるって、たぶんこういうことでしょ。
後から見えてくることばかり。
ある日こうして突然繋がって。
だから私たちは、
わからないまま進んでいい。
答え合わせは一番最後でじゅうぶん間に合うから。
何も知らずに不安なままで、
歩き続けてかまわないんだ。
全てわかってから出発しようなんて思っていたら、
一生どこにも辿り着かないかもしれないよ。
わかってからじゃ遅いっていうこともあるんだよ。
だから、飛び出せばいい。
いつもこのままで。
そのままで。