写真家 夏野苺のブログエッセイ

天使と魔法と写真の日々

毎日のガイダンスをつぶやいてます☆

「フィンランド便り その7 〜太陽がくれた奇跡〜」


ヘルシンキ滞在最終日。
その日は朝から特別でした。
起きて、カーテンを開けて、窓の外をみた瞬間から、
今日の光は特別だ、と。
完璧な、晴れ。
ここに来た日の、あの雪模様はどこへやら。
ヘルシンキのかみさまは、私とのお別れの日に、
太陽の光をプレゼントしてくれたようです。

さっそく早朝散歩へ出かけることに。

太陽がぐんぐん昇ってくる。

世界のチカラが増してくる。

港へ着いてびっくり。
また海が凍ってる!

流氷というより、氷の湖のよう。

ヘルシンキの海はどうなってるの?

そのあと、
前の日に食べることができなかったミートボールを食べたくて、
また、かもめ食堂へ☆

今度は出会えた! うれしい。

やっぱりフルーツのソースをかけて食べるのです。
私はこの、
果物の甘さを活かしたソースを使うフィンランド料理の味が大好き。

彩りもとっても奇麗!


あっというまに一皿ぺろり☆
(マッシュポテトも食べ応えのある量なのでお腹いっぱい)

食べ終わって、ふと、思いました。
今日こんなにも晴れているということは?
あの教会はどうなってるだろう!

ハッと飛び上がり、時間を確認。
今すぐ出れば少しくらいは寄れるかも。
チェックアウトの時間まではまだあと30分以上あるから。

急いでお金を払って、
早歩き。

15分ほどで、あの岩が見えてきて。

中へ入った瞬間、
私の心は黙りました。

想像を超える世界がそこに見えたから。



主祭壇が、ちょうど太陽の光に照らされているところでした。


あと少し早くても、

あと少し遅くても、

私はこの光景を見ることはできなかったでしょう。

あのガラス窓から光が射すほんの十数分だけしか、

この教会の祭壇が輝く瞬間は訪れないのです。

あの成功も、あの失敗も、

あの出会いも、あの別れも、

あの喜びも、あの悲しみも、

すべて等しく価値あること。

この瞬間に私をここへ運ぶための出来事だったのでしょう。

どれかひとつでも欠けてたら、
このタイミングも生まれない。としたら?

ひとつの人生を創りあげる
かみさまの計画は完璧なのだ

たとえば心からそう信じて、
これまでのどんなことも愛しく感じながら、
深く感謝できるのは、こんな時。


太陽が動けば消えゆく世界。
輝く時間が短いのは、まるで人の一生のよう。

けれど、
こんなにも美しい!



初めての北欧。
短い旅でしたが、
素晴らしい贈り物を胸に、
無事帰国して参りました。

私は、ひとりでいろんなところへ旅するけれど、
心はいつも皆さんと一緒です。
写真を撮ることができてよかったなあとしみじみ思います。
言葉で説明しきれないことを、
写真でお見せすることができてとても嬉しいです。
私が旅先で写真を撮るのは、見せたい人たちがいるからです。
私の写真を好きで、楽しみに思う人たちが、
待っていてくれると思うからです。
だから一人でも寂しくはありません。
シャッターを切る時、みんなの顔が浮かびます。
家族や、友達や、いちらーさんたちや、仕事仲間たち。



ただいま、みなさん!

今回の北欧の旅、一緒に楽しんでいただけましたか?

私はどんどん作品を作って、言葉を編んで、写真を撮って、
皆さんに届け続けてゆきたいです。

あの祭壇のように、輝きながら。

たとえ短い時間でも、
照らされる時があるというのなら。

それが、
この世に生まれてきた意味だというのなら。