写真家 夏野苺のブログエッセイ

天使と魔法と写真の日々

毎日のガイダンスをつぶやいてます☆

「見えない世界」



また行って来ました、奥日光。
今年の春に行って、あまりにも好きになったので。
またしても同じルート。

今回は、霧雨や曇りという天候でした。
お出かけの時に雨だと「おてんきがわるい」と言って、
みんな嫌いますよね?
でも私は、
自然の中に出かける時はどんなお天気でもワクワクします。
その天候の時にしか目撃できない自然現象に出会えるからです。
どんな天気も素晴らしい。
実際、今回の天候は私たちの旅にぴったりでした!
たくさん歩いて移動したので、
もし晴れてたら暑くて無理だったかもー。
「天使はどんな計らいでこの天候にしたのかな?」と思ったけど、
さすがだなーと旅の途中から大感激でした。
今回の旅でいちばん感動したのは、華厳の滝を観に行った時のこと!
チケット売り場で券を買おうとしたら、
係員さんに「大丈夫ですか?現在の滝はこんな感じですよ?」と
声をかけられました。
は?
と思いながら「こんな感じですよ?」と言われた方向をみたら、
モニターがあって、画面まっしろ。
一瞬意味がわからなかったけど。。。
いや〜、今は便利だねーなんでも。
滝の様子をライブ中継しているのでした!
今日は、霧でまっしろ状態の華厳の滝。
お金払って入場しても何も見えませんけど、
それでも行きますか?ってことだったんですねー。
その場に居た他の人たちはみんながっかり模様。ぶうぶう言っています。
「せっかく来たのに、なんだぁ」「これじゃお金払う価値ないよ」
なんて声も聴こえましたけど。
あらあ。価値?それは誰がいつ決めた価値なのかしら?どんな価値かしら?
ホント人それぞれだなあと思いますが。
たぶん価値って、もとからそこに在るものじゃなくて、
自分でみつけるもの、あるいは与えるものだと私は思うのですが、
おそらくその場に居た人たちの中で、
「霧でまっしろで何も見えない風景」に多大なる価値をみつけて大喜びしていたのは、
私だけだったみたい。
だってー!「霧よ出てこい!」なんて言ってもそうそう簡単には無理なんじゃない?
ある意味、晴天より貴重じゃないですか?
嬉々としてチケットを買って、ニコニコしながらゲートをくぐる時、
「本当にいいんですか?行きますか?何も見えませんよ。今なら払い戻しできますが」
と係員さんが、もう一度私に、とっても心配そうな顔で言いました。
「でもこんなお天気珍しいですよね?霧に包まれた滝の前に立つって、
一生に一度の貴重な経験かもしれないから!これはかみさまからの贈り物かも〜」
って答えたら、ものすごーく変な顔されました。はははは(笑)
話が通じません、わたしたち。
とても親切で常識的な係員さんと、好奇心モリモリな私。

本当にいいんですか? 行きますか? 何も見えませんよ

いいえ、何も見えないのは、アナタの方です。
私にはきっと見える。
新しい世界が。
そう思いながら、私は滝のそばへと進んで行きました。


たしかに。
華厳の滝の姿は見えません。
ごぉおおおおおおおっという水の音だけが響き渡っています。
まっしろです。
右も左もわからない。
まっしろな箱に閉じ込められてしまったみたい。
でも、
よ〜く目を凝らして見ると、
うっすら、水の流れが見えてきました。
霧は、流れてる。
動いているのでした。
濃いところと薄いところの区別がはっきりしてきました。
後ろを確認すると、向こうの方に少し晴れ間があるのが見える。
晴れ間は、ゆっくりこちらへ移動してくる模様。
私は、
カメラをかまえました。

あの晴れ間をつかまえよう!

晴れ間が私と滝の間を通過する時、華厳の滝が一瞬姿を見せました。

なんて幻想的なーーーーー!!!!!
美しい!
もう大感激です!ありがとうございます☆
これものすっごいオプションじゃないですかっ?
ああ、入り口で引き返した人、残念すぎます!
(あの親切な係員さんは、本当の意味で、本当に親切なのでしょうか?)

やがて、晴れ間はぐんぐん広がり、
華厳の滝がはっきり見えてきました。

かっこいいなあ。
すばらしいなあ。
私は何度も自然のかみさまに感謝しながら、
滝を後にしました。

見えない世界って、なんだろう?
見えなくても、そこには在るから。
ただ見えないだけだよね。
時が経てば見えるようになるよね。
すべては変わりゆくものだから。
その時を、待てるかどうか。
変わってゆく様子を眺めながら、
本当に見たいものが現れるまで、
静かに信じて、
待てるかどうか。

人生もこれと全く同じだなと思います。
今回の旅で得た一番の教訓。
深い霧で何も見えなくなった時には、
晴れ間を探します。
晴れるのを、
待ちます。

しぜんのかみさまありがとうございます。



★おまけの写真コーナー★
金谷ホテル名物の「百年カレー」!
ほっぺた落ちる美味しさ!
ランチに食べました。


偶然みつけた小さなカフェ。
気に入りすぎて、二回も行きました。


私はコーヒーを飲む習慣がありませんが、
ここのはブラックで飲めた!