「譲れない場所」
私が所属する素人劇団には、
何人か「本気で女優になりたい」と思っている人がいて。
そのうちの一人、けいこはん(というニックネーム)が、
私にプロフィール撮影の仕事を依頼してくれました。
先日撮影して、
さっきデータ加工していて、
あ!っと、気づいたことがあります。
彼女は本当に女優さんになるかもしれない。
いや、なるだろう。きっとなるに違いない。
そう確信してしまいました。
なぜかというと、
データ加工しながら思い出したんです。
彼女が、ワークショップで、
思うようにセリフが言えなくて悔しくて泣いていた時のことを。
わんわん泣くというより、
思わず涙が滲み出る悔し泣き、
というような感じで泣いていた顔を。
「悔しい!」という気持ちを心の底から感じることができる人は、
その分野で必ず伸びると思うのです。
私は、この前、
セリフが飛んで失敗したなーと思った時、
いろいろ考えたけど、泣きはしなかった。
泣くなんて。
よっぽどの強い感情が動いてる証拠。
私も写真のことだったら泣きます。
これまでたくさん泣いてきたし、
これからも泣くだろうと思います。
けして譲れないという場所では、
人は強くなれます。
転んでも泣いても、
どこまでも信じ続けて、
歩き続けていけるはず。
絶対に辿り着きたいと願っている場所まで。